映画「君の名は。」は2016年に公開された映画で、日本の歴代興行収入ランキングの第4位に食い込み、全世界でも宮崎駿監督作品の「千と千尋の神隠し」を抜いて日本映画の最高成績を記録した作品です。
今回は映画「君の名は。」で瀧が三葉の手のひらに「すきだ」と書いた理由について、
また三葉が瀧の手のひらに書こうとした文字は何だったのかについて紹介します。
映画「君の名は。」瀧が「すきだ」と手のひらに書いた理由は?
映画「君の名は。」の終盤に瀧が「すきだ」と三葉の手のひらに、名前ではなく書いた理由は何でしょうか?
瀧が「すきだ」と手のひらに書いた流れは?
映画「君の名は。」の終盤で、突如入れ替わりが起こらなくなりお互いの恋愛感情に気づいた2人は居場所を探し当てて会いに行こうとします。
主人公の瀧も記憶の中にある糸守町のイメージを頼りに、ヒロインの三葉の元へ辿り着きますが、糸守町は3年前の2013年に彗星・隕石の落下で町ごと壊滅してしまっており、三葉も犠牲となり死んでしまっていました。
諦められなかった瀧は山の奥にある大きなクレーターへと向かい、巨岩の下にある聖堂に入ります。
そこには三葉が巫女として宮水神社の神様に奉納した「口噛み酒」が置かれていました。
三葉の口噛み酒を飲んだ瀧は2013年の三葉の体の中に入ることができ、彗星・隕石の落下で住民が死んでしまう歴史を変えようとします。
夕日が傾き始め、かたわれどき(黄昏時)が近づいてくる中で、三葉と瀧は3年の時間を超えて出会うことができました。
はじめてお互いの記憶を保ったまま触れ合うことができた瀧は三葉に対して「目が覚めても忘れないように名前を書いておこうぜ」と言ってマーカーを取り出して三葉の手に文字を書き、三葉も瀧の手に文字を書こうとしますが一文字を書いているときに2人は分かたれてしまいます。
瀧が「すきだ」と手のひらに書いた理由は?
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瀧は三葉と出会うことができ、渡されていた組紐を三葉に返した後に「お互いの名前を書いておこう」と言って「すきだ」という言葉を三葉の手のひらに書きます。
「名前を書いておこう」と言っておきながら「すきだ」という感情を書いている理由は、瀧は「名前を書く」ことよりも「気持ちを伝えること、気持ちを残すこと」を優先したためです。
そして「すきだ」という気持ちが原動力となって、三葉は糸守町の住民の避難のためにもう一度立ち上がることができました。
ある意味で「すきだ」という気持ちは瀧にとっては「三葉の名前」を表す言葉だったと言えます。
ニックネームが感情になる文化は海外では一般的です。
特に恋人や子供に対して「Honey」や「Baby」、「Sweetheart」など「愛らしい存在」といったニュアンスの言葉をニックネームとして使います。
瀧がこのときに、三葉のニックネームとして「三葉に対する自分の感情を名付けようとした」とまでは言い切れませんが、アイディアの一端に「名前を書く=感情を伝える」という要素が含まれていたと言えます。
「すきだ」ではなく名前を書くとどうなった?
もし、瀧が三葉の手のひらに「すきだ」ではなく宣言通りに名前を書いていたらどうなっていたか?については、原作者である新海誠監督は次のように話しています。
三葉の手に触れて、瀧は急に気持ちが溢れてきてあの言葉を書いたんだと思います。
名前よりも先に、気持ちを伝えたかった。
もし瀧が名前を書いていたとしたら、手のひらの文字は消えていたかもしれません。
「目が覚めても忘れないように名前を書いておこう」としましたが、三葉と瀧の入れ替わりはすべて糸守町を彗星・隕石の落下から救うために宮水神社の神様が仕組んだことです。
なので、かたわれどきで記憶を保ったまま出会うことができた三葉が、彗星・隕石の落下から糸守町を救うためにもう一踏ん張りできる言葉としては、「名前」そのものよりも「すきだ」という瀧と三葉のつながりを表す言葉だからこそ手のひらに残されたと言えます。
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映画「君の名は。」三葉が書いた文字の意味は?
三葉が瀧の手のひらに書こうとしていた文字の意味は何でしょうか?
また、文字を書いている途中で消えてしまったのはなぜでしょう?
三葉が書いた文字の意味は名前?
瀧から手のひらに「すきだ」と書かれた三葉は、瀧の手のひらにも書き返そうとペンを持ちます。
しかし最初の一文字目の横棒を書いたところで突如消えてしまいます。
もちろん自分自身の名前の「三葉」の「三」を書こうとしたとも解釈できますが、すでに瀧が三葉の手のひらに「すきだ」と書いたのをみて「うん!」と答えてすぐに書き返そうとしています。
自分自身の名前を書き返そうとしていたのなら、瀧が「すきだ」と書いたことに対して「えー?!」といった発言や表情をしていることが自然ですが、三葉の反応から瀧と同じく「すきだ」あるいは「すき」と書き返そうとしていたと考えられます。
文字としては未完成なので残されたとも言えますが、もし名前を書いていたのなら原作者である新海誠監督の考えに合わせると、文字は消されていなければなりませんが、糸守町の避難が完了して目覚めた滝の手のひらには三葉の書いた文字が残されているので、
やはり三葉も「すきだ」あるいは「すき」と書こうとしたと言えます。
三葉が文字を書いている途中で消えた理由は?
三葉が文字を書いている途中で消えてしまった理由は「かたわれどき(黄昏時)」が終わったためです。
「かたわれどき」に関してはこちらの記事にまとめています。
まとめ
・瀧が「すきだ」と手のひらに書いた流れは?
はじめてお互いの記憶を保ったまま触れ合うことができた瀧は三葉に対して「目が覚めても忘れないように名前を書いておこうぜ」と言ってマーカーを取り出して三葉の手に文字を書き、三葉も瀧の手に文字を書こうとしますが一文字を書いているときに2人は分かたれてしまいます。
・瀧が「すきだ」と手のひらに書いた理由は?
「名前を書いておこう」と言っておきながら「すきだ」という感情を書いている理由は、瀧は「名前を書く」ことよりも「気持ちを伝えること、気持ちを残すこと」を優先したためです。
・「すきだ」ではなく名前を書くとどうなった?
原作者である新海誠監督によると、「すきだ」ではなく「瀧」と書かれていれば文字は消えていただろうとのことです。
・三葉が書いた文字の意味は名前?
三葉は瀧と同じく「すきだ」あるいは「すき」と書き返そうとしていました。
・三葉が文字を書いている途中で消えた理由は?
三葉が文字を書いている途中で消えてしまった理由は「かたわれどき(黄昏時)」が終わったためです。
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