ウルフムーンやストロベリームーンといった言葉があります。
今回はウルフムーンとは何か、名前の由来や意味を紹介します。
また、2020年に満月を日本で見るにはいつごろ・どこに行けばいいのかお伝えします。
ウルフムーンとは・由来や意味は?
ウルフムーンとは何か、名前の由来や意味を紹介します。
ウルフムーンとは:1月の満月
ウルフムーンとは1月に見える満月のことです。
1月に見える満月の名前にはウルフムーン以外にも
- オールドムーン
- アイスムーン
- スノームーン
- ムーンアフターユール
- ウィンタームーン
- ホリデームーン
- クッキングムーン
- クワイトムーン
などがあります。
1月から12月までそれぞれの月の満月に名前がつけられており、
1月 | ウルフムーン |
2月 | スノームーン |
3月 | ワームムーン |
4月 | ピンクムーン |
5月 | フラワームーン |
6月 | ストロベリームーン |
7月 | バクムーン |
8月 | スタージャンムーン |
9月 | ハーベストムーン(コーンムーン) |
10月 | ハーベストムーン(ハンターズムーン) |
11月 | ビーバームーン |
12月 | コールドムーン |
といったものがあります。
ウルフムーンの由来や意味:オオカミの遠吠えを聞く月
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9月や10月の「ハーベストムーン」が分かりやすいポイントになりますが、毎月の満月に名前がつけられている理由は、私たちの祖先は毎月現れる満月を節目として利用していたためです。
今のようにカレンダーがある訳でもないため、毎日目にする月の満ち欠けや満月は時間の流れを感じる重要な役割を持っていました。
世界中で狩猟や農業・収穫などのさまざまなイベントをそれぞれの季節に行っていたことを表しています。
同じ月であっても異なる名前を持っている理由は、名前が付けられた地域によって異なる文化を持っていたためです。
私たちは「太陽暦」と呼ばれる暦を用いていますが、古くは月を基準とする太陰暦と呼ばれる暦を利用していました。
何千年もの間、ネイティブアメリカンやヨーロッパの人々は北半球の季節に関する特徴を月とリンクさせてきました。
そのため、地域が異なっていたとしても同じような名前や意味を持った命名がされています。
ウルフムーンをはじめとした満月の名前は、植民地時代のアメリカ人がネイティブアメリカンが付けた月の名前を引用して、カレンダーなどに組み込んでいます。
ウルフムーンがネイティブアメリカンによる命名だと言われていますが、ヨーロッパのアングロサクソン人が起源だと主張する声もあり、断定はできません。
オオカミは1月に限らず遠吠えをしますが、平均的には遠吠えの長さは3〜7秒と言われています。
これが2月の繁殖期が近づくと30〜120秒以上にまで長くなっていきます。
そのため、1年の最初の数ヶ月には特にオオカミの遠吠えが大きく長くなるため、私たちの祖先は「オオカミの月だ」と感じやすかったのでしょう。
ウルフムーンという名前の由来は、ネイティブアメリカンや中世ヨーロッパの人々によるものです。
ネイティブアメリカンや中世ヨーロッパの人々は1月の満月を「ウルフムーン」と名付けるようになりました。
その理由は、1月になると寒さも影響してオオカミの餌が少なくなってしまい、オオカミの遠吠えをよく聞いていたためだと考えられています。
冬になるとオオカミの餌である「シカ・イノシシ・ヤギ」などの動物は冬眠をするわけではありませんが、活動量が下るためオオカミが目にする機会が減ります。
また、冬の寒さにやられて餌となる動物たちが死んでしまっているため、オオカミが餌にありつけないことが多くなります。
他には2月に繁殖期を迎えるため、仲間を求めて遠吠えをする機会が多くなるため、1月がウルフムーンと呼ばれるようになったとも言われています。
オオカミの遠吠え自体はさまざまな役割を持っていますが、ワイオミング州イエローストーン国立公園の上席野生生物学者ダグ・スミス氏によると、オオカミの遠吠えには3つの理由があると言います。
- 自分のなわばりを知らせ、近づかないようにさせるため
- 群れからはぐれたときに仲間を見つけるため
- 仲間との絆を維持するため
これを踏まえると、1月の寒く餌の少ない時期に、少しでも自分の餌場に他の動物が侵入しないようにするためと考えられます。
また、餌が少なく死の危険もあるため生存本能や子孫を残そうとして、周囲の仲間を見つけようとしているとも考えられます。
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2020年にウルフムーン満月を日本で見るには:1月11日深夜から明け方
1月に見える満月「ウルフムーン」は、2020年の場合は1月10日(金)に見える今年最初の月です。
2020年のウルフムーンは地球の影が漂う形になり、普段とは異なり少し月全体に不気味な影が現れるようです。
2020年のウルフムーンはアジア、オーストラリア、ヨーロッパやアフリカで半影月食になると言われています。
日本の場合は地域にもよりますが、1月11日2時〜6時ごろに見えると言われています。
【Wolf Moon(狼月)🐕🌈】
■アメリカの先住民は季節を把握するために満月に名前をつけていましたが1月はウルフムーン(狼が頻繁に遠吠えをする時期…らしい🐶🌕)
■1月11日2時〜6時頃にかけて地球の影の半影と呼ばれる薄い部分に月が隠される半影月食
*肉眼では気付きにくいけど写真撮る方は注目⭐️ pic.twitter.com/Rpb8PwDSze— 山岸愛梨🦀ウェザーニュースキャスター (@airin0609) January 10, 2020
tenki.jpによれば、太平洋側ほど晴れていることもありはっきりと見ることができるとのことです。
北海道、東北・北陸、九州北部などの日本海側は雲がかかっているため見づらい可能性が高いです。
2019年のウルフムーンはスーパーブラッドウルフムーンとして話題にもなりました。
体感気温-34度の中、文字通り命懸けでスーパーブラッドウルフムーンを撮影しました
本当はもっと上手く撮りたかったけど、寒すぎるのでもういいやって
いつかリベンジできたらまたその時に…#SuperBloodWolfMoon pic.twitter.com/H0xmNvTibj— もずたか (@shrikehawk) January 21, 2019
まとめ
・ウルフムーンとは:1月の満月
ウルフムーンとは1月に見える満月のことです。
・ウルフムーンの由来や意味:オオカミの遠吠えを聞く月
1月になると寒さも影響してオオカミの餌が少なくなってしまい、オオカミの遠吠えをよく聞いていたためだと考えられています。
2月に繁殖期を迎えるため、仲間を求めて遠吠えをする機会が多くなるため、1月がウルフムーンと呼ばれるようになったとも言われています。
・2020年にウルフムーン満月を日本で見るには:1月11日深夜から明け方
日本の場合は地域にもよりますが、1月11日2時〜6時ごろに見えると言われています。
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