2019年1月に水泳の池江璃花子選手が白血病と診断されたことをきっかけに、骨髄バンクにドナー登録された方が多くなりました。
今回は白血病・骨髄バンク提供のドナー登録をして、実際に提供の依頼の手紙が来たときに断るとどうなるのか?
ドナー登録のリスクや問題点、仕事への影響はどうなのかについて紹介します。
白血病・骨髄バンク提供の手紙を断るとどうなる?
白血病・骨髄バンク提供の手紙を断るとどうなるのでしょうか?
白血病・骨髄バンクドナー登録者数の推移は?
白血病の患者は抗がん剤などによる化学療法を続けていますが、薬での治療で治ることは少なく、白血病で苦しむ患者たちにとって骨髄バンクのドナーの存在はまさに生きる希望そのものといえます。
2019年1月に水泳選手の池江璃花子が白血病と診断され、長期休養に入ったことをきっかけに日本の骨髄バンク登録者数は急激に増加しました。
それまで毎月の骨髄バンク登録者数は3000人程度でしたが、報道がされた翌月の2019年2月には11662人が登録をしました。
その後も毎月5000〜10000人の間の登録者で推移し、2019年5月までのデータでは合計515815が骨髄バンクのドナー登録をしています。
白血病・骨髄バンク提供の手紙を断るとどうなるか?
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「白血病・骨髄バンクのドナー登録者数が増えたのでそれだけ白血病患者が助かる可能性が増えてよかった。」
ということで終わらないようで、患者にとってはむしろ困った状態になっているようです。
えっと、今から毒を吐くので、嫌な方はフォロー外してください。
池江選手のおかげで、ドナーバンク登録者は増加しました。
でも、みなさんそこまでの覚悟はないようで、断られ続けております。
骨髄提供の手紙は、決められた人数までしか出せません。
答えが来てから、次の人…となります。— 漣 (@ren_angela32) 2019年7月5日
どうか、提供する意思がないのであれば、登録を解除してください。
もしくは、意思のない旨をすぐさま返信してください。
やり取りは手紙で行われます。
時間がかかります。
しかし、こちらの体は、刻一刻と悪化していきます。
健康な方の3週間と、命をかけて待つ人間の3週間は大きく違います。— 漣 (@ren_angela32) 2019年7月5日
骨髄バンクに登録者は増えましたが、献血などとは違ってドナーにも多くのリスクが伴います。
実際にドナーとして適合した人には手紙が届き、リスクの説明を改めてされますがその時になって断られるという事例が増えてきているようです。
「骨髄バンクのドナー登録者数=可能性の数」というように患者たちは思っているためショックが相当大きく、現場でも手紙の返答がなく次に進めないなどで問題が多くなっています。
そして一番の問題点は、「患者一人あたりに出せる適合者への手紙の数が決まっている」ということです。
際限なく白血球の型が一致する人に連絡をできるわけではなく、他の患者との都合もあり5人までにしか手紙を出せないというルールがあるようです。
そのため、骨髄バンクのドナー提供の手紙を断るということは患者の1/5の生きる希望の芽を摘み取る行為と言えます。
骨髄移植にはドナー側にも生活面や身体的にもリスクを伴います。
その覚悟がない場合は登録を抹消すべきだと言えます。
骨髄バンクのドナー登録を取り消し・抹消方法は?
骨髄バンクのドナー登録は基本的にいつでも取り消すことが可能です。
定期的に送られてくる手紙でも案内をされていますし、「日本赤十字社ブロック血液センター」に連絡すれば指示をしてくれます。
詳しくはこちら→登録を取り消したいときはどうすればいいですか?
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白血病・骨髄バンクドナー登録のリスク・問題点や仕事への影響・助成制度は?
白血病・骨髄バンクのドナー登録をするリスクや問題点はないのでしょうか?
また実際にドナーとして骨髄を提供することになった時に仕事への影響はあるのか、給料の補填はされるのでしょうか?
白血病・骨髄バンクドナー登録のリスク・問題点は?
骨髄バンクでのドナー登録は献血とは違います。
「骨髄採取」と「末梢血幹細胞採取」の2種類があり、患者の容態に合わせてどちらかが選択されますがリスクがあります。
骨髄バンクが実施したもので死亡例や後遺症が残ったというものはありませんが、骨髄採取で5例、末梢血幹細胞採取で12例の死亡報告があります。
骨髄を取り出すために骨に穴を開ける必要があり、全身麻酔で手術をし、手術後の痛みが数日残り、腰に傷が数年残ります。
「骨髄採取」の場合は通院6回、入院4日程度。
「末梢血幹細胞採取」の場合は通院4回、入院7日程度が必要になり、仕事にも穴が開きますし、有給休暇を使う必要があります。
白血病・骨髄バンクドナーの仕事への影響や助成制度は?
白血病・骨髄バンクドナーに登録し、患者の白血球の型と一致した際に手紙が送られてきますが、さまざまな理由で骨髄移植まで至らないケースがほとんどと言われています。
本人の健康上の理由や家族の理解、登録をしたがいざとなったときにはやりたくなくなったなど。
そして仕事への影響から、ドナーになることを断るケースが多くあります。
仕事が忙しくて休めないことや、経済的な補填がなされないことを理由に断る例が全体の43%を占めるといわれています。
「ドナー助成制度」というものがあり、骨髄バンクを通して骨髄や末梢血幹細胞を提供したドナーに、助成金を支給する制度が全国の市区町村で導入され始めており、全国で230か所で行われています。
また、一部の自治体ではドナー本人だけでなく、ドナーが在籍する事業所に対しての支給もあります。
まとめ
・白血病・骨髄バンクドナー登録者数の推移は?
2019年1月に水泳選手の池江璃花子が白血病と診断され、長期休養に入ったことをきっかけに日本の骨髄バンク登録者数は急激に増加しました。
・白血病・骨髄バンク提供の手紙を断るとどうなるか?
際限なく白血球の型が一致する人に連絡をできるわけではなく、他の患者との都合もあり5人までにしか手紙を出せないというルールがあるようです。
骨髄移植にはドナー側にも生活面や身体的にもリスクを伴います。
その覚悟がない場合は登録を抹消すべきだと言えます。
・骨髄バンクのドナー登録を取り消し・抹消方法は?
骨髄バンクのドナー登録は基本的にいつでも取り消すことが可能です。
詳しくはこちら→登録を取り消したいときはどうすればいいですか?
・白血病・骨髄バンクドナー登録のリスク・問題点は?
死亡のリスクや後遺症の可能性、傷跡やしばらくの安静が必要であったりします。
・白血病・骨髄バンクドナーの仕事への影響や助成制度は?
仕事が忙しくて休めないことや、経済的な補填がなされないことを理由に断る例が全体の43%を占めるといわれています。
「ドナー助成制度」というものがあり、一部の自治体ではドナー本人だけでなく、ドナーが在籍する事業所に対しての支給もあります。
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