地震や台風・大雨で大規模な被害を受けることが多くなりました。
今回は、災害が発生した時の避難所はどこに行ってもいいのか?
避難所はどんなところでどんな感じになっているのかを紹介します。
避難所はどこでもいいの?
地震や台風・大雨で避難所に避難しようと思ったときに、どこの避難所に行ってもいいのでしょうか?
避難所はどこでもいいの?:最も近い避難所へ行けば大丈夫
地震や台風・大雨などの災害が発生した時に、いつでも自宅にいるとは限りません。
市町村ごとに避難所を開設するため、「地域住民以外は避難所を使えないのではないか?」と思うかもしれませんが関係ありません。
どこの避難所へ避難しても大丈夫です。
災害が発生した時に優先すべきはあなたの命が助かるかどうかです。
「地元の人でないと・・・」と考えてしまうかもしれませんが、災害時には躊躇しているその1分1秒が生死を左右します。
1秒でも早く避難準備、避難勧告、避難指示などの情報が発せられたときや、事前に大規模な被害が予想されることがニュースなどで分かっているときには避難グッズを持参して速やかに近くの避難所に向かいましょう。
[itemlink post_id=”6282″]命が助かることをまず第一に考えて行動をしてください。
ここから一番近い避難所は?:アプリやハザードマップ
スマートフォンや携帯電話がある場合はGPSと地図アプリを使って最も近い避難所を検索しましょう。
アプリを使う場合は避難所検索に特化したものを利用した方が誤った情報・古い情報に振り回される危険性が少なくなります。
■防災情報 全国避難所ガイド■
- iPhone、iPadの場合→防災情報 全国避難所ガイド
- Androidの場合→防災情報 全国避難所ガイド
■Yahoo!防災速報■
- iPhone、iPadの場合→Yahoo!防災速報
- Androidの場合→Yahoo!防災速報
Webサイトの場合は「Yahoo!の避難場所マップ」が便利です。
地震や洪水などの災害別の避難所検索もできます。
学校や会社、自宅など頻繁に利用したりする場所の近くにある避難所はどこなのかを事前に調べておきましょう。
家族がいらっしゃる場合は、話し合っておいて落ち合える避難所を計画しておくと良いです。
ハザードマップなどを利用して、「どのあたりの避難所が自分たちにとって最も利用しやすいか?」を決めておきましょう。
避難所はどんなところでどんな感じ?
避難所はどんなところで、どんな感じになっているのでしょうか?
トイレやシャワー、体育館の中がどのような区画になっているのか、間仕切りなどもあるのか見ていきましょう。
ここで紹介しているものは、すべての避難所に共通する特徴ではありません。
避難所の運営は誰?:役所の職員か施設管理者
避難所と聞くとテレビでも放送されることが多い体育館のイメージがあると思います。
学校の体育館であったり公民館などの公共施設が避難所として利用されることが多いです。
避難所の運営は、市町村の職員が担当することになっていますが
- 被災者を含めた地域の人
- 施設管理者(学校の先生など)
- 市町村の職員
- ボランティア など
が協力・連携して行うことになります。
特に地震のように突発的な大規模な災害の場合には市町村の職員が駆けつけることが困難であることも多く、職員でもなく被災者自身が避難所にやってきた被災者を誘導することも珍しくありません。
入り口受付:避難所名簿(避難者カード)の記入
避難所に到着すると、まずは避難所名簿(避難者カード)に個人情報を記入することになります。
2011年の東日本大震災までは避難所に避難するということが特殊なことという認識が強く、当時は避難者カードの様式も定まっていないところが多く、名前や住所だけの手書きの紙が貼り出されたりする状況でした。
その後、避難所での生活環境の改善の必要性もあり、下の画像のような避難者名簿(避難者カード)というものがそれぞれの自治体で作成されるようになりました。
自治体によってフォーマットは異なりますが、
- 名前や住所などの個人情報
- アレルギーや怪我の状態
- 家族と離れてしまっている人のために安否情報の公開を希望するか
といった項目が用意されていることが多いです。

引用:熊谷市ホームページ
避難所の運営は自治体の職員だけでなく、被災者であるあなた自身も携わらないといけないこともあります。
資格欄には防災士や看護師などの避難所の運営で役立つ資格も記入しておくと良いです。
体育館の中:テープや間仕切り区画に分かれている
体育館が一般的な避難所のイメージです。
体育館に案内されると災害発生直後であっても、毛布などの寝床の支給が行われることがほとんどです。
災害発生直後はそれぞれの避難所にどれだけの人数が避難するか分からないため、およその一人当たりの区画を表すためのテープが床に貼られています。
収容人数によっては、このテープの区画を廃して避難をひとまず受け入れるときもあります。
テープの間仕切りだけでなく、プライバシーや防犯の面からも地域によっては災害発生直後から、間仕切りが使われることもあります。
ビニール製であったり、ダンボールを組み立てて作成するものなど自治体によってさまざまな種類があります。
最近では避難所に避難しなければいけない災害が頻発しています。
そのため、避難勧告のころには避難所が満員になっている避難所も出始めるようになりました。
ただ、あまりにも早く避難所に向かいすぎると要介護者や子供連れの避難が遅れる可能性もあるため、難しいところでもあります。
ベッド:ダンボールや簡易ベッド
災害発生直後は人命第一であることや、精神的にも睡眠が取れない状態にあることが多いです。
3日目を目安に徐々に避難所での生活環境の改善が進められていきます。
寝床に関しては、ダンボールベッドなどの簡易ベッドの設置が進められていきます。

引用:全日本民医連
毛布を敷いた雑魚寝は、間仕切りがありプライバシーが多少守られるとしても、床の埃を吸い込みやすく感染症など病気の危険性が増します。
シャワー:1週間程度かかる
シャワーや風呂などの入浴設備は地震のように水道管とガス管の損傷が予想される場合には、かなりの日数を要します。
内閣府が作成した「避難所運営ガイドライン」においても、シャワーや風呂の確保は1週間程度はかかるとされています。
災害発生直後の避難所開設の際にも、近隣の旅館や銭湯と協定を締結する手続きがなされています。
近隣の旅館や銭湯の好意で利用券が配布されたりします。
また、水害や土砂災害で汚れてしまった人の汚れ落としは災害発生直後から実施されています。
避難所の仮設用のシャワーも開発、導入が徐々に行われています。

引用:タニモト
ゴミ:分別回収が一般的
一晩だけの避難の場合はそれほどゴミが大量に廃棄されることもなく、持ち帰って各家庭で捨ててもらうことも可能です。
ただしそうでない場合はしばらく避難所での生活を余儀なくされます。
夏場などはゴミの捨て方が雑であれば、ハエなどの害虫が大量発生してしまいやすく感染症の危険も増してしまいます。
避難所開設段階から、ゴミの集積場所や捨て方の決まりが作成されることがほとんどです。
下の画像のように生ゴミ系は匂いもキツくなりやすいので、「袋の口をかたくしばるように」などの注意が付されることが多いです。

引用:朝日新聞デジタル
また、衛生面のつながりでは手洗いについても方法の指示がなされます。
特に水道管が使えなくなっている場合には、体育館や学校の手洗い場がそのまま使えないため、支給されたペットボトルの水を手洗いのために使うことになります。
下の画像のように「手洗い用の水」であったり、「タオル洗いの水」などルールを守ってみんなで使うことになります。
トイレ:既設・仮設トイレの設置
避難所の開設にあたり、災害の種類によって体育館・学校などの既設トイレが利用できるのか確認されます。
排水管などの故障が予想される場合は閉鎖されたり、
- 使用できるが紙は流してはいけない
- 水は各自でプールなどから汲み取って流す
といった使用時の注意が掲示されたりします。

引用:トイレ診断士たちのブログ
避難所にはさまざまな人たちがやってくるため、モラルの低い人たちが大勢いると避難所のトイレは非常に汚くなりやすいです。
仮設トイレも既設トイレが使用不可能であった場合には設置されます。
防犯の観点からもトイレの外や中にライトが設置されます。

引用:サンケイニュース
→避難所にテント持ち込みできる?おすすめやプライバシー確保・海外やペットについても
→避難所生活の闇とは?性犯罪や盗難・食料奪われる対策や原因についても
[/box06]まとめ
・避難所はどこでもいいの?:最も近い避難所へ行けば大丈夫
市町村ごとに避難所を開設するため、「地域住民以外は避難所を使えないのではないか?」と思うかもしれませんが関係ありません。
どこの避難所へ避難しても大丈夫です。
・ここから一番近い避難所は?:アプリやハザードマップ
Webサイトの場合は「Yahoo!の避難場所マップ」が便利です。
地震や洪水などの災害別の避難所検索もできます。
・避難所はどんなところでどんな感じ?
- 避難所の運営は誰?:役所の職員か施設管理者
- 入り口受付:避難所名簿(避難者カード)の記入
- 体育館の中:テープや間仕切り区画に分かれている
- ベッド:ダンボールや簡易ベッド
- シャワー:1週間程度かかる
- ゴミ:分別回収が一般的
- トイレ:既設・仮設トイレの設置
いつもたくさんのコメントありがとうございます。他にも様々な情報がありましたら、またコメント欄に書いてくださるとうれしいです。
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