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ミックス映画はつまらないし面白くない|評価や感想も含めてネタバレ

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映画「ミックス。」が間も無く地上波で2度目の放送をされます。

今回は本作をつまらないと感じた点や評価についてご紹介します。

「映画である必要がない」くらいつまらないし面白くない

古沢良太の名前を知っている人なら、「リーガルハイ」のイメージが強くあると思います。

かつては「ALWAYS 三丁目の夕日」であったり、最近ならば「寄生獣」の劇場版の脚本を担当しています。

ヒットした映画もありますがほとんどが原作のある作品であり、映画「ミックス。」はオリジナル脚本です。

そうした経歴を踏まえた印象としては、やはり古沢良太の活きるところはドラマじゃないかな?という気がしました。

予告編通りのありきたりな展開で、出演者が豪華なわりに作品の魅力がありません。

こうしたことを書くと、「今の映画は想像通りのものを求めている。期待を裏切るような作品は受け入れられない」などと否定してくる人もいますがどうでしょうか?

どちらかといえば、その文化こそテレビドラマが最近は担っていると思います。

例えば、池井戸潤の作品のような勧善懲悪モノやドクターXが人気であるように、テレビドラマの視聴者こそがありきたりでわかりやすくシンプルで必ず最後に正義は勝つという構図で安心したいのです。

個人的には映画は2時間は観客が視聴することが保証されているのですから、単純に2時間の長尺作品ではなくてエンターテイメント性を持ち、期待を裏切って欲しいと思います。

 

その意味で映画「ミックス。」は挫折した元天才卓球少女が1年ちょっとの練習で活躍して、優勝はしないけれど試合に負けて勝負に勝ってラブラブハッピーなすごく分かりやすいつまらない作品です。

全く観客を裏切ることもハラハラさせることもありません。

分かりきったストーリー展開には面白くない、つまらないと感じた声はあがっているようです。

リーガルハイでぶっ飛んだ演出で話題になった古沢良太だけに、ありきたりなラブコメ展開は期待していたものではないと思わせてしまうようです。

永野芽郁の役が救われなさすぎて可哀想

多満子(新垣結衣)の元同僚にして元恋人の江島(瀬戸康史)というクズキャラクターがいます。

実業団のスター卓球選手である彼を尊敬し、男女混合ダブルスのミックスペアとなるのが小笠原愛莉(永野芽郁)というかわいい女の子です。

ひたすらに多満子(新垣結衣)と江島(瀬戸康史)に振り回され続ける役で最後まで一切救われません。

 

江島(瀬戸康史)のクズっぷりはキャスティングがうまくて、怒りよりも幼いんだなーという感情を強く感じます。

江島はただ単純に一人が寂しくて誰かが常にそばに居続けてくれないと生きていけないだけなので、元サヤに戻ることにも特に抵抗はありませんし、その際に打算はないでしょう。

おそらくは失恋のショックを新しい恋愛で埋め続けてきたような成長しない人間ということが伝わってきます。

 

映画「ミックス。」は恋愛映画でもあり、最終的に主人公の多満子(新垣結衣)は萩原(瑛太)は交際を始めます。

萩原(瑛太)の元嫁が上司の再婚するのは気持ちの悪さもありますが、一番悲惨なのは小笠原愛莉(永野芽郁)です。

 

江島(瀬戸康史)は多満子(新垣結衣)と付き合っていたときに、小笠原愛莉(永野芽郁)に浮気しますが、江島の発言から「2人の関係は終わっている」だとかうそぶいて二股を掛けたのでしょう。

多満子(新垣結衣)のことを尊敬する先輩でもある江島(瀬戸康史)を邪魔する女と刷り込まされていたのに、江島と多満子の断絶しておらず、最後には多満子(新垣結衣)から「彼女のことを幸せにしてあげてよ」などと哀れみを向けられてしまいます。

 

この発言は本当にひどいです。

パッと見は大人になった多満子(新垣結衣)が同情と哀れみから発した優しい言葉のようにも見えますが、江島(瀬戸康史)の性格を知っている多満子がいうべきセリフではありません。

江島(瀬戸康史)は自分が一番可愛いし、自分を一番慕ってくれる女をただ手元に置いて安心したいだけの人間です。

そんな彼が心を入れ替えて小笠原愛莉(永野芽郁)を愛し続けることができるはずがありません。

クズ野郎はどこまでいっても、一生クズ野郎です。

ハッピーエンドに見せかけていますが、小笠原愛莉(永野芽郁)に限っては本当に利用されただけの可哀想なキャラクターです。

まとまらない群像劇でつまらない

映画「ミックス。」の一つのジャンルとして脚本の古沢良太は「ロマンティックコメディ」という言葉を使っています。

身近でないのでいまいち理解のできないジャンル名ですが、青春ラブコメと同じことを高校生ではなく、大人を主人公にした作品です。

なので、恋愛映画にありがちなご都合主義は本作でも出てきます。

 

元中国の卓球強化選手になり損ねた謎の中国人コンビが行きつけの中華料理店の店主とバイトだったり、1年程度の特訓で地方予選とはいえ決勝戦に進出できてしまったりすることも別に構いません。

試合展開も危機に瀕した後に一度盛り返すけれど、結局は負けてしまうというのも全然良いです。

しかし、色の濃い登場人物や設定が色々詰め込まれすぎており、それらを活かしたり伏線回収したりということがなされていなくてつまらないです。

 

この点に関して、脚本の古沢良太やプロデューサーらは、「映画とはお祭り」だという価値観つくっていると主張しています。

製作陣が豪華なキャストやせっかくの作り込み要素を無駄にすることこそが映画の魅力と主張していることが本当につまらないです。

なぜ諦めてしまったのか・・・。

やはり、取ってつけた収束のさせ方には納得できていない視聴者もいるようです。

面白いと言っている人のネット上の意見

ストーリーどうこうではなく、単純に恋愛映画のキスシーンで盛り上がることができる人たちにとっては面白かったという感想の人もいるようです。

新垣結衣の圧倒的な可愛さとコスプレショー。

メインキャストの女優陣の広末涼子や蒼井優がいい味を出しているので、「面白くなかったけど可愛い綺麗な人たちを見れたからいいか」という意見も多いです。

面白かったとツイートしている人たちは新垣結衣や永野芽郁などの可愛さに注目したコメントばかりで、ストーリーを純粋に楽しんだという声はあまりありませんでした。

つまらなかった、面白くなかったという人たちが挙げたおもしろポイントとしては蒼井優の中華料理店のバイト娘の毒舌名言が笑えて面白かったというものでした。

やはり、ストーリーや卓球ものとしては面白かったという意見を見つけることは困難でした。

まとめ

さて、映画「ミックス。」の感想としてそのつまらないと感じさせられたポイントを3つに分けて紹介してみました。

劇場公開の映画ではなく、2時間ドラマでいいと思わせるテレビ向きな作品作り。

主演に振り回されて、さもハッピーエンドに見せかけられるも、本当は可哀想なだけのライバルキャラ。

豪華キャストで設定を作り込んだのに完結させないことを「映画はお祭りだからこれでいい」と開き直る製作陣。

 

「映画」として鑑賞すると、見なきゃよかったと後悔させられる作品ですが、地上波でだらっと観るぶんにはちょうどいい作品です。

新垣結衣もひたすらに可愛いですし、そのほかの広末涼子や蒼井優のキャラの濃さを楽しむこともできます。

 

ご拝読いただきありがとうございました。

ABOUT ME
シゲゾウ
アラサーのエンタメ好き兄ちゃんデス。 教育関連の仕事に就いています。 エンターテイメントを肌で体感してあなたに新鮮な感動と興奮する情報をお届けします!!! やってみなきゃ分からない!をモットーに何にでも前のめりで挑戦していきます!!