「メン・イン・ブラック3」は2012年に公開されたSFコメディ映画で、世界的に人気のある作品です。
2019年にはスピンオフ作品である「メン・イン・ブラック:インターナショナル」も公開されました。
今回は映画「メン・イン・ブラック3」のラストシーンで最後にチップをKが払わなければ隕石が落ちてくることになっていたことの意味や関係性はなんなのか?
またKの記憶がリセットされずに残ったままだった理由について解説します。
映画「メン・イン・ブラック3」最後のチップと隕石が落ちる関係性や理由は?
映画「メン・イン・ブラック3」のラストで、チップを払わないでKが店を出ようとしたことで、なぜ隕石が落ちてくることになったのでしょうか?
映画「メン・イン・ブラック3」の最後や結末は?
40年にわたり月面のルナマックス銀河系刑務所に収監された凶悪なエイリアン・ボリスが脱獄を果たし、過去を捻じ曲げるためにタイムスリップをしてエージェントKへの復讐と、地球をエイリアンの侵攻から防ぐアークネットシールドの設置を妨害しようとします。
ボリスの計画を阻止するためにエージェントJも2012年から1969年のアメリカへとタイムスリップをします。
グリフィンの助けもあり、アークネットシールドを地球上に張ることに成功し、ボリスを倒して未来の脅威をなくすことができ、エージェントKは生き延びることができました。
しかしエージェントKが生き延びる代わりにエドワーズ大佐が身代わりとなって亡くなってしまいました。
エージェントKが立ち尽くしているところに車から降りてきたエドワーズ大佐の息子が現れ、とっさにエドワーズ大佐の身に起きたことについて嘘を伝えます。
エドワーズ大佐の息子が以前にエージェントJが持っていた懐中時計と同じものを持っていることから、幼いエージェントJだと気づき「父親は英雄だった」という記憶だけを残してニューラライザーを使い、記憶を消します。
エージェントJをエージェントKが発見してMIBにスカウトした理由はこの時間軸とはつながらないのですが、エージェントJはこのときからずっとエージェントKが自らを保護者として守り続けてくれていたことを知り、2012年に戻ります。
最後にKがチップを払わなければ隕石が落ちる関係性や意味は?
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2012年に戻ったエージェントJはカフェレストランでパイを食べているエージェントKの元に現れ、過去の出来事や父親のことについて感謝を述べます。
その後エージェントJとKがチップを払わずに出ようとすると隕石が地球へと接近してきていました。
エージェントKがそのことに気づき、店に戻りチップを置いていくと隕石は衛星と衝突して地球は守られます。
エージェントKがチップを払わないことで隕石が地球に衝突する理由や意味は、「未来の出来事は今の一つ一つの行動の積み重ねだ」ということを教訓として教えてくれています。
そしてエージェントKがチップを払うかどうかが地球の存亡と関係した理由は、エージェントKが1969年に地球を救ったことと関係します。
ボリスが1969年にタイムスリップをする以前の場合は、エージェントKが地球を救うことは決められた出来事でした。
しかしボリスが1969年にタイムスリップをして過去を捻じ曲げたことで地球が滅亡する未来と、エージェントKによって地球が救われる未来の2つに分かれました。
映画「メン・イン・ブラック3」の最後はエージェントKによって地球が救われた未来の2012年を生きていますが、ボリスがタイムスリップを成功したように、いつでも地球が滅亡する未来へと時間軸が変わってもおかしくはありません。
いわばエージェントKこそが英雄であり、その行動は常に英雄的で正しいものでなければなりません。
アメリカ文化においてチップを支払うというのは当然の行為であり、英雄がチップを払わないというのは許されないことです。
そのため、そんな正しくない行動をする英雄の生きる未来は無くされるべきだという宗教的な善悪観が反映されています。
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映画「メン・イン・ブラック3」Kの記憶がある理由は?
エージェントKの記憶はどうしてリセットされて忘れられることなく、そのまま残されたのでしょうか?
グリフィンが話したKの記憶のリセットのルールは?
映画「メン・イン・ブラック3」の終盤でフロリダのケープ・カナベラルへとやってきたエージェントJと若い頃のK、そしてグリフィンの3人。
アークネットシールドをアポロ11号に設置する寸前のところでグリフィンは一緒に行けないと言います。
このときにエージェントJに対して、「エージェントKがボリスの腕を撃ったときに記憶はリセットされて、エージェントJのことを忘れる」と告げています。
実際にエージェントKはボリスの左腕を撃つことに成功しているので、この時点でエージェントJに関する記憶を失っているはずです。
Jのことを忘れないでKの記憶がある理由は?
本来はボリスが1969年にやってきて、元の歴史を改変することを阻止すれば、元の歴史に戻って済むはずでした。
しかしエージェントKはロケット発射台から離れた時にもエージェントJのことを覚えており、エドワーズ大佐の息子がエージェントJだと気づいていることからも、記憶はリセットされていないことがわかります。
この理由は、2012年からタイムスリップをしたボリスの介入によるものです。
2012年のボリスは1969年のボリスに対して、計画に失敗するとエージェントKに逮捕されることを伝えています。
そのことを知っているため、エドワーズ大佐を撃ったあとにボリスは「俺を逮捕しろよ」と挑発してきます。
元の歴史においてはエドワーズ大佐がボリスによって殺されるという出来事は起こっていないため、ボリスの行動によって元の歴史ではなく第3の時間軸が作られています。
そのため、エージェントKはエージェントJの記憶をリセットされないで生き続けることになりました。
つまり、エージェントJはエージェントKが今まで保護者として見守り続けてくれていたと解釈しましたが、2012年からタイムスリップしたエージェントJが会っていたエージェントKはその記憶を保持した存在ではないので、正しくはありません。
まとめ
・映画「メン・イン・ブラック3」の最後や結末は?
グリフィンの助けもあり、アークネットシールドを地球上に張ることに成功し、ボリスを倒して未来の脅威をなくすことができ、エージェントKは生き延びることができました。
・最後にKがチップを払わなければ隕石が落ちる関係性や意味は?
エージェントKこそが英雄であり、その行動は常に英雄的で正しいものでなければならないことが関係しています。
・グリフィンが話したKの記憶のリセットのルールは?
エージェントKがボリスの腕を撃ったときに記憶はリセットされて、エージェントJのことを忘れることになっていました。
・Jのことを忘れないでKの記憶がある理由は?
元の歴史においてはエドワーズ大佐がボリスによって殺されるという出来事は起こっておらず、ボリスの行動によって元の歴史ではなく第3の時間軸が作られているため、エージェントKはエージェントJの記憶をリセットされないで生き続けることになりました。
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