家や街中など、いたるところでwifiを利用することができます。
今回は、無料wifiを利用するときに気をつけることやトラブルに巻き込まれないための対策、
無料wifiの危険性や注意点、やってはいけないことを紹介します。
無料wifiで気をつけることと対策!
無料wifiを利用するときに気をつけることやトラブルを回避するための対策を紹介します。
無料wifiとは?
無料wifiと聞いて、もしかするとパスワードが設定されていないwifiのことを想像してしまったかもしれません。
単純にパスワードがかかっていないwifiのことではなく、日本では一般的に「フリースポット」と呼ばれています。
無線LANのアクセスポイントを設置した駅などの公共機関、ホテルやカフェ・レストランといった公衆無線LANのことを指します。
あくまで、サービスの一環として企業が提供するものが無料wifiです。
パスワードがかかっていない誰でも使えるwifiを無料wifiと思っていると、トラブルに巻き込まれる危険性が高くなります。
無料wifiで気をつけること:11のポイント
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wifiはケーブル・回線を使わないでインターネットにアクセスすることができ、スマートホームなどの制御管理にも利用されています。
最近ではホテルを予約したり、レストラン・カフェを選ぶ基準としてwifiの有無が重視されることが増えてきています。
ただし、誰でも使える無料wifiには気をつけなければならないポイントがいくつかあります。
- システムのファイル共有をオフにすること
- 使用していない時はすべてのアカウントをログアウトしておく
- ウィルス対策ソフトを最新の状態に保つ
- スマホやPCが自動的に無料wifiに接続する設定にしない
- アプリなどで自分のアカウントにログインしないようにする
- 必要ない時はwifiやBluetoothをオフにしておく
- 信頼できるwifiが見つからないときはwifiを使わない
- お店のスタッフに確認をしないで、「公式wifi」のように見えるwifiに接続しない
- 全てのアカウントでパスワードの使い回しや、覚えやすいものを使用しない
- wifiのセキュリティに関する知識の勉強を続けること
- オンラインストアでの買い物をしない
それぞれ見ていきましょう。
システムのファイル共有をオフにすること
スマホやPC、タブレットのファイル共有設定をオフにしておきましょう。
自動的にファイル共有・バックアップが行われるようなものには注意しましょう。
使用していない時はすべてのアカウントをログアウトしておく
万が一、犯罪者が攻撃を仕掛けてきた時の被害を最小限に抑えるためにも、お使いのスマホやPC、タブレットで不必要にさまざまなアカウントにログインしてはいけません。
無料wifiを使う際には、使用時のみアカウントにログインして使用後はログアウト・サインアウトしておきましょう。
ウィルス対策ソフトを最新の状態に保つ
PCではウィルス対策ソフトを入れていることが一般的ですが、スマホの場合は容量を気にしたり、知識がなかったりするせいかウィルス対策ソフトを入れていない人がいます。
残念ながら利用者が多いと、そこには犯罪者も多く集まるようにできています。
必ずスマホやタブレットにもウィルス対策ソフトをインストールしておきましょう。
有料のものでなくても、avastやAVG、Anti-virus Dr.Web Lightなどの無料版を最新バージョンにアップデートして使用しましょう。
スマホやPCが自動的に無料wifiに接続する設定にしない
一度wifiを接続すると、スマホやPC、タブレットが次回以降は自動接続するように設定してくれます。
いちいちパスワードを入力したり、wifiを一覧から探したりしないで済むため便利ですが、無料wifiの場合は設定を解除しておきましょう。
あなたがスマホを使っていないときにも自動的に接続をしてしまいます。
それだけ犯罪者から攻撃を受けるリスクが増します。
アプリなどで自分のアカウントにログインしないようにする
Googleやsafariなどのインターネットブラウザ上でのログインだけでなく、銀行のアプリやクレジットカードのアプリなどさまざまなアプリでもログインが必要なものがあります。
twitterなども個人情報を抜き取られる可能性がありますが、特にお金が関係する銀行やクレジットカード、ネットショッピングのアプリは無料wifiでログインしないようにしましょう。
必要ない時はwifiやBluetoothをオフにしておく
wifiは通信ケーブルも必要ないため、とても便利です。
しかしケーブルが見えない分、何がどこでつながっているのか分かりません。
必要ない時はwifiだけでなくBluetoothも接続をオフにしておく方が良いです。
信頼できるwifiが見つからないときはwifiを使わない
wifiの接続先一覧に鍵が付いていないからといって無料wifiではありません。
犯罪者が意図的に鍵を外して、無料wifiだと思い込んで接続してくるあなたを待ち受けている可能性が非常に高いです。
無闇にwifiに接続しようとしないでください。
公共機関やホテル、お店が公開している無料wifiのように信頼できるwifi以外は使わないでください。
お店のスタッフに確認をしないで、「公式wifi」のように見えるwifiに接続しない
ホテルやお店などがwifiを公開していたときに、IDに注意してください。
例えば「hotel_free」が正式なネットワークIDであった場合に「hotel-free」というネットワークIDが並んでいるかもしれません。
公式wifiのように見せかけて、犯罪者があなたの接続を待っていることがあります。
お店のスタッフなどに確認をして間違わないようにしてください。
全てのアカウントでパスワードの使い回しや、覚えやすいものを使用しない
たとえ犯罪者の攻撃を受けて、一つのアカウントの情報を抜き取られたとしても、パスワードが別々であればネットバンクや他のサービスのアカウントも狙われるリスクが減ります。
しかし、めんどくさがりでパスワードを使い回していたり、規則性や誕生日など覚えやすいものにしている場合は、一つのアカウントのパスワードを知られれば大変なことになります。
くれぐれもパスワードの使い回しや、簡単な覚えやすいものや規則性が明らかなものは使用しないでください。
wifiのセキュリティに関する知識の勉強を続けること
常に最新のwifiのセキュリティ情報を調べてください。
かつては有効だった対策だけでは不十分になってしまっていることがあります。
例えば、今はVPN接続で無料wifiであってもある程度のセキュリティを確保できると言われていますが、もしかすると効果がないことが証明されているかもしれません。
オンラインストアでの買い物をしない
オンラインストアだけでなく、ネットバンキングなどお金・口座・クレジットカードなどと紐づけられているものは行うべきではありません。
無料wifiを使うときの対策
無料wifiが危険だとしても、徐々に無料wifiが日本国内でも普及しています。
VPN接続をする
安全な使い方として推奨されているのがVPNです。
Virtual Private Networkの略称です。
安全性が確保されていないネットワーク上でも、独自にユーザーを保護してデータを盗み見られる危険性を下げてくれます。
盗聴やデータの盗み見、サイバー攻撃を完全に防ぐことはできませんが、セキュリティを高めてくれます。
スマホの場合はVPNの無料アプリ、有料アプリの両方がありますが、情報をちゃんと守ってもらう意味では有料アプリを利用した方が良いでしょう。
スマホの場合は、iPhoneでもAndroidでもVPN設定を行うことができるようになっています。
- iPhone、iPadの場合は
設定→一般→VPNと進んでいくことでVPN設定を行うことができます。
- Androidの場合は名称が機種にもよりますが
設定→接続→その他の接続設定→VPNと進んでいくことでVPN設定を行うことができます。
テザリングを使う
最近はあまり聞かなくなりましたが、テザリングを使う方法があります。
無料wifiにはどうしても一般に公開されている性質上、危険があることには変わりありません。
そこで、スマホはモバイル接続をしておいて、テザリング機能を使ってPCやタブレットでもインターネットができるようにします。
スマホをモデム代わりにする方法です。
欠点は、スマホのモバイル接続を利用しているだけなので、通信量がかさんでいきます。
モバイルルーターを使う
外出先でスマホの通信料は節約したいと考えたときに、無料wifiを使いたくなります。
セキュリティのことを考えるとテザリングかモバイルルーターの使用が候補に挙がります。
テザリングは結局スマホの通信料を食われるので、別の方法としてモバイルルーターを使う手があります。
モバイルルーターにも契約プランとして上限があるものもありますが、「どんなときもwifi」などは異常な使い方をしない限りは上限なしで利用することができます。
モバイルルーターを利用すればセキュリティが完璧だという訳ではありませんが、無料wifiよりは安全だと言えます。
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無料wifiの危険性や注意点・やってはいけないことは?
無料wifiの危険性や注意点はなんでしょうか?
無料wifiを利用する上でやってはいけないことを見ていきましょう。
無料wifiの危険性は?
無料wifiを利用することで次のようなトラブルに巻き込まれる危険性があります。
MITM攻撃
MITM攻撃はMan in the Middleの略称です。
スマホやPCで無料wifiを使ってインターネットに接速しようとしたときに、直接あなたのスマホとインターネットサーバーでデータの送受信が行われるのではなく、その間に犯罪者が介入します。
あなたが入力した検索キーワードはもちろん、閲覧履歴やオンラインショップで買い物をすればクレジットカード番号などすべての情報が犯罪者の目を通った上でインターネットサーバーへと送信されます。
無料wifiといって、パスワードが設定されていない場合にはこのような犯罪者が潜んだ罠かもしれません。
暗号化されていないかもしれない
スマホやPCからインターネットに接続する際に、データが暗号化されていれば暗号を解読されない限りは他のユーザーにデータを閲覧されることはありません。
公共機関の無料wifiの場合は滅多にないでしょうが、ネットワーク構築をした人が技術者でない場合にはネットワークの暗号化でデータが保護されていない可能性があります。
マルウェア・ウィルス感染
wifiの普及率や無料wifiが普及すればするほど、wifiに特化したマルウェアやウィルスが作られます。
無料wifiなどの場合には、何人もの人が同じ一つのネットワークを使っているため、一度ウィルスや攻撃を受けたときには一気に同じwifiネットワークを使っている人たちに被害が及びます。
海外ではホテルなどの宿泊施設で実際にwifiネットワークを介して利用者に大きな損害を与えたというニュースも報じられています。
インターネットで怪しげなポップアップウィンドウからウィルス感染することもあれば、ソフトウェアのセキュリティの脆弱性が狙われることもあります。
無料wifiの注意点・やってはいけないこと
無料wifiを利用する上での注意点はすでに述べてきた通りです。
特にその中でも十分な対策をしない状態でやってはいけないことには、次のようなものがあります。
パスワードのかかっていない無料wifiの利用
無料wifi=パスワードのかかっていないwifiではありません。
無闇にパスワードのかかっていないwifiに接続しようとしないでください。
お店や公共機関、ホテルであっても、公式に公開されている無料wifi以外にもwifiを公開していることがあります。
誰でもwifiを発信することが可能なので、誰が提供しているのか分からないwifiは使用してはいけません。
暗号化されていない無料wifiの利用:セキュリティはWPA推奨
お店や公共機関、ホテルが公開している無料wifiであっても使うべきではないものがあります。
それはwifiのセキュリティが脆弱である場合です。
wifiのセキュリティには三段階あり
弱 | なし(NONE) |
中 | WEP |
強 | WPA |
このようになっています。
セキュリティが「なし」のものは論外ですが、WEPになっているものも避けた方が良いです。
無料wifiでもセキュリティがWPAであれば、セキュリティレベルは高いと言えます。
ただし、ネットワークIDとパスワード(暗号化キー)が誰の目にもつく場所に貼り出されているような場合は、気をつける必要があります。
アカウントへのログイン
無料wifiを使っているときには、検索機能やマップなどの閲覧に留めておくべきです。
アカウントへのログインが必要なもの、特にネットバンキングやネットショッピングはすべきではありません。
他にも文章や画像などのやりとりも、プライベートな内容や機密情報が含まれるものは無料wifiで行わない方が良いでしょう。
まとめ
・無料wifiとは?
無線LANのアクセスポイントを設置した駅などの公共機関、ホテルやカフェ・レストランといった公衆無線LANのことを指します。
・無料wifiで気をつけること:11のポイント
- システムのファイル共有をオフにすること
- 使用していない時はすべてのアカウントをログアウトしておく
- ウィルス対策ソフトを最新の状態に保つ
- スマホやPCが自動的に無料wifiに接続する設定にしない
- アプリなどで自分のアカウントにログインしないようにする
- 必要ない時はwifiやBluetoothをオフにしておく
- 信頼できるwifiが見つからないときはwifiを使わない
- お店のスタッフに確認をしないで、「公式wifi」のように見えるwifiに接続しない
- 全てのアカウントでパスワードの使い回しや、覚えやすいものを使用しない
- wifiのセキュリティに関する知識の勉強を続けること
- オンラインストアでの買い物をしない
・無料wifiを使うときの対策
- VPN接続をする
- テザリングを使う
- モバイルルーターを使う
・無料wifiの危険性は?
- MITM攻撃を受ける危険
- 暗号化されていないかもしれない
- マルウェア・ウィルス感染
・無料wifiの注意点・やってはいけないこと
- パスワードのかかっていない無料wifiの利用
- 暗号化されていない無料wifiの利用:セキュリティはWPA推奨
- アカウントへのログイン
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