映画「屍者の帝国」はノイタミナムービー第2弾“Project Itoh”として製作された劇場アニメ3作品の一つです。
今回は映画「屍者の帝国」のネタバレあらすじを解説します。
また、結末や終わり方・最後を紹介するとともに感想や続編についても見ていきましょう。
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映画「屍者の帝国」ネタバレあらすじ解説
映画「屍者の帝国」のネタバレあらすじを解説します。
21gの重みと本物の魂を求めるワトソン
人間は死亡すると体重が21g軽くなるという。
21gは霊素(魂)の重さを指し、死んでしまうと霊素(魂)が抜けるから体重が少なくなるのだ。
抜けてしまった霊素(魂)の代わりに、擬似霊素という偽物の魂を遺体に「インストール」することで蘇らせられるという。
こうして蘇った遺体を屍者と呼ぶ。
しかし屍者の擬似霊素は所詮、偽りの魂でしかなく生きていた当時には戻らないため、気味悪がられていた。
最初に屍者を蘇らせたのはヴィクター・フランケンシュタイン博士だった。
ヴィクター博士は「ザ・ワン」という屍者を生み出したが、ザ・ワンは言葉だけでなく、愛や殺意すら持ち合わせていた。
あまりにも人間に似過ぎたそれはヴィクター博士の求めるものではなかった。
絶望したヴィクター博士は「ヴィクターの手記」と共に姿を消してしまう・・・。
1878年、ロンドン。
ロンドン大学に通う優秀な大学生・ワトソンは、親友フライデーの遺体に擬似霊素をインストールし、蘇らせようとしていた。
しかしワトソンには親友をもとの姿で蘇ることはできなかった。
ワトソンはかつてヴィクター博士が生み出した屍者「ザ・ワン」は言葉や愛・殺意を持ち合わせていたのは本物の魂を持っていたのではないかと考え、フライデーを蘇らせるヒントがあると推測する。
こうして、ワトソンはザ・ワンの秘密が記されているかもしれない「ヴィクターの手記」を追い求める旅に出る。
日常に組み込まれ、様々な用途に利用される屍者
この時代に屍者技術は国の命運を握っている。
ザ・ワンが蘇る百年前、人々は死者蘇生を恐れ、忌み嫌い、屍者技術を認めようとはしなかった。
しかし、身内の命を代わりに屍者で代用する事で失わずに済むと考え屍者は兵器として受け入れられ、産業に至るまで世界中で屍者技術の開発に邁進した。
死んでしまい魂が抜けて21g軽くなった体に蘇生させる為に入れられる疑似霊素はネクロウェアと呼ばれ、労働者として利用されている。
地上は屍者で溢れ、経済は屍者によって支えられていた。
卓越した演算能力を持つ解析機関チャールズバベッジによってロンドン塔の屍者技術者はネクロウェアを日々改良している。
諜報組織の元でカラマーゾフのいる奥地へ向かう事になったワトソン
フライデーの魂を生前のものにする為に、一人でネクロウェアの研究・解析を行っていたワトソンの元を大英帝国諜報組織、ウォルシンガム機関の指揮官であるMが訪れる。
ワトソンの研究に対する才能と情熱に一目置いて見逃す代わりにワトソンは大英帝国の為に働く事になった。
カラマーゾフは、屍者を臣民とする新王国の建設を目指している。
カラマーゾフは武装した屍者の一隊を率いて反乱を起こし、カラマーゾフはアフガニスタンの奥地に姿を消していた。
そして、カラマーゾフはザ・ワンを生み出した技術がある、カラマーゾフはヴィクターの手記を携行している。
カラマーゾフという屍者技術者を追って戦争真っ只中のアフガニスタンへ調査する事になる。
手記を巡ってロシアの皇帝直属官房第三部も動き出し、ワトソンは英領インド帝国、ボンベイにて屍者に襲われる。
バーナービーに救われ、馬車に乗せられたワトソンが屍者を振り払うと爆発した。
イギリスと対立するロシアの兵器、脂肪をグリセリンに分解した屍者爆弾だった。
それだけでなく、後方から手記を狙いワトソンを銃撃するロシア人の追手もいた。
その後、ロシア人であるニコライの案内でワトソンとバーナービーは行動する。
ロシアも一枚岩ではないらしい。
途中、屍者に放火しながら颯爽と現れたハダリーという貴婦人に助けられ、無事カラマーゾフの元にワトソン達は辿り着いた。
映画「屍者の帝国」の結末や終わり方・最後
カラマーゾフはワトソンに手記を求める理由を尋ねる。
大義は持たないというワトソンに逆に手記を求める理由を聞き返されたカラマーゾフは屍者実験の果てに積み上げられた屍者を見て、我に返ったという。
一度生まれた技術は誰かの都合で停止できないと悟り、カラマーゾフは手記の重要な部分を書き換え、他に渡っていた。
しかし、禁忌に触れてでも、ザ・ワンを再現しようとするワトソンにカラマーゾフは手記の破棄を求める。
ワトソンの目的に気付いたカラマーゾフはワトソンに屍者技術の先を見せようと、生きたニコライに疑似霊素を書き込み、ニコライは屍者と化した。
人殺しだというワトソンも、屍者の兵士から感じ取った殺意に目を付けて魂の在処を探り、捉えた屍者の兵士を解剖した行動と同じだと言う。
最後にはワトソンの目の前で自ら屍者のニコライに薬を打ち付けさせ、手記は日本にあると言い残した。
それ以来、カラマーゾフとニコライは屍者として生活を送っている。
手記を探しに日本へ向かったワトソンにニコライの同志からの要請によって大日本帝国陸軍所属の山澤清吾が派遣された。
山澤から手記の在処が大里化学との接触後に情報が途絶えているとの話を聞く。
潜入捜査に大里化学という新型屍者開発を目論む屋敷にワトソン達は侵入する。
ワトソン達は罠にかかり、屍者を食い止めるワトソンの仲間を他所に、ワトソンはフライデーに魂を戻そうと手記を破棄せず、解読に走り屋敷が炎上。
ヴィクター博士が生み出したザ・ワンが目の前に現れ、手記を手にして立ち去った。
ヴィクター博士の身勝手によって生み出され、捨てられたザ・ワンは人間を恨み、解析機関と手記を使って欧州、アジアに大規模な屍者暴走事件を起こす。
しかし、ザ・ワンの居場所をMが引き連れた多勢で囲んだ隙に手記はMが手にする。
ザ・ワンの周りにいた屍者達は、手記を手にしたMが一歩踏み込むと一斉に倒れ、無力化してしまう。
どうやら手記には特別な力があるらしい。
手記とザ・ワンがいれば人類を争いのない世界へと完成させられるとMは言い、ザ・ワンはMの命令で拘束された。
そこで、ザ・ワンはワトソンにMが恐ろしいことを企んでると直接暗号コードを送りつける。
Mは手記を解析し、ザ・ワンが探していたヴィクターの脳に解放のコードを入力すると機械が起動し始め、屍者は一斉に人間を襲い始めた。
襲われた人々はカラマーゾフの技術を基に、Mによって意思を奪われた屍者となり果てる。
平和の為に他国を侵略し、過ちを止められない人間に絶望を感じさせないのが救いだとMは言った。
そこへ、Mに対抗するワトソン達が乗り込んだ。
Mがワトソンに破れた時、どさくさ紛れて全てを想定していたザ・ワンは解放された。
ヴィクターの手記の本質は魂を生み出す事にあるとザ・ワンは語る。
ザ・ワンはロンドン中の屍者から出て来る緑色の魂のような無数の意識を引き寄せるように集め、花嫁の魂を作り、ハダリーに注入し、フライデーの体を乗っ取った。
そこをバーナービーが動力炉を爆破させ、一時的にフライデーの意識が戻る。
ワトソンはすぐさま論理迷宮を発動と言い、フライデーの首に何やら施術を施した。
すると、ヴィクターの脳を囲む周囲の機械が動き始めた。
ワトソンは手記から茨の様に生えた破片でザ・ワンを手記もろとも貫き手記から魂が溢れ出す。
抵抗するザ・ワンに苦戦くるワトソンに、屍者にはない目の光沢を宿したフライデーが加勢する。
最後に一瞬笑みを浮かべ、ザ・ワン手記に封印した時には元の屍者に戻っていた。
かき集めた魂は散り散りになって、元の人々に戻る。
再びワトソンはフライデーの魂を作ろうし、意識が途絶える。
エンドロールに切り替わり、意識がいつ生じたか、これから生まれるものなのか、暗闇のなかでフライデーが語り始める。
物質化した情報として存在するのは貴方のおかげだと、ありがとうとワトソンに感謝する。
その後のワトソンはシャーロックホームズの相棒としてロンドン中を駆け回り、遠くから望遠鏡で眺めるフライデーがほほ笑んだ。
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映画「屍者の帝国」の感想
21gの魂がテーマとなっています。原作未読としては内容がかなり凝縮されて難しい題材でした。
意志を持たないゾンビみたいなのがそこら辺で人々の生活を支えている。という初見では不気味さがありました。
そして、親友に出会いたいが為に魂の研究をする主人公の純粋さが、原作にはない要素として賛否両論分かれる所だと思いますが、自分は好きでした。
死者を蘇らせるとなれば、意識が人間なのかそうでないのか命を実験の材料として喚きながらも微かに意志が残っているような片鱗を見せる事があります。
思いが通じてるのか分からないフライデーに希望を信じて語りかけるワトソンにそれらしき反応を微かに示しますが、フライデーの魂は戻ってくるかは分かりません。
形は残っていても、以前のように言葉を残してはくれないフライデーの現実を見せつけられ、命の尊さを感じました。
見所は最後のエンドロールの途中から現れる新しく芽生えたフライデーの意識です。
以前のフライデーはもう存在しないのかもしれませんが、ワトソンの言葉によって新たなフライデーが生まれます。
以前の親友としてのワトソンと再会できるのかどうか、その時ワトソンはどう思うのか、人それぞれに考えさせられる終わり方です。
舞台背景についてザ・ワンが嫁の意識を作ろうとしたなど、登場人物の行動が唐突でよく分からない箇所が度々ありました。
例えばザ・ワンが嫁を欲した事について、機械人形のハダリーという人物が登場します。
ハダリーは人間のように苦しみや悲しみを感じたがっていました。
そこにザ・ワンは同調しています。
ザ・ワンは、屍者に囲まれて生活してますが、感覚を共有できる相手が欲しかったのではないかなと思います。
映画の長さからして仕方ないと思いますが、作品として面白かったので、機会があれば原作の方も読んでおいた方がより理解が深まるかと思います。
映画「屍者の帝国」の続編は?
作家・伊藤計劃の原作小説3作品は本作「屍者の帝国」から始まり、
- 映画「屍者の帝国」
- 映画「ハーモニー」
- 映画「虐殺器官」
の順で構成されています。
映画「屍者の帝国」自体の続編、目覚めたフライデーとワトソンのその後を描いた作品は今のところ存在しません。
作家・伊藤計劃の作品シリーズとしては3部作として映画化されたため、ある意味では映画「ハーモニー」が続編と言えます。
伊藤計劃はすでに亡くなってしまっているため、正式な続編を作ることは遺作が残されていない限り不可能でしょう。
まとめ
・映画「屍者の帝国」ネタバレあらすじ解説
- 21gの重みと本物の魂を求めるワトソン
- 日常に組み込まれ、様々な用途に利用される屍者
- 諜報組織の元でカラマーゾフのいる奥地へ向かう事になったワトソン
・映画「屍者の帝国」の結末や終わり方・最後
エンドロールに切り替わり、意識がいつ生じたか、これから生まれるものなのか、暗闇のなかでフライデーが語り始める。
・映画「屍者の帝国」の続編は?
映画「屍者の帝国」自体の続編、目覚めたフライデーとワトソンのその後を描いた作品は今のところ存在しません。
いつもたくさんのコメントありがとうございます。他にも様々な情報がありましたら、またコメント欄に書いてくださるとうれしいです。
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