2019年6月12日に動物愛護法が改正されることが決まりました。
その内容には動物虐待に対する罰則の強化も書かれていますが、すでに犬猫をペットとして飼っている人たち、これから飼おうと思っている人たちの注目を集めているのが「マイクロチップの義務化」です。
今回は「マイクロチップの義務化」はいつからなのか?
また、義務化の理由やマイクロチップを装着するための手術費用や助成金について紹介します。
犬猫のマイクロチップの義務化はいつからかわかりやすく解説
動物愛護法の改正で決められた「犬猫のマイクロチップの義務化」はいつからなのでしょうか?
犬猫のマイクロチップの義務化はいつからなのか?
2019年6月12日に「犬猫のマイクロチップの義務化」を含んだ動物愛護法の改正がなされることが決定しました。
しかし法律が適用されるにはもうしばらくかかり、
法律の成立 | 衆議院と参議院の両方で可決 |
法律の公布 | 法律の内容やいつから適用されるかを国民に発表 |
法律の施行 | 「法律の公布」で記された日から実際に適用・罰則が加えられる |
この手順を踏まなければなりません。
一応、法律の成立から30日以内に公布されることになっているので、7月中旬には「義務化がいつからなのか?」が明らかになります。
ざっくりとしたところでは、「犬猫のマイクロチップの義務化」は3年以内に施行される見込みです。
今回の改正に関して決まっていることは以下の2点です。
犬猫のマイクロチップの義務化 | 3年以内に義務化 |
生後56日以内の犬や猫の販売禁止 | 2年以内に禁止に |
既に飼っている犬猫にもマイクロチップを装着しないといけないのか?
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今回の動物愛護法の改正で「犬猫のマイクロチップの義務化」がされることで気になるのは、「既に飼っている犬猫にも装着しないと捕まったりするのか?」ということです。
結論としては、既に飼っている犬猫には装着しなくても大丈夫です。
今後、法律が施行されてからはブリーダーに飼われている間にマイクロチップの埋め込みがなされて、所有者情報が環境省のデータベースに登録されます。
そして私たちがペットを飼うときには、「飼い主が変わりました」ということを新たに登録することになります。
なので、私たちの増える作業としては新しく飼ったときの「登録義務」のみです。
今既に飼っている犬猫に関しては「努力義務」となっており、やったほうがいいけれど私たち飼い主に判断は任されています。
違反した場合の罰則は?
動物愛護法の改正が適用されてからは、ブリーダーが飼っている間にマイクロチップの装着をしなければならないので、私たちが義務違反をすることはありえません。
もちろん違法なルートで入手した犬猫の場合はこの限りではありません。
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犬猫のマイクロチップの義務化の助成金と手術費用や導入理由についてわかりやすく解説
犬猫のマイクロチップの義務化で、装着にかかる費用や義務化の理由について見ていきましょう。
犬猫のマイクロチップの義務化の手術費用や助成金は?
「犬猫のマイクロチップの義務化」に伴って私たちが既に飼っているペットの犬猫に、マイクロチップを装着する義務はありません。
しかしこれを機に、飼っているペットにマイクロチップを装着したいと思う方。
動物病院で装着の手術を受けることができ、費用は3500円〜5500円が相場になっています。
その後、マイクロチップの固体番号や所有者情報を環境省のデータベースに登録するためには、登録料として1000円がかかります。
自治体や動物病院によっては先着制や期間などで「手術費を免除して登録料の1000円のみで装着できる」などの助成金制度があります。
犬猫のマイクロチップの大きさや手術でどこに埋めるのか?
犬猫のマイクロチップとして埋め込まれるのは下の画像のような大きさと形のものです。
表面はガラスで覆われており、そのままでは体の中を動いてしまうため特殊なコーティングや凹凸がつけられるそうです。
電池の交換などは必要なく、耐用年数は30年とされているので、犬猫の寿命から考えると途中で入れ替える手術をする必要はありません。
犬猫のマイクロチップの装着手術には、特殊な注射を使って行われます。
装着されるのは首筋の背骨よりも少し左側のところと決められています。
犬猫のマイクロチップの義務化の導入理由は?
今回の動物愛護法の改正に盛り込まれた「犬猫のマイクロチップの義務化」の大きな理由としては、犬猫の違法な放棄・遺棄を防ぐことが挙げられます。
今までは所有者が定かではないため、抑制することができなかった経緯があります。
この他にも
- 迷子になった犬猫の早期発見
- 事故に遭った犬猫の所有者の発見
- 災害時の行方不明や盗難への迅速な対応
- 病歴などの健康管理の効率化
などが期待されています。
まとめ
・犬猫のマイクロチップの義務化はいつからなのか?
明確には決まっていませんが、「犬猫のマイクロチップの義務化」は3年以内に施行される見込みです。
・既に飼っている犬猫にもマイクロチップを装着しないといけないのか?
既に飼っている犬猫には装着しなくても大丈夫です。
・違反した場合の罰則は?
動物愛護法の改正が適用されてからは、ブリーダーが飼っている間にマイクロチップの装着をしなければならないので、私たちが義務違反をすることはありえません。
・犬猫のマイクロチップの義務化の手術費用や助成金は?
動物病院で装着の手術を受けることができ、費用は3500円〜5500円が相場になっています。
その後、マイクロチップの固体番号や所有者情報を環境省のデータベースに登録するためには、登録料として1000円がかかります。
・犬猫のマイクロチップの大きさや手術でどこに埋めるのか?
鉛筆の芯のような円筒形の1cmほどの大きさのマイクロチップを、首筋の背骨よりも少し左側のところに注射器を使って装着します。
・犬猫のマイクロチップの義務化の導入理由は?
今回の動物愛護法の改正に盛り込まれた「犬猫のマイクロチップの義務化」の大きな理由としては、犬猫の違法な放棄・遺棄を防ぐことが挙げられます。
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