平成から令和へと改元され、新天皇の即位にあたり恩赦が行われることとなりました。
今回は、恩赦は必要ないし意味がわからないといった意見や、
意味不明でおかしいと感じる理由、どのように恩赦を廃止させられるのかについて紹介します。
恩赦とは何か？：改元に伴う恩赦について
恩赦は行政権によって司法権を消滅させたり、効果を減少させたりすることができる重大な行為です。
犯罪を犯した人が自ら恩赦を願い出る場合と、政府が犯罪者に対して恩赦を行う場合があります。
奈良時代から行われており、朝廷や幕府の慶弔の機会に恩赦が行われてきました。
現在では特赦や減刑が行われることは極めて少なく、復権や刑の執行の免除がほとんどです。
犯罪者が恩赦を願い出ても、行うべきではないと判断される傾向にあります。
２０１９年１０月２２日に令和天皇の「即位礼正殿の儀」が行われることに合わせて、約５５万人を対象に恩赦が行われることになりました。
対象となる犯罪が軽微なものに限定されてはいるものの、さまざまな憶測が飛び交っていたりそもそも恩赦という制度自体を廃止すべきだといった意見がネット上などで交わされています。
恩赦は必要ないし意味がわからない！意味不明でおかしいと感じる理由は？
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恩赦は必要ないし意味がわからないといった意見、
意味不明でおかしいと感じる理由をツイッター上の声とともに紹介していきます。
即位と恩赦の因果関係が意味不明で必要ない
ここまで即位のタイミングに合わせて恩赦をしなければいけない因果関係を説明できてるリプがただの一つもなくて草。
やっぱ意味不明なんすねぇ。— jonily (@jonily_o) October 15, 2019
恩赦という言葉自体が聞き馴染みがなく、中学校などの歴史の授業の「生類憐みの令が恩赦の影響を受けた」といった程度の知識だったりします。
なぜ即位などの慶弔のタイミングで犯罪者に対して恩赦をしなければいけないのか？という納得できる理由が見つからないため、イメージとして犯罪者が私たちにとって納得できない理由で釈放されるだけにしか感じられないところがあります。
象徴の天皇が権力をもつ意味がわからないしおかしい
恩赦って前王によって理不尽な投獄をされたものを解放することで、「俺は前王とは違う」とアピールする目的で行われるので、お飾りの天皇が即位して恩赦するのはマジで意味不明。政権交代で恩赦する方がまだ合理性がある。
— 徒無い 刑法175条は違憲であり無効 (@tada_nai) October 15, 2019
かつては、朝廷や幕府が慶弔の機会に恩赦を行うことが一般的となっていました。
そして明らかな悪法や悪政と決別して仕切り直すためという意味合いからも、恩赦が役立っていたと言えます。
現在では天皇はあくまで「日本国の象徴」という立場でしかないため、天皇が恩赦を与えるという構図に違和感を感じてしまいます。
司法権を行政権が影響を与えることになる恩赦なので、まるで天皇が行政権を持っているのではないかと感じられます。
国民にメリットなしで犯罪者の見方が意味不明で必要ない
殺人犯を恩赦するなんて意味不明です。
なぜ犯罪者の味方をするのでしょう。
そんなことをするならば、新しい法律を作ったり国民にとってメリットがあることをして欲しいです。
昔とは時代が変わったのですよ。— ⊥ (@r4_0419) October 15, 2019
恩赦は、即位の儀式に合わせて行われるいわば犯罪者に対しての祝いのお裾分けのようなものだと言えます。
そうであるならば、なぜ犯罪者に対して祝ってあげるのか？どうして普通に生きている私たち国民が恩恵を受けられないのか？という不公平感を感じます。
国民にとっては恩赦で解き放たれた犯罪者たちがどのようなことを繰り返すのか、再犯をする被害者に自分がなってしまうのではないか？と不安をバラまかれているようにしか感じられません。
昔のならわしを大切にするのは勝手ですが、時代に合わせた形にしてほしい。
いっそ恩赦を廃止すべきだといった意見は多くあります。
犯罪者は真面目にならないし必要ないし意味がわからない
恩赦など必要ないと思うのですけどね
犯罪者からしたら単なるラッキーで、真面目になろうなんて思わないと思います。
— 大濱 (@gz7RNagS0cAItuQ) October 15, 2019
恩赦は犯罪者に対して、国家の偉大さや懐の深さを見せ付けることでありがたみを感じさせることで再犯しないように恩を与える意味合いがあります。
昔ならお天道様であったり、ありがたがる人々がイメージできますが、今の犯罪者たちが恩赦で減刑されたり免除されたところで「ラッキー」と感じるだけで、何かに感謝する気持ちが芽生えるとは到底思えません。
自分は運が良いと感じるような人たちであれば、単に再犯の機会が与えられるだけに思えます。
税免除や廃止じゃないとか意味がわからないし頭おかしい
恩赦するなら犯罪者でなく台風被災者にしばらく税を免除するとか消費税廃止すべき。 https://t.co/U73ADoh4lT
— メロン (@oisiimeronn) October 15, 2019
恩赦として特別な祝いごとを国民に対して行ってくれるというのなら、まさに全国的に困っている人たちが多い大雨や台風・地震の被災者たちに対する税金の免除や補償の充実が行われるべきではないか？
あるいは消費税も増税ばかりでなく、祝い事の機会に減税や廃止がなされても良いのではないか？といった意見もありました。
犯罪者の釈放や減刑ではないので意味がちがう
天皇即位に際して恩赦55万人
これ勘違いされてがちだけど、ほとんどが交通違反の履歴を部分的に消したり、公民権停止の期間を短縮したり、欠格事由を消去するもので
刑に服している人を減刑したり釈放するようなもんじゃあない— やくろう (@yakurosaito) October 15, 2019
意味不明や必要ないといった意見とは異なりますが、ツイッター上の投稿の中には今回行われる恩赦は私たちが抱いているイメージとは異なることをアナウンスするものもありました。
実際のところ、恩赦の対象者数は減少傾向にあり、特赦や減刑が行われることはほとんどなくなりました。
公民権の復権や刑の執行免除がほとんどです。
そこまで「犯罪者が野放しになる」という心配はしなくても良さそうですが、具体的にどのような犯罪が恩赦の対象となるかは気になるところです。
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恩赦をやめろ・廃止させるには？
恩赦をやめろ・廃止しろといった意見は多く、時事ドットコムニュースによれば、２０１９年９月に恩赦に賛成か反対か問う世論調査を行ったところ
| 恩赦に賛成 | 恩赦に反対 |
| 20.5% | 54.2％ |
反対が半数を超える結果となりました。
日本国憲法において、恩赦は天皇の持つ権利ではなく「恩赦法」という法律に基づいた政府が行うものです。
手続きや役割としては次のようになります。
| 恩赦の決定 | 内閣(政府) |
| 恩赦の認証 | 天皇 |
法律であるため、恩赦をやめさせたり廃止させるには恩赦法を廃止させる必要があります。
なので、一般的な法律の廃止のための手続きと同じです。
法律を廃止するためには、廃止に関する法律を制定する必要があります。
つまり「恩赦法を廃止する法律」というものが必要になります。
内容としては法律を廃止するという事実と、廃止後のさまざまな手続きについても記載されます。
あくまで法律を作成することになるので、内閣か議員が法律案を作成して衆議院・参議院で可決する必要があります。
廃止のために私たちにできる働きかけは世論を大きくするか、地元議員や所属政党にお願いする形、あるいは自分自身で立候補して議員となるといったものが挙げられます。
まとめ
・恩赦とは何か？：改元に伴う恩赦について
２０１９年１０月２２日に令和天皇の「即位礼正殿の儀」が行われることに合わせて、約５５万人を対象に恩赦が行われることになりました。
・恩赦は必要ないし意味がわからない！意味不明でおかしいと感じる理由は？
- 即位と恩赦の因果関係が意味不明で必要ない
- 象徴の天皇が権力をもつ意味がわからないしおかしい
- 国民にメリットなしで犯罪者の見方が意味不明で必要ない
- 犯罪者は真面目にならないし必要ないし意味がわからない
- 税免除や廃止じゃないとか意味がわからないし頭おかしい
- 犯罪者の釈放や減刑ではないので意味がちがう
・恩赦をやめろ・廃止させるには？
恩赦をやめさせたり廃止させるには恩赦法を廃止させる必要があります。
いつもたくさんのコメントありがとうございます。他にも様々な情報がありましたら、またコメント欄に書いてくださるとうれしいです。
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