2019年10月1日にいよいよ消費税が8%から10%に増税されることになります。
今回は増税前に買うものランキングとともに、増税前に買ってはいけないものは何かについても紹介します。
また、今回の増税にあたっての軽減税率などの注意点やポイントについても解説していきます。
増税前に買うものランキング2019!
2019年10月1日からの消費税8%から10%への増税前に買うもの、買っておくべきものをランキング形式で見ていきましょう。
ちなみに、家や車など効果は絶大ですが現実的ではないものは省いています。
増税前に買うもの第1位「家電・家具」
消費税の増税前に買うことでお得感を感じやすいという意味でも家電や家具が挙げられます。
夏に大活躍したエアコンはもちろん、洗濯機やテレビなどが挙げられます。
家具で言えばベッドや椅子など。
もし購入・買い替えを検討していたのであれば増税前のタイミングでしてしまうのも良いです。
商品価格 | 増税前 | 増税後 |
50,000円の商品 | 54,000 | 55,000円(+1,000円) |
100,000円の商品 | 108,000円 | 110,000円(+2,000円) |
150,000円の商品 | 162,000円 | 165,000円(+3,000円) |
200,000円の商品 | 216,000円 | 220,000円(+4,000円) |
家電の中でも洗濯機、冷蔵庫、オーブンレンジなどの大型家電は新モデル発売に向けて、現行モデルが安く買える時期と増税前の秋頃が重なるためオススメです。
増税後のキャッシュレス決済を利用した5%還元を利用する手もありますが、もともとの価格が還元分を考慮して割高に設定されていることが多いです。
消費増税前に行われるセールを利用して大手家電量販店やネット通販での購入がオススメです。
増税前に買うもの第2位「パソコン・スマートフォン」
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パソコンだけでなく、スマートフォンも最近では10万円程度するものが多くなっています。
パソコンも動作が遅かったり、調子が悪いと感じるところがあるならば、増税前に買い換えてしまうと良いでしょう。
特にAppleのMacなどのパソコンは値引きやセールがされることが基本的にないため、安く購入する機会としては増税前が挙げられます。
スマートフォンに関しても、ドコモ・au・ソフトバンクの2年契約でスマートフォンの料金を分割払いにしている方はプランが複雑であることからも費用を意識しないことがあります。
iPhoneをはじめ、Galaxyなどのスマートフォンは10万円以上するものがあるので、増税前に購入しておくと良いでしょう。
増税前に購入している場合、分割払いであっても本体価格の料金分は値上がりしません。(通話料などは増税の影響を受けます。)
増税前に買うもの第3位「定期券・回数券」
電車の乗車料金も増税の影響を受けて値上がりします。
JR東日本はすでに運賃・料金を引き上げると公表しています。(消費税率引上げに伴う運賃・料金改定について)
1回の乗車であれば微々たる金額ですが、積み重なると相当な金額になります。
そこで、通勤・通学で利用されることの多い定期券を増税前に購入しておくことをオススメします。
今回の増税にあたり「経過措置」として増税前に購入しておけば、増税後も追加料金なしに使えるものがあります。
定期券もその対象となっています。
ICカードは増税前にチャージを済ましていても、乗車時にその都度支払われるため増税後の金額を支払うことになります。
定期券や回数券のように消費税前に購入しておくと経過措置の対象となるものは
- 交通系の定期券や回数券
- 国内航空券
- コーヒーチケット など
増税前に買うもの第4位「保険適用外の治療・医療」
保険適用外の医療費には消費税が課せられるので、増税前に行っておくと良いでしょう。
具体的には
- 人間ドック(健康診断)
- 歯列矯正
- 美容整形
- ICL・レーシック
- 予防接種 など
今年度の人間ドックがまだ済ませていないのであれば、10月1日までに予約しておくと良いです。
歯列矯正や美容整形などの自由診療とよばれるものは、保険適用外となっており消費税が課されます。
歯列矯正や美容整形などは特に高額になりやすいため、すでにやると心に決めているのであれば予定を前倒しして増税前に始めてみてはいかがでしょうか。
増税前に買うもの第5位「ブランド品」
ブランド品のバッグやジュエリー・アクセサリーはブランド価値を保つためにも値下げされにくいものと言えます。
増税後はそのまま2%分価格が上がってしまうので、増税前に買うものの候補としてブランド品が挙げられます。
しかし、最近ではアウトレット品の取り扱いがアウトレットモールで盛んであったり、QR決済をはじめとしたキャッシュレス決済を利用することでポイント還元されることがあります。
目当ての商品やブランドがキャッシュレス決済の対象になっているのか確認して、対象でない場合は思い切って購入することもアリです。
また、ブランド品としてバッグやジュエリー・アクセサリーだけでなく、ランドセルも候補として挙げられます。
新学期の近く春先ではなく、今の時期であれば種類も豊富に選べたりするので良いでしょう。
増税前に買うもの第6位「遊園地などのチケット」
遊園地や美術館などの入場チケットも増税前に購入しておけば、「経過措置」の対象なので増税後の利用でも追加料金なしで使うことができます。
年間パスポートも増税の影響で値上がりする可能性があるので、増税前に購入しておくと良いでしょう。
チケット類で増税前に購入しておくとよいものは
- 遊園地のチケット
- 美術館・博物館などの入場券
- 映画の前売り券
- スポーツなどの観戦チケット
- 遊園地などの年間パスポート
注意点は、増税前に買ったにもかかわらず有効期限がすぎることのないように、「使用期限はいつまでなのか?」という点には十分注意すること。
また、すべてのチケット類が経過措置の対象というわけではなく、ディナークルーズなどは対象外となっているので、購入前に確認するようにしましょう。
増税前に買うもの第7位「旅行」
旅行は「買うもの」という表現としては不適切ですが、移動の際の新幹線などの乗車券、遊園地などの娯楽施設のチケット、旅先での買い物などさまざまな費用がかかります。
どれも消費税がかかるものなので、できれば増税前に旅行することでおトクに楽しめるでしょう。
また、実際に旅行自体は増税後の10月1日以降に行くとしても、新幹線などの乗車券・航空券、遊園地などの入場チケットは経過措置の対象なので、増税前に買っておくと良いです。
ただしいずれも有効期限が設定されているので、旅行の予定と期限とをよく確認しましょう。
増税前に買うもの第8位「化粧品」
ドラッグストアなどで販売されている「セルフ化粧品」は定期的にセールや割引が行われることがあります。
しかし通販のみの専売品である「通販化粧品」や、「カウンセリング化粧品」と呼ばれる資生堂などのブランド品には割引対象外の商品があります。
「通販化粧品」や「カウンセリング化粧品」のようなざっくり言ってしまうと高価な化粧品を愛用している人は、増税前に買っておくと良いでしょう。
化粧品の使用期限は短くはありませんが、あまり買い込みすぎて使用期限を過ぎてしまわないように確認しておきましょう。
一般的に未開封での使用期限は3年程度、開封後は3〜6ヶ月以内に使い切るのが目安です。
増税前に買うもの圏外「軽減税率対象外の品物」
ここからは増税前に買うとおトクではあるものの、惜しくもランキング圏外となったものを紹介していきます。
増税前に買うことで金額的には得をすることができるものがほとんどです。
しかし、小物類や飲食料品のように得をするとはいえ、かさばってしまうものや使用頻度がそれほど高くなくて使用期限を過ぎてしまい結局捨ててしまうようなものは買うべきではないと考えています。
2019年10月1日からの消費税の増税にあたり、主に生活必需品には軽減税率が適用されて今までの8%のままになります。
増税前に買うものとして、「軽減税率対象外の品物」が挙げられます。
酒類
酒類は軽減税率の対象外です。
ワインなどは効果なものも多く長期保存も可能なので、増税前に買うことでおトクに購入することができます。
みりんや料理酒などの調味料もアルコール濃度が1%以上であれば酒類として扱われるので、10月1日以降は消費税10%になるので注意しましょう。
医薬品・医薬部外品
医薬品や医薬部外品も軽減税率の対象外です。
風邪薬や湿布、絆創膏、消毒液などの常備薬の中でも頻繁に使うものや保存期間が長いものは増税前に買うと良いでしょう。
医薬部外品としてはサプリメントやコンタクトレンズなども挙げられます。
ただし、サプリメントの中でも「特保」などに該当しているものは食品扱いとなるので軽減税率の対象になり、慌てて買い込まなくて大丈夫です。
ペットフード
基本的な飲食料品には軽減税率が適用されるのですが、「人が食べるもの」に限られています。
ペットフードは軽減税率の対象外です。
比較的高価なペットフードで金額的なおトク感があり、収納場所も十分にあるならばまとめ買いをしておくと良いでしょう。
マンガや書籍
新聞購読は軽減税率の対象ですが、雑誌やマンガ・小説などの書籍は10月1日以降は消費税10%になります。
少しずつ買い揃えようと思っている作品や作家があるならば、増税前に大人買いをしてしまうのも一つの手です。
増税前に買ってはいけないものは?
増税前に買うものをランキング形式で紹介してきましたが、増税前に買ってはいけないものにはどのようなものがあるのでしょうか?
増税前に買ってはいけないもの「軽減税率対象品」
2019年10月1日からの消費税の増税では、飲食料品の多くは「軽減税率」の対象となっています。
そのため、増税後であっても今まで通り8%の消費税で買うことができます。
具体的には
- 飲食料品
- アルコール濃度1%未満の酒類
- 健康食品
が挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
飲食料品
飲食料品は軽減税率の対象となっているものがほとんどです。
基本的なポイントは「持ち帰るか、その場で食べるか」です。
レジを通して持ち帰るのであれば軽減税率の対象となり、たとえ高級肉などであっても消費税8%で買うことができるので、保存も大変ですし増税前に買い込む必要はありません。
アルコール濃度1%未満の酒類
酒類は軽減税率の対象ではないので消費税10%になります。
ただし、アルコール濃度が1%未満のものは「酒類ではない」とされています。
そのため軽減税率の対象となり、消費税8%で買うことができます。
具体的には
- ノンアルコール飲料
- 甘酒
- みりん風調味料
などが挙げられます。
増税前に買い込む時にも、「アルコール濃度が1%以上なのか?」を確認しましょう。
健康食品
サプリメントなどの中にも軽減税率の対象となるものがあります。
- 特保(特定保健用食品)
- 機能性表示食品
- 栄養機能食品
と表記されているものは医薬品ではなく「食品」扱いなので軽減税率の対象です。
医薬品や医薬部外品は消費税10%になりますが、買い込む前に「これら3つの記載がされていないか?」を確認してみましょう。
また、飲食料品を含む日用品の多くは増税対策として「ポイント還元セール」などの財政支援が政府によって行われるとされています。
消費期限などもあるので、無理に増税前に洗剤やトイレットペーパーなどを買い込みすぎる必要はありません。
増税前に買わなくていいもの「衣類・洋服」
衣類は飲食料品と異なり軽減税率の対象ではありませんが、増税の前後でセールが行われる可能性が高いです。
また、増税前には多くの人が買い溜めをしようとする可能性が高く、目当ての洋服を買えないことも多くなります。
慌てて買ってもサイズが合わなかったり、あまり気に入ったデザインでなかったりすれば結果的に損をしてしまいます。
増税後でも「ポイント還元セール」などが行われる可能性が高いので、あわてて買い込まないほうが良いでしょう。
特に子供用の服は子供の成長と相談する必要があるので、やはり慌てて購入しない方が結果的におトクなことが多いです。
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消費税10%で何が変わるかポイント・注意点は?
2019年10月1日からの消費税8%から10%への引き上げで何が変わるのか、注意点について詳しく見ていきましょう。
消費税8%から10%へ増税
2018年10月15日の臨時閣議で、安倍晋三首相が2019年10月1日から消費税を8%から10%に引き上げることを表明しました。
10月1日からの消費税増税で増える税収は社会保障費の財源として利用されます。
超少子高齢化が進み、労働人口が減っているにもかかわらず医療費などの社会保障費が膨らみ続ける日本にとっては仕方ないところでもあります。
また、増税対策として「幼児教育の無償化」や「食料品の軽減税率適用」などが実施されます。
消費税10%で何が変わる?
2019年10月1日からの消費税増税で何が変わるのか、幼児教育の無償化などもありますが、大きなポイントは
- 軽減税率
- キャッシュレス決済でポイント還元
この2つです。
詳しく見ていきましょう。
飲食料品は軽減税率8%を適用
10月1日からの消費税増税はすべての商品が消費税10%ではありません。
家庭への影響を抑えるという意味合いから、飲食料品の多くは軽減税率として今まで通りの消費税8%が適用されます。
ただし、「アルコール濃度1%以上のお酒」や「外食」などは飲食ですが軽減税率が適用されずに消費税10%になります。
なので、最近増えてきているコンビニのイートインは外食になってしまい消費税10%になってしまうので注意が必要です。
外食の際に「持ち帰り」を選択することで軽減税率が適用されます。
持ち帰り | イートイン |
消費税8% | 消費税10% |
飲食料品以外にも、「週2回以上発行される新聞」も軽減税率の対象となっています。
キャッシュレス決済で最大5%ポイント還元
クレジットカード決済だけでなく、最近ではさまざまなQRコード決済が流行しています。
セブンイレブンが実施していた「セブンペイ」でセキュリティ上のトラブルが問題となり、サービス終了した事件も記憶に新しいと思います。
2019年10月1日から2020年6月30日までの9カ月間限定ですが、キャッシュレス決済(クレジットカード決済・QRコード決済など)を行うとポイント還元されるキャンペーンが実施される予定です。
中小店舗の場合は5%、コンビニなどは2%のポイント還元があります。
大手スーパーマーケットなどは今のところポイント還元の対象外となっています。
実施期間 | |
2019年10月1日〜2020年6月30日 | |
中小店舗・企業 | 5%還元 |
コンビニなど | 2%還元 |
大手スーパー | ポイント還元なし |
増税前に買うものの注意点やポイントは?
高額な商品ほど増税の影響が大きいため、増税前に買うと良いです。
しかし、わざわざ予定してもいなかったものを「増税前の方がトクだから」と急いで買うと後悔しやすいです。
あくまで以前から欲しかったもの、買う予定を立てていたものがあれば、購入時期を増税前にずらす程度の感覚が一番です。
10月1日からの消費税増税では「ポイント還元セール」などの財政支援を政府が行うことが予定されています。
無理に増税前に買おうとする必要はありません。
また、高額であっても消費税の課税対象でない商品もあります。
具体的には
- 土地
- 国債・株券などの有価証券
- 商品券・プリペイドカード
などが挙げられます。
本当に今の自分にとって必要なのか、そもそも買う予定だったのかをよく考えてから購入されることをオススメします。
まとめ
・増税前に買うものランキング2019!
- 第1位「家電・家具」
- 第2位「パソコン・スマートフォン」
- 第3位「定期券・回数券」
- 第4位「保険適用外の治療・医療」
- 第5位「ブランド品」
- 第6位「遊園地などのチケット」
- 第7位「旅行」
- 第8位「化粧品」
・増税前に買うもの圏外「軽減税率対象外の品物」
- 酒類
- 医薬品・医薬部外品
- ペットフード
- マンガや書籍
・増税前に買ってはいけないもの「軽減税率対象品」
- 飲食料品
- アルコール濃度1%未満の酒類
- 健康食品
・増税前に買わなくていいもの「衣類・洋服」
衣類は飲食料品と異なり軽減税率の対象ではありませんが、増税の前後でセールが行われる可能性が高いです。
・消費税8%から10%へ増税
2018年10月15日の臨時閣議で、安倍晋三首相が2019年10月1日から消費税を8%から10%に引き上げることを表明しました。
・消費税10%で何が変わる?
2019年10月1日からの消費税増税で何が変わるのか、幼児教育の無償化などもありますが、大きなポイントは
- 軽減税率
- キャッシュレス決済でポイント還元
・増税前に買うものの注意点やポイントは?
本当に今の自分にとって必要なのか、そもそも買う予定だったのかをよく考えてから購入されることをオススメします。
いつもたくさんのコメントありがとうございます。他にも様々な情報がありましたら、またコメント欄に書いてくださるとうれしいです。