桜を見る会 PR

ANAホテル領収書問題を何かわかりやすく解説!何が悪いのか・どうでもいいや海外の反応についても

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ANAホテル(ANAインターコンチネンタルホテル東京)で行われた安倍首相主催イベントの領収書の扱いと、国会での答弁が虚偽ではないかと話題になっています。

今回は、ANAホテル領収書問題とは何かわかりやすく簡単に解説します。

また、何が問題で何が悪いのか?どうでもいいといった意見や海外の反応も紹介します。

ANAホテル領収書問題とは何かわかりやすく解説

ANAホテル領収書問題とは何か、できる限りわかりやすく簡単に解説します。

ANAホテル領収書問題とは何か簡単にわかりやすく解説

ANAホテル領収書問題は、2019年から問題となっていた内閣総理大臣が毎年主催している「桜を見る会」に関連して行われた夕食会の費用に関するものです。

「桜を見る会」の費用が毎年増加傾向にあり、その年に活躍した著名人などを招待する慰労会の意味合いが強いイベントでしたが、安倍首相は自身の支持者や自民党員が自由に招待券を配れるようにしていたことが問題視されました。

 

また、「桜を見る会」の前日には夕食会が

  • ホテルニューオータニ
  • ANAインターコンチネンタルホテル東京(ANAホテル)

の2つのホテルで行われていました。

安倍首相の支持者たちを招いた夕食会の費用も、私たちの税金が勝手に使われていたことが問題となり、それに対して安倍首相は「ホテル側が主催したもので私は支払っていない・利益を得ていない」と主張しました。

ホテルニューオータニはこの発言に合わせました。

それに対し、ANAホテルはホテルニューオータニとは異なり、ホテル主催でやっていないと回答しました。

 

安倍首相の答弁と異なる回答をしたため、

  • ANAホテルか安倍首相のどちらが正しいのか?
  • ホテルニューオータニには安倍首相や自民党から圧力・忖度があったのか?

が注目されることになりました。

ANAホテル領収書問題をさらに詳しく

ANAホテル領収書問題についてもう少し詳しく見ていきましょう。

桜を見る会自体は、予算の肥大化などを受けて中止が決定しましたが、桜を見る会の前日に行われた夕食会と、その費用がどこから支払われたのか?が注目されています。

 

政治家の夕食会などでは、会費として会場費や食事代を参加者が支払うだけではなく、本来の会場費・食事代よりも多く会費を徴収することがあります。

これによって、主催した政治家が支払った会場費・食事代が回収できるだけでなく、利益を得ることが可能になります。

これ自体は資金集めのパーティとして実施可能ですが「政治資金収支報告書」に記載する必要があります。

 

また逆に、本来の会場費や食事代よりも少ない会費だった場合には、政治家が差額を負担することになります。

これは、公職選挙法で禁止されている買収の疑いが出てきます。

つまり、

会費>実際の費用 会費<実際の費用
政治家が利益を得る 政治家が差額を負担
政治資金収支報告書に記載する必要 買収の疑い

ということです。

桜を見る会に関連して行われた夕食会では、「会費<実際の費用」の可能性があり、ホテルニューオータニという一流ホテルで行われたにもかかわらず会費5000円で行われたという部分が疑われました。

菅官房長官らはこの主張を支持し、ホテルニューオータニも同調しました。

 

野党がこの問題を取り上げ続ける理由は、安倍首相を失職に追い込める可能性があるからです。

かつて、2014年10月に小渕優子元経済産業相の政治団体が主催した観劇ツアーの費用が会費を上回ったことが発覚し、辞任・元秘書が在宅起訴されたことがあります。

野党も自民党政権を転覆させる決定打になると考え、追及しています。

 

夕食会はホテルニューオータニとANAホテルの2箇所で行われ、その費用に関して安倍首相は今までに

  • 2つのホテルから明細書は受け取っていない
  • 領収書の金額などはホテルの担当者の手書き、宛名は空欄

と答弁してきました。

ざっくり言ってしまえば、「夕食会の費用はホテル側が負担したもので詳しくは知らない」ということです。

 

2020年2月17日衆議院予算委員会で、立憲民主党・辻元清美はANAホテルに詳細をメールで問い合わせた結果、安倍首相の答弁と矛盾する回答を得たと発言します。

辻元清美によると

  • 主催者に見積書や明細書を発行しないことはない
  • 領収書を宛名が空欄のまま発行することはない
  • ホテル主催の宴席を除き代金は主催者にまとめて支払ってもらう
  • 政治家関連で対応を変えたことはない

と回答があったと言います。

 

安倍首相と辻本清美が得たANAホテルの回答を比較すると以下の違いが分かります。

安倍首相 ANAホテルの回答
2つのホテルから明細書は受け取っていない 主催者に見積書や明細書を発行しないことはない
領収書の金額などはホテルの担当者の手書き
宛名は空欄 領収書を宛名が空欄のまま発行することはない
ホテル主催の宴席を除き代金は主催者にまとめて支払ってもらう
政治家関連で回答を変えたことはない

安倍首相はこれまでの答弁で、夕食会は後援会が主催し、安倍事務所の職員がホテルと相談して見積書や明細書の発行はなかったと主張していました。

さらに、夕食会会場では安倍事務所の職員が参加者に宛名が空欄の領収書を渡し、集金した参加費をホテル側に渡したので安倍事務所は利益を得ていないと説明し、領収書の宛名は「上様」だったと言います。

 

辻本清美の指摘を受けて安倍首相はANAホテルに確認をし、その結果「辻元清美が得た回答は一般論で答えたもので、個別の案件は営業の秘密に関わるため、回答に含まれない」と説明し、矛盾はなかったと主張します。

 

あくまで一般的に言われることであって、安倍首相の夕食会でも同じ対応がとられたとは言い切れない、例外が存在し、夕食会はその例外にあたる可能性がある。

そしてその詳細は「営業の秘密」にあたるため、どれだけ質問をしたところで永久に得られない。

と、けむに撒きました。

うまい逃げ方をしましたが、朝日新聞もANAホテルに問い合わせを行い、その結果「営業の秘密」といった表現で安倍事務所に回答した事実はないと広報担当者は否定しています。

朝日新聞に対してANAホテル・広報担当者は「個別の宴席に対するご質問ではないという点を意識し、一般論として答えたという説明をしましたが、例外があったとはお答えしていません

このように答えています。

桜を見る会・夕食会のANAホテル領収書問題の時系列

少しややこしくなったので、時系列を追って整理すると以下のようになります。

時期 人物 内容
2013年 安倍首相 桜を見る会前日にANAホテルで夕食会開催
2014年
2016年
2019年〜 安倍首相 夕食会で明細書・請求書の発行はなく、事務所の収支は一切ない。
領収書の宛名は空欄
2020年2月 辻本清美 ANAホテルにメール問い合わせ。
明細書・請求書の発行はしている、宛名の空欄はない」と回答を得る
安倍首相 事務所を通じANAホテルに確認。
「営業の秘密で答えられない、一般論を回答しただけで例外が存在する、宛名は上様だった可能性」と報告
朝日新聞 ANAホテルに問い合わせ。
「営業の秘密といった回答をしていないし、例外はない」と回答を得る

見事に安倍首相の答弁をANAホテルは否定している形だと分かります。

自民党からANAホテルへの圧力発言

こうした安倍首相・自民党へのANAホテルの好意的でない対応を受けて、圧力と思われる発言が出始めました。

朝日新聞が報じたものとして、

「なんで(ANAホテルは)回答を出したんだろう」

首相側近による発言

 

「もうANAホテルを使うのはやめよう」

自民党幹部による発言

 

「ANAホテルは外資系だからかな。(対応が)スッキリしている」

自民党ベテラン議員による発言

産経新聞がANAホテル領収書の上様を確認

産経新聞によると、取材を通してANAホテルで行われた夕食会参加者が領収書を保管していたとのことです。

そこには

  • 桜を見る会前日の「’14・4・11」の日付
  • 宛名欄には「上様」
  • 金額は「5000円」
  • 但し書きは「夕食懇談会として」

と、見事に安倍首相の主張通りの領収書がありました。

 

また、取材に対して参加者は「会場で会費を支払い、首相の事務所職員からホテルの領収書として渡された」と話したと言います。

これで終止符は打たれたと言えるのでしょう。

ANAホテル領収書問題の何が悪い問題か・どうでもいいや海外の反応

ANAホテル領収書問題の何が悪いのか、何が問題なのか解説します。

また、桜を見る会からはじまったANAホテル領収書問題に対してどうでもいいといった意見、海外の反応はどうなのかを紹介します。

ANAホテル領収書問題の何が悪いか

ANAホテル領収書の何が悪いのか、何が問題なのかは

  • 政治資金収支報告書に記載する必要があるのではないか?
  • 買収の疑いがあるのではないか?

この2点です。

会費と実際の費用のどちらが高いのかによって、買収の疑いがあることから野党は追及を続けていました。

 

一時は安倍首相の答弁とANAホテルの回答が全く食い違い、決定的かと思われましたがホテルの守秘義務を盾にしてうやむやにすることに成功しました。

産経新聞が報じた「参加者の領収書」が真実であれば、当初は「宛名が空欄の領収書」だと主張していたのが最近になって「上様と書かれていた可能性」を主張し、その数日後に産経新聞が取材によってちょうど領収書を持った参加者を発見したとしても、何の問題もありません。

ANAホテル領収書問題はどうでもいいや海外の反応

ANAホテル領収書問題に対して、どうでもいいといった意見や海外の反応はどうか見ていきましょう。

産経新聞の報じた参加者の領収書に関しては、意見が二つに分かれています。

安倍首相を支持する人は、これで桜を見る会やANAホテル領収書問題も終了で、無駄な疑惑に時間を費やした野党を非難しています。

同じく、安倍首相を支持していない人は、この領収書は偽物であり忖度や圧力が働いていると主張しています。

そもそも、新型肺炎をはじめとして今の日本には国会で話し合われるべき命にかかわる議題が多く存在するため、貴重な国会審議の時間に割いていることが無駄だという意見もあります。

 

海外の反応はTwitterをはじめ、SNSやニュースなどを見てもほとんどありません。

政治家の汚職に関しては当たり前の出来事だという認識を持っている人が多いことや、わざわざ日本の政治に対して新型肺炎とは異なり対応を誤ったところで自分たちの命には影響がないことから、話題にならない・ニュースにならないと言えます。

そんな中、日本に興味がある外国人の反応として

Honestly, Abe really should have seen this coming. How could he not foresee someone from the opposition contacting ANA Hotel for clarification? Abe needs to learn to get his stories straight. Considering his track record, though, that’s unlikely to happen. Whether the next cherry blossom viewing party will be outright canceled because of this remains to be seen.

(ANAホテルが安倍首相の答弁と異なる回答をしたことに対して)安倍首相はこうなることを予測しておくべきだった。
ANAホテルに回答を求める人が出てくる可能性を予測しておくべきだったし、主張の筋をちゃんと通すべき。
でも今までの安倍首相を考えると、その可能性は低いね。
だから次の桜を見る会も結局開催になっちゃうかもしれない。

まとめ

・ANAホテル領収書問題とは何か簡単にわかりやすく解説

ANAホテル領収書問題は、2019年から問題となっていた内閣総理大臣が毎年主催している「桜を見る会」に関連して行われた夕食会の費用に関するものです。

・ANAホテル領収書問題をさらに詳しく

桜を見る会自体は、予算の肥大化などを受けて中止が決定しましたが、桜を見る会の前日に行われた夕食会と、その費用がどこから支払われたのか?が注目されています。

・桜を見る会・夕食会のANAホテル領収書問題の時系列

時系列を追って整理しました。

・自民党からANAホテルへの圧力発言

こうした安倍首相・自民党へのANAホテルの好意的でない対応を受けて、圧力と思われる発言が出始めました。

・産経新聞がANAホテル領収書の上様を確認

産経新聞によると、取材を通してANAホテルで行われた夕食会参加者が領収書を保管していたとのことです。

・ANAホテル領収書問題の何が悪いか

ANAホテル領収書の何が悪いのか、何が問題なのかは

  • 政治資金収支報告書に記載する必要があるのではないか?
  • 買収の疑いがあるのではないか?

この2点です。

・ANAホテル領収書はどうでもいいや海外の反応

産経新聞の報じた参加者の領収書に関しては、意見が二つに分かれています。

海外の反応はTwitterをはじめ、SNSやニュースなどを見てもほとんどありません。

 

いつもたくさんのコメントありがとうございます。他にも様々な情報がありましたら、またコメント欄に書いてくださるとうれしいです。

ABOUT ME
シゲゾウ
アラサーのエンタメ好き兄ちゃんデス。 教育関連の仕事に就いています。 エンターテイメントを肌で体感してあなたに新鮮な感動と興奮する情報をお届けします!!! やってみなきゃ分からない!をモットーに何にでも前のめりで挑戦していきます!!