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映画「凶悪」ネタバレ結末考察|ラストシーンの意味や事件・先生のその後についても

映画「凶悪」は人気監督・白石和彌による実話をもとにしたサスペンス映画です。

今回は映画「凶悪」のネタバレあらすじ、結末や考察を紹介します。

また、ラストシーンの意味や事件・先生のその後についても見ていきましょう。

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映画「凶悪」のあらすじ・登場人物

映画「凶悪」のあらすじと登場人物キャスト・スタッフについて紹介します。

映画「凶悪」のあらすじ

凶悪。

これは、実際に日本で起きた史上最悪の凶悪事件を元に作られた作品を表している。

雑誌「明潮24」に東京拘置所に収監されている死刑囚・須藤純次(ピエール瀧)から告発の手紙が届く。

その内容は須藤が関わった表には出ていない殺人事件に関するものだった。

「明潮24」編集長に仕事を押し付けられる形で、記者の藤井修一(山田孝之)は須藤のもとを訪れて話を聞きに行く。

面会した須藤は死刑が確定した自分以外に先生(リリー・フランキー)と呼ばれる「首謀者」が存在することを藤井に伝え、記事にするよう訴える。

半信半疑だった藤井は須藤の話を元に裏をとっていく。

編集長からは記事に出来ないと否定されるが真実を知った藤井は事件の闇に取り憑かれていく・・・。

映画「凶悪」の登場人物キャスト・スタッフ




登場人物・キャスト

  • 藤井修一(山田孝之)
    主人公。月刊雑誌「明潮24」の記者。須藤の面会に向かい事件に飲まれていく。
  • 須藤純次(ピエール瀧)
    死刑囚。元暴力団組長。藤井に木村に関する事件情報を教える。
  • 木村孝雄(リリー・フランキー)
    「先生」と呼ばれる不動産ブローカー。
  • 藤井洋子(池脇千鶴)
    藤井の妻。認知症の姑の介護と非協力的な夫に辟易している。

スタッフ

  • 原作:新潮45編集部編『凶悪 -ある死刑囚の告発-』
  • 監督:白石和彌
  • 脚本:高橋泉、白石和彌
  • 音楽:安川午朗
  • 撮影:今井孝博
  • 製作:日活、ハピネット

映画「凶悪」のネタバレ・結末

映画「凶悪」のネタバレ・結末を紹介していきます。

須藤の犯した事件

7年前。

映画「凶悪」の鍵を握る殺人犯・須藤純次(ピエール瀧)の悪行の数々がハイライトで映し出される。

須藤は舎弟の五十嵐邦之の運転する車の後部座席に座っていた。

須藤とともに後部座席にいたのは、須藤が刑務所で知り合った佐々木賢一。

拘束された佐々木の背中に刺青のようなものを彫る須藤。

橋の縁を素っ裸で両手を拘束された佐々木が歩かされる。

足がすくんで動けなくなる佐々木の足に須藤は吸っていたタバコの火を押し付ける。

熱さに身悶えた佐々木はバランスを崩し、海に転落する・・・。

場面が変わり、安アパートの一室。

須藤のもう一人の舎弟・日野佳政が裸の状態で拘束され、口には猿ぐつわをかまされていた。

近くには日野の交際相手・田中順子が両手を縛られた状態で胸をさらけ出し、五十嵐にレイプされていた。

「助けて」懇願する田中、「やめてください」とお願いする日野に「佐々木賢一はお前のせいで死んだんだぞ」と須藤は脅し、「これを打てばもっと気持ち良くなれる」と言って田中の腕に大量のクスリを注射する。

五十嵐に代わるよう催促し、田中の身体を楽しもうとする須藤。

しかし田中は涙を流し、目はうつろになり意識がなくなってしまう。

気持ち良くなれなかった須藤は興醒めし、五十嵐に部屋中にガソリンを撒くよう指示をする・・・。

さらに場面は変わり、車の中。

用事を済ませて戻ってきた五十嵐に須藤は拳銃を突きつける。

「お前、俺を裏切って一人だけ逃げようとしたな?!」と五十嵐を脅す。

五十嵐は否定するが須藤は聞く耳を持たず、銃を発射する・・・。

路地裏を走る須藤。

刑事たちに追われ、逃げ込んだ先は行き止まり。

逃げ場がなくなり塀をよじ登ろうとするが、追いついた刑事たちに拘束される須藤。

その後、須藤の死刑が確定し東京拘置所に収監される。

藤井さんは他のマスコミと何が違うんですか?

主人公・藤井修一(山田孝之)は明潮24というスクープ雑誌の記者だった。

ストーカー殺人の被害女性の実家を訪れ、記事にしようと被害者の父親に取材を申し入れていた。

せっかく事件が風化して人々の記憶からも消え失せ始めたのに、どうしてもう一度記事にしようとするのか?

「藤井さんは他のマスコミと何が違うんですか?」と問われ、藤井は答えに窮してしまう。

会社に戻った藤井は編集長から仕事が遅いと嫌味を言われていた。

藤井は確かな裏どりをモットーに仕事をしていたが、それゆえにネタは旬を過ぎてしまうことが多かったのだ。

編集長から手紙を渡され、話を聞いてくるように託される。

それでもストーカー殺人の記事を書かせてほしいと食い下がる藤井だったが、編集長はそのまま外出してしまう。

仕方なく渡された手紙を読む藤井。

その手紙は東京拘置所に収監されている死刑囚・須藤からのものだった。

須藤は死刑判決が出ていたが、現在最高裁へ上告中の凶悪殺人犯だった。

そこには須藤が関わった表に出ていない殺人事件に関する情報が書かれていた。

藤井は須藤に面会へ向かう。

面会した須藤は自身の判決は仕方ないと分かっているが、どうしても許せないヤツがシャバにいるという。

表に出ていない3つの殺人事件があるという。

3件の老人殺害を行ったという須藤。

一人目は焼却炉で燃やし、

二人目は土地を転売して生き埋めにしたという。

三人目は保険金を掛けて酒を飲ませて殺したのだという。

これら3件の事件の首謀者は「先生」と呼んでいた人物だという。

これら3件の事件を記事にして「先生」を追い詰めたいのだと須藤は言う。

須藤の話は断片的で、自分に都合の良い情報だけを話しているように聞こえた。

半信半疑だった藤井はひとまず編集長に知り得た情報を伝える。

藤井は独自の調べで「先生」の正体が木村孝雄(リリー・フランキー)という茨城県で建築資材を販売し、宅建の免許がないのに不動産売買を行っていた男(不動産ブローカー)だと突き止める。

編集長はこれ以上の追及はしなくて良いと言う。

「明潮24」にとって、ヤクザと不動産ブローカーが手を組んで人殺しをしていたというネタは逆に当たり前すぎて意外性に欠けるからだった。

その言葉を聞き、藤井は納得することができなかったが仕方なく須藤に記事にできなくなったことを告げる。

どうせ死ぬなら綺麗になって死にたい

須藤は自分の話が信用できないから記事に出来ないのか?と問う。

また、自分は木村のせいで舎弟・五十嵐をこの手で殺してしまったこと、これは五十嵐の弔い合戦だと言う。

頭を下げながら須藤は「どうせ死ぬなら綺麗になって死にたい」という。

編集長から断られ、「明潮24」としての取材はできないが、藤井は単独取材を続けることを決める。

須藤から得た断片的な情報をもとに取材を続け、得た情報を持ち帰っては須藤と情報を照らし合わせていった。

一つ一つの事件が事実だと藤井の中で確信に変わって行く。

再び編集長に記事にするようお願いをするが、ほとんどは藤井の推測であり物的証拠がないため記事できないと再び却下されてしまう。

自分にできることはこれまでだと観念し、須藤に謝罪に向かうと、須藤は激昂し藤井を恫喝しはじめる。

看守に制止され退室する須藤。

藤井は芸能人のスクープ写真を撮るために同僚と張り込みをしていた。

須藤の話が頭から離れない藤井は、決定的瞬間を撮り逃してしまう。

藤井は再び取材を続け、須藤の内縁の妻のもとを訪れる。

そこで須藤の家庭的な一面や五十嵐への思いを聞き、単独取材をすべきだという確信を得る。

改めて須藤のもとを訪れた藤井。

どこか打ち解けた二人は改めて裏付け操作のために協力することを誓う。

死体遺棄現場や保険金を掛けて殺害された親族のもとを訪問し、空き家になっていた「木村商事」を訪れる。

誰もいないかに思われた木村商事の汚れで曇ったガラスを拭くと、中には木村が老人を絞め殺している場面が映る・・・。

第1の殺人事件:絞殺と焼却炉バラバラ殺人

ここからは3件の表に出ていない殺人事件を時系列を追って描かれていく。

貸した金を返せないという老人を木村は絞殺する。

怒りに任せてやったものの、初めて自分の手で人殺しをした木村は動転してしまい、暴力団組長でもあった須藤に電話をして助けを求める。

駆けつけた須藤は後処理をはじめる。

森田土建という会社の社長を脅し、焼却炉を借りて死体を処分することに決めた須藤。

しかし焼却炉は意外と小さく、仕方なくナタを使って死体を切り分けていく。

あまりの凄惨な光景に森田は嘔吐してしまうが、木村は死体が身につけていたブレスレットを奪って売り払おうと考えるほどの余裕が出ていた。

切断された死体を焼却炉に詰め込み、火をつけようとすると木村は「自分でやってみたい」と言い点火する。

「肉の焼けるいい匂い、肉が食べたい」と言い出し、須藤と木村はサンタの格好に扮して娘や妻とともにクリスマスパーティをして楽しんでいた。

木村は須藤の娘にランドセルのプレゼントをし、須藤には死体処理をしてくれたお礼に300万を渡す。

さらに木村は、須藤の舎弟にしてやってほしいと言い、日野を須藤のもとに送り込む。

第2の殺人事件:資産家生き埋め殺人

木村は不動産ブローカーとしての活動を始めていた。

土地を持っている独居老人を殺害し、得た土地を売り払うという。

殺害にあたり須藤も加わり、一人の老人が生き埋めにされて殺され、土地は見事1億円で売却されて木村と須藤は山分けする。

共犯関係が加速していき、木村と須藤はお互いの欠点を補い合うパートナーになっていった。

ある時、須藤のムショ仲間・佐々木賢一が出所してくる。

出所した佐々木は須藤のもとを訪れ、二人は再会を祝うとともに佐々木は須藤の部下におさまる。

出所祝いの飲みの席で粗相をした佐々木だったが須藤は気前よく佐々木を許し、良好な関係であるかのように思われた。

第3の殺人事件:アルコール中毒保険金殺人

木村は借金を抱えている牛場電気店に目当をつける。

牛場のおじいさん・牛場悟は余命いくばくかもないかと思われていましたが、奇跡的に生還を果たします。

しかし5000万の借金を抱えていることが判明し、家族は生活に困窮していた。

このままアルコール中毒の牛場悟をそのまま生かしておけば借金は膨らむばかりで、このままでは一家全員首を括るしかない事態だった。

そんな状況を耳にした木村は牛場悟を殺す手伝いをしてやると持ちかけ、家族と保険金を折半するという。

牛場悟には借金の返済のために木村のもとで、住み込み働くという理由をつけて家を出て行ってもらった家族。

保険金を下ろすためには暴行はできないため、アルコール中毒で肝硬変を患っていることもあり、酒浸りで死んでしまったことにしようとする。

木村や須藤たちとともに最初は酒を楽しんでいた牛場悟だったが、徐々に頭痛がひどくなっていく。

それでも木村たちは手を止めなかった。

途中、佐々木が現れて須藤を裏切ろうとしたために五十嵐たちに追い回され、佐々木は暴行を受けて殺される。

そうしたいざこざに乗じて牛場悟は逃亡をしようとするが見つかってしまい、須藤たちの逆鱗に触れてしまう。

嫌がる牛場悟にクスリ入りの酒を無理やり飲ませる。

抵抗を続ける牛場悟だったが、確実に意識は遠のいて行っていた。

須藤は日野に風呂場に氷を張ってくるよう指示をし、コンセントにつないだ電極を牛馬悟に当てて感電させて笑う。

須藤は五十嵐にスタンガンを持ってくるよう指示をし、牛場悟の体にスタンガンで感電させる。

それを見ていた木村は五十嵐に、首筋にスタンガンを当てるように指示する。

エスカレートした木村は五十嵐からスタンガンを受け取り、自ら牛場悟の首筋にスタンガンを当て続ける。

長い感電に耐えかねた牛場悟だったが、調子に乗った木村はアルコール度数96の酒を持ち出してビンごと飲ませ続け・・・ついに牛場悟は絶命する。

放火殺人で指名手配犯に

牛場悟の遺体を山道に運び込み、酔ったまま絶命しているかのように見せかける木村たち。

五十嵐は木村の指示で牛場悟の遺体をカモフラージュし、日野は須藤の背後で様子を眺めていた。

佐々木が殺されたことを知らない日野は須藤に「佐々木はどうなったのか?」と尋ねる。

須藤は日野も裏切りをしていたと言い、牛場悟の処理が終わったらお前だと脅す。

それを聞き日野は慌てて逃げるが捕まってしまい、日野の住むアパートで恋人・田中順子とともにガソリンに火をつけて殺害される。

恋人は死んでしまい、日野は意識不明の重体になる。

この事件がただの家事ではなく、被害者たちの体に暴行の跡があったことから殺人事件として捜査が進む。

その結果、須藤たちが日野たちを殺して逃げたことが発覚し、須藤・五十嵐の2人は指名手配されることになる。

捜査の手が伸びてくる。

すでに何度か前科を持っている須藤は今回こそは逃げられずに死刑になると木村に告げる。

弱音を吐く須藤に木村はいい弁護士を雇ってやること、刑務所にいる間は須藤の娘や妻たちの面倒を見ることを約束する。

俺たちはお互いに足りないところを補い合う関係だと約束した木村。

最後に木村は五十嵐が須藤を捨てて一人で逃走しようと金を無心してきたと嘘の情報を伝える。

須藤は裏切りを絶対に許さない人間で、木村と深い仲になっていたため、その言葉を疑う余裕はなかった。

2人での逃亡計画を進めていた五十嵐が車に戻ると、須藤は理由を聞かずに五十嵐を銃殺する。

その後、映画冒頭で描かれていた須藤逮捕にいたり、死刑判決が出る。

明潮24発売

物語は再び藤井の場面に戻る。

3件の殺人事件の裏固めをした藤井は最後の詰めとして、木村の自宅にインタビューのために訪れる。

連日、藤井は木村の自宅に押しかけていたが一向に木村は姿を見せなかった。

この日も応対した娘に「2度と来ないでください」と言われたが、引き下がるわけに行かない藤井は門を開けて敷地内に入ってしまう。

木村が先回りして警察を呼んでおり、不法侵入で藤井は連行されてしまう。

藤井の過激な行動に信念を感じた編集長は今まで集めた資料を警察に提出する。

しかし警察はまともに取り合わなかった。

遺体のない事件を蒸し返したところで物的証拠がなく、それでは捜査を進められないからだった。

あまりの警察の態度に激昂する藤井。

騒ぎになるから記事にするのはやめろと警告を受けるが編集長は「今月号に間に合わせなさい」と、藤井の背中を押す・・・。

藤井の記事は業界を震撼させた。

「明潮24」は今までにない販売部数を記録し、世論を動かした記事によって牛場一家や首謀者と目された木村が逮捕される。

編集長はジャーナリズムの勝利を称えるが、藤井の目は虚なままだった。

3件の事件のうち3件目の牛場悟の事件は殺人が立証されて木村は裁かれることになったが、1件目の焼却炉の殺人と、2件目の生き埋め殺人の証拠は見つからず立件することができなかった。

藤井は一人で生き埋めにされた場所の地面を掘り起こすが、広大な敷地であるかどうかも分からない骨を見つけることはできなかった。

木村の裁判が始まり、証人として須藤が証言台に立った。

どうして自分の罪が重くなるかもしれないことをやったのかと問われた須藤は、少しでも死刑の日を先延ばしにするために一人の記者を利用したことを白状する。

それを聞いた藤井の目は利用されていることに失望しているようには見えなかった。

藤井も証言台に立ち、席に戻る際に須藤から「生きて被害者たちのことを思い続ける」と話される。

藤井はその言葉に怒りがこみ上げ、「お前は生きていてはいけない」と叫び続ける・・・。

須藤に懲役20年が科されるがすでに死刑判決が出ている須藤にとっては関係ないに等しかった。

木村は無期懲役になる。

藤井の怒りは収まらなかった。

あなたも楽しかったんでしょう?

藤井が自宅に戻ると妻から離婚届を突きつけられる。

自宅に帰らず事件ばかりを追っている藤井や、藤井の母の介護を一人でし続けることに嫌気がさした妻の選択だった。

そして藤井の記事を読んだことを告白する。

「読んで楽しかった、怖いもの見たさで読めた、あなたも楽しかったんでしょう?」

という妻に憤る藤井だったが、そうした感情は藤井の中にも確かにあった。

だからこそ、ジャーナリズムや部数が伸びることを祝われた藤井は憤慨した。

ますます汚れていく自分自身に。

藤井は母を介護施設に入れることに同意し、妻と共に施設へと向かった。

また、藤井は拘置所に来ていた。

面会室に入ると向こうから白いシャツを着た男が現れる。

「やっと会ってくれましたね」という藤井。

そこにいたのは木村だった。

藤井はもっと余罪があるんだろう?と尋ねる。

木村はあいまいな返事をし、最後に藤井に対して

「私は無期懲役だ、死刑ではない。

私を死刑にしたいのは被害者の家族でも須藤でもなく・・・。」

と言い、無言で向かい側に座る藤井を指差し、口元に冷笑を称えて退室する。

面会室には藤井一人が取り残され、まっすぐと闇を見つめていた・・・。

映画「凶悪」ラストシーンの意味の考察

映画「凶悪」で象徴的に描かれているのは藤井を演じた山田孝之の姿です。

目の下のクマや髭、そして確定かどうか定かではありませんが身長も操作しているように感じられました。

木村は老人を狙うにあたり、老人ホームに狙いを定めてめぼしい老人を共犯である老人ホーム経営者・福森から情報を得ていました。

福森を演じた九十九一は身長168cmで山田孝之も169cmなので実際には身長差はほぼないはずなのですが、福森に操作の手が伸びていると脅している場面で藤井の身長が明らかに大きいです。

それ以外のシーン、特に妻や編集長との関係などではどちらかといえば藤井の身長は低く見えます。

演出の一環で自分の地位というよりも抜けきったか抜けきらないものがあったのか?というところがあるように感じられます。

 

映画「凶悪」のラストシーンは面会室に一人取り残された藤井が仕切りのプラスチックの板を眺める様子が対面から撮影され、そのまま藤井から映像は離れていき、暗い闇が周りを包むようになっていくものです。

映画「凶悪」は実際にあった「新潮45」という雑誌の記者・宮本太一が藤井のモデルとなっています。

宮本太一は死刑囚から得た情報をもとに2005年に記事を掲載し、2008年には「新潮45」の新編集長に就任しています。

その後の宮本太一へのインタビューで、妻が藤井に対して「楽しかったんでしょう?」という場面は、現実の宮本自身もありえない凶悪事件を追っている自分自身を楽しんでいたことを皮肉る演出だったと言っています。

現実の宮本太一は事件の闇から抜け出すことができたと言えます。

ある意味で商業的に記事を書くことができるようになったとも表せます。

映画「凶悪」の主人公・藤井の場合は、ラストシーンの演出からしてますます闇に飲み込まれて行ったと言えます。

もし、藤井が母を介護施設に入所させなかったなら、おそらくは闇に飲み込まれることはなかったかと思います。

 

藤井と妻の関係において重要だったのは母の存在です。

家にたまに帰る藤井は疲弊しており、すべてを妻に任せっきりでした。

藤井の母は認知症を発症しており、妻のことを「お母さん」と呼んだり、何度も食事をせがんだり妻を苦しめ続けていました。

藤井はそんな母をやさしく労り、苦労をさせられている妻には見向きもしませんでした。

おそらくは自分にとっての母親と妻にとっての姑が違うことを理解できなかったのでしょう。

当初から妻は藤井の母を介護施設に入れることを相談していましたが、藤井はそれを拒み続けていました。

この時には木村と須藤が犯した老人ホームを狙った保険金目当ての殺人事件をどこまで認識していたのかは不明です。

単純に親と子供として介護施設に入れることが許せなかった。

そうした身勝手な息子や娘たちと、自分も同じになることに耐えられなかった、プライドが許さなかったとも言えます。

ただ、離婚届を妻から突きつけられた藤井が介護施設へと母を送り届けたときの表情のどこかには、木村と須藤の事件が絡んでいるようにも見えます。

 

ふと、映画「凶悪」を鑑賞している際に思ったことは、もしこれがフィクションであるならば、木村は自分を付け狙う藤井にも手を伸ばそうとしたのではないでしょうか?

ちょうど藤井にも困った存在の認知症の母がいます。

どちらかと言えば、妻が母の殺害を木村に相談する構図が近いとも言えます。

こうしてズルズルと闇の奥底へ引き摺り込まれて正義のない映画で終わる・・・というのも考えられるように思いました。

 

藤井がラストシーンでも呪縛から解き放たれないで、木村の余罪を洗い出すことを宣言する場面は、ついに母が介護施設に入ったため、もう引き返すことはできなくなったとも言えます。

徹底的に介護施設にまつわる闇を暴き切り、母が幸せに暮らせる環境を築こうとしていたのではないでしょうか?

 

また、最後の木村との面会で印象的だったのは、藤井の顔の写し方です。

右目には光が宿り、左目は影になっていました。

髪型やライティングのせいと言ってしまえばそれまでですが、意図的であるならば藤井の二面性を表していると言えます。

それまでの藤井は闇に飲まれていくばかりの存在でしたが、母を介護施設に送ることを決意し、木村との面会を果たした藤井には欲望として危険な世界を暴いているヒーロー気取りでありたいという部分と、正義の鉄槌を下しているのだという絶対的に自分を信じている部分が現れています。

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映画「凶悪」事件・先生のその後

映画「凶悪」のモデルとなった現実の事件は上申書殺人事件と呼ばれています。

いわゆる告発文のようなものです。

その上申書の中に書かれていたものは

  • 石岡市焼却事件
  • 北茨城市生き埋め事件
  • 日立市ウォッカ事件

この3件です。

ほとんどそのまま映画「凶悪」に生かされています。

事件のその後は映画「凶悪」と同じく、石岡市焼却事件はすでに遺体が焼失しており身元確認もできないため立証することはできていません。

北茨城市生き埋め事件では、生き埋めにされた被害者は映画「凶悪」と同じく「先生」によって掘り起こされて別の場所に移されたと言われています。

また、独居老人である資産家だったため身寄りもなく、たとえDNA鑑定をしたとしても本人確認をすることが難しいそうです。

日立市ウォッカ事件では、映画では1日の間に起きた出来事のように見えますが、実際には1ヶ月間にわたって大量の酒を飲ませ続けました。

その後、「先生」が高濃度のウォッカを無理やり飲ませて病死に見せかけて殺害しています。

警察は事件性無しと判断していました。

 

その後、新潮によって記事が掲載されたことで日立市ウォッカ事件のみが保険金殺人として刑事裁判の対象となりました。

判決は

先生(木村) 無期懲役
元暴力団組員(須藤) 懲役20年
(別事件で死刑確定)
舎弟 不起訴
(生存した3人は別事件で12年~無期の懲役)
依頼した家族(牛場家) 懲役13~15年

という結果でした。

先生と元暴力団組員は今も収監されており、死刑は執行されていない模様です。

まとめ

・映画「凶悪」のネタバレ・結末

  • 須藤の犯した事件
  • 藤井さんは他のマスコミと何が違うんですか?
  • どうせ死ぬなら綺麗になって死にたい
  • 第1の殺人事件:絞殺と焼却炉バラバラ殺人
  • 第2の殺人事件:資産家生き埋め殺人
  • 第3の殺人事件:アルコール中毒保険金殺人
  • 放火殺人で指名手配犯に
  • 明潮24発売
  • あなたも楽しかったんでしょう?

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いつもたくさんのコメントありがとうございます。他にも様々な情報がありましたら、またコメント欄に書いてくださるとうれしいです。

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シゲゾウ
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