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山月記・語句の意味や漢字の読み方完全一覧!段落分け(高校国語現代文)についても

高校の国語・現代文の授業で扱われることの多い中島敦の「山月記」は非常に難解で意味不明に感じてしまう作品です。

今回は「山月記」の語句・漢字の意味調べと語句の読み方を完全版として一覧にまとめてみます。

また、「山月記」の段落分けについても紹介します。




高校国語現代文「山月記」の段落分けはどこ?

高校国語で扱われることの多い「山月記」の語句・漢字の意味をまとめていく上で、段落分けが重要になってくるので、まずは段落分けについて解説していきます。

形式段落と意味段落に分けるやり方

「段落分け」には2種類あり、「形式段落」と「意味段落」というものに分けることができます。

形式段落 文章の書き出しが1文字分下がって始まるところで分けられるもの。
意味段落 いくつかの形式段落をまとめて、物語の流れや意味のかたまりによって分けられるもの。

「形式段落」は文章の書き出しが1文字下がっているところで分ければ大丈夫です。

下の画像の赤い四角のところのように1文字分下がっているところに段落番号を振ればOKです。

「意味段落」は文章の内容を理解していれば分けることが簡単ですが、そうでないと難しく感じると思います。

「山月記」の場合は6つの段落に分けることが多いですが、たまに7つの段落に分けることもあります。

国語・現代文の授業で「段落分け」という話になった場合は「意味段落に分ける」ことを指します。

6つの段落に分ける場合




「山月記」を6つの段落に分ける場合は、形式段落の次の書き出しで始まるところで分けられます。

第1段落 隴西ろうさい李徴りちょう博学才穎はくがくさいえい
第2段落 翌年、監察御史かんさつぎょし陳郡ちんぐん袁傪えんさんという者、〜
第3段落 今から一年程前、〜
第4段落 袁傪えんさんはじめ一行は、息をのんで、〜
第5段落 何故こんな運命になったかわからぬと、〜
第6段落 ようや四辺あたりの暗さが薄らいで来た。〜

7つの段落に分ける場合

「山月記」を7つの段落に分ける場合も、前半は6つの段落に分ける時と同じですが、漢文が出てくるあたりが違います。

第1段落 隴西ろうさい李徴りちょう博学才穎はくがくさいえい
第2段落 翌年、監察御史かんさつぎょし陳郡ちんぐん袁傪えんさんという者、〜
第3段落 今から一年程前、〜
第4段落 袁傪えんさんはじめ一行は、息をのんで、〜
第5段落 時に、残月、光ひややかに、〜
第6段落 ようや四辺あたりの暗さが薄らいで来た。〜
第7段落 袁傪はくさむらに向って、〜

「山月記」語句・漢字の意味や読み方完全一覧!

では、「山月記」の語句・漢字の意味や読み方を一覧にしてまとめていきます。

今回は6つの段落に分けられているものという想定で、段落ごとに語句・感じの意味や読み方を紹介しています。

第1段落の語句・漢字の意味や読み方

語句・漢字 読み方 意味
博学 はくがく 広い分野にわたって知識が豊富であること、博学。
才穎 さいえい 賢く頭の回転が早いこと。
補す ふす 役職に任命されること。
狷介 けんかい 自分の意志を守り、妥協しないこと。
恃む たのむ 自信がある、自分をあてにする。
頗る厚く すこぶるあつく 度を超えているさま。
賤吏 せんり 身分の低い役人。
甘んずる あまんずる 与えられたものが不十分であっても受け入れること。
潔しとせず いさぎよしとせず 自分の良心や誇りが許さず受け入れられないこと。
帰臥 きが 官職を辞して故郷に帰り、静かに暮らすこと。
下吏 かり 下級の官吏・役人。
膝を屈する ひざをくっする 屈服すること。
焦燥 しょうそう いらいらすること、焦ること。
炯々 けいけい 鋭く光り輝いている様子。
登第 とうだい 試験に合格すること。
豊頬 ほうきょう 肉づきのよい、ふっくらした頬。
美人を指す。
節を屈する せつをくっする 自分の志を曲げて人に従うこと。
奉ずる ほうずる 高貴な人に差し上げる。
謹んで務めること。
鈍物 どんぶつ 鈍い才能のない平凡な者。
歯牙にかけない しがにかけない 問題にしない、無視すること。
往年 おうねん 過ぎ去った年、昔。
自尊心 じそんしん プライド、自分の人格を保とうとする気持ち。
自分を偉いものだと思う気持ち。
怏怏 おうおう 不平があり、満足しないさま。
狂悖 きょうはい 非常識でわがままなさま。
汝水 じょすい 河南省の嵩県から淮水に流れる川。

第2段落の語句・漢字の意味や読み方

語句・漢字 読み方 意味
勅命 ちょくめい 天皇・皇帝・王などからの命令。
駅吏 えきり 駅の職員のこと
驚懼 きょうく 驚き恐れること。
峻峭 しゅんしょう 厳しく、おごそかなさま。
性情 せいじょう 生まれつきの性質。
人間の性質と心情・心。
久闊を叙する きゅううかつをじょする 久しぶりに会って話をすること。
おめおめ 恥ずべきことと知りながらそのままでいるさま。
畏怖嫌厭 いふけんえん 恐れおののき、嫌いいやがること。
愧赧 きたん 恥じて顔を赤らめること。

第3段落の語句・漢字の意味や読み方

語句・漢字 読み方 意味
覚えず おぼえず 意識しないで、知らず知らずに。
茫然 ぼうぜん ぼんやりとして掴みどころのないさま。
忍びない しのびない ~するのは我慢できない、~するのは耐えられない。
誦んずる そらんずる 書物などを見えないでも言えるように覚えること、暗唱。
憤ろしい いきどおろしい 憤りを覚えるさま、腹立たしい、心が晴れない。

第4段落の語句・漢字の意味や読み方

語句・漢字 読み方 意味
息を飲む いきをのむ びっくり驚いて息を止める。
元来 がんらい 最初からそういう状態・性質であること、もともと。
(文頭において)物事を説明し直す時に使う、そもそも。
名を成す なをなす ある事をなし遂げて声価が定まる。
その道で優れた人物として有名になる
もとより いうまでもなく、昔から、もともと・元来。
巧拙 こうせつせつ 物事の巧みなことと拙いこと。
上手と下手。
産を破る さんをやぶる 財産を失う、破産する。
執着 しゅうちゃく ある物事に強く心が惹かれていること。
朗々 ろうろう 声などの澄んではっきりと聞こえるさま。
格調高雅 かくちょうこうが 詩歌・文章や芸術作品の気品や調子が気高く優雅なさま。
意趣卓逸 いしゅたくいつ 意味・考えが特に優れていること。
非凡 ひぼん 並の者よりずっと優れていること。
自嘲 じちょう 自分で自分を嘲ること。
粛然 しゅくぜん 静まり返っているさま、かしこまり静まるさま礼儀正しく厳かなさま。
薄倖 はっこう 幸せが薄いこと、不幸せ。

第5段落の語句・漢字の意味や読み方

語句・漢字 読み方 意味
倨傲 きょごう おごりたかぶっていること。
尊大 そんだい 威張っていかにも偉そうな態度をとること、横柄・傲慢。
自尊心 じそんしん プライド。
自分の尊厳主張し、他人の干渉を排除しようとする様子。
羞恥心 しゅうちしん 恥ずかしく思う気持ち。
郷党 きょうとう その人のふるさと、故郷に住む人々のこと。
鬼才 きさい 人間のものとは思われないほどすぐれた才能。
また、その才能を持った人。
切磋琢磨 せっさたくま 学問・技芸などに仲間とともに励むこと、またそれによって人格を磨くこと。
俗物 ぞくぶつ 名誉や利益にとらわれてばかりいる人、俗人。
伍する ごする 他者と同等の位置にある、肩を並べているようす。
刻苦 こっく 自らを苦しめ、努力すること。
碌々 ろくろく 平凡なさま、役に立たないさま。
専一 せんいつ(せんいち) 他のことを考えずに、ただ一つの事柄に心を注ぐこと。
空費 くうひ 費用・時間などを無駄に使うこと。
警句 けいく 人の性質や物事の真理を鋭くついて巧みに言い表した短い言葉
弄する もてあそぶ 自分のしたいようにする、冷やかし。
危惧 きぐ 上手くいかないのではないかと危ぶむこと
怠惰 たいだ 怠けること、怠けてだらしないさま。

第6段落の語句・漢字の意味や読み方

語句・漢字 読み方 意味
孤弱 こじゃく 一人ぼっちで頼れるところがなく、か弱いこと。
幼く、みなしごであること。
慟哭 どうこく 悲しみのために声をあげて激しく泣くこと。
意に添う いにそう 相手の思う通りに行動する、希望に合わせる。
懇ろ ねんごろ 心がこもっているさま、親身であるさま、男女の仲が親密であること。
悲泣 ひきゅう 悲しみ泣くこと。
咆哮 ほうこう 獣などが猛り吠えること、その声。

まとめ

・形式段落と意味段落に分けるやり方

「形式段落」は文章の書き出しが1文字下がっているところで分ければ大丈夫です。

国語・現代文の授業で「段落分け」という話になった場合は「意味段落に分ける」ことを指します。

・「山月記」語句・漢字の意味や読み方完全一覧!

山月記を6つの段落に分けられているものという想定で、段落ごとに語句・感じの意味や読み方を紹介しています。

 

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シゲゾウ
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