映画「君の名は。」は2016年に公開された映画で、日本の歴代興行収入ランキングの第4位に食い込み、全世界でも宮崎駿監督作品の「千と千尋の神隠し」を抜いて日本映画の最高成績を記録した作品です。
今回は映画「君の名は。」で三葉の父親が「お前は誰だ?」と言った意味や理由について
また、三葉の母親・二葉との入れ替わりについて紹介します。
映画「君の名は。」父親のお前は誰だの意味や理由は?
映画「君の名は。」で父親が三葉に対して「お前は誰だ?」と言った理由は何でしょうか?
父親が三葉に「お前は誰だ?」と言う流れは?
映画「君の名は。」の終盤で、糸守町が彗星・隕石の落下で壊滅した事実を知った主人公の瀧がヒロイン・三葉を救うために再び入れ替わることに成功し、三葉の同級生のテッシーやさやちんを巻き込んで変電所の爆破や防災無線を乗っ取り、糸守町の住民を避難させる計画を立てます。
その計画の最後の要だったのが三葉の父親である糸守町の町長を務める宮水俊樹でした。
三葉は糸守町役場を訪れ、今日、糸守町に彗星・隕石が落下して住民が大量に死ぬことになるので避難指示を出して欲しいとお願いをします。
しかし三葉の父親は「妄言は宮水の血筋か」と吐き捨てて病院へ行くよう言って取り合ってくれませんでした。
その物言いにカッとなった三葉(中身は瀧)はとっさに父親の胸倉を掴み「バカにしやがって!」とのたまってしまいます。
予想だにしなかった三葉(瀧)の行動に呆気にとられつつ、父親は三葉に対して「三葉?・・・いや、お前は誰だ?」と問います。
父親の「お前は誰だ」の意味は?
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父親は三葉(瀧)に対して「三葉?・・・いや、お前は誰だ?」と言っていることから、目の前にいるのが三葉自身でないことに気づいています。
三葉は父親を嫌ってはいますが、決して怒りに身を任せて行動をするようなタイプではなかったため、三葉らしくない行動をした三葉(瀧)を疑っています。
三葉の身に起きている「入れ替わり」は、宮水神社の巫女が代々受け継いできた能力の一つでもあります。
おばあちゃんの一葉も、母親の二葉もかつて経験したことがありました。
実は、三葉の父親は母親の双葉がかつて「入れ替わり」をしていた運命の相手でした。
映画の中盤でおばあちゃんの一葉も話している通り、「入れ替わりを経験したこと」は大人になるにつれて少しずつ忘れ去られていきますが、思い出すきっかけさえあれば思い出すことができます。
三葉の父親は、胸倉を掴みながら「バカにしやがって!」と言われたことで、普段の三葉ではないと理解すると同時に、過去に自分自身が体験した「入れ替わり」を思い出して「三葉の中にも誰か別の人間が入れ替わっている」事実を理解しました。
なので、三葉の父親の「お前は誰だ?」の意味は「三葉の中に入れ替わって入っているのは誰なのか?何が起きているのか?」ということです。
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映画「君の名は。」三葉の母親・二葉と父親の入れ替わりについて
映画「君の名は。」三葉の母親・二葉と父親の入れ替わりについて紹介するとともに、
母親・二葉の死因などについて見ていきましょう。
三葉の母親・二葉と父親の入れ替わりとは?
三葉の父親は旧姓・溝口俊樹と言い、民俗学者として大学に勤めていました。
あるとき研究の一環で訪れた糸守町の宮水神社で妻となる二葉と出会います。
二葉に惹かれた溝口俊樹は足繁く糸守町に通うようになり、結婚を決意します。
しかしおばあちゃんの一葉からは拒絶され、どうしても結婚をするならばと
- 婿養子として入籍すること
- 大学職員を辞めて将来は宮水神社の神主になること
を条件として出されます。
そして大学では縁談の話があり、それを断ったため大学にはいられなくなりますが、それでも「愛する二葉と一緒に居られるなら」と条件を受け入れます。
映画「君の名は。」に登場する父親の姿からは、それほど愛情深い人間だとは伺えませんがかつての父親は母親・二葉に強い愛情を抱いていました。
それはひとえに、父親と母親・二葉も入れ替わりによって運命付けられた者同士であったことが影響しています。
しかし数年後、全てを投げ捨ててきたにもかかわらず、妻・二葉は大病を患うことになります。
三葉の母親の死因は病死?
三葉の母親は映画「君の名は。」では回想シーンにのみ登場します。
すでに故人となっており、病名などは明確に明かされていませんが大病を患いながらも母親・二葉は三葉の父親が入院治療を勧めてもそれを拒否して亡くなってしまいます。
糸守町における宮水神社は住民からの信仰がたいへん厚い状態にあり、母親二葉は住民たちの信仰心を一身に受けていました。
母親・二葉が入院治療を拒んだ理由には、病死することが運命として決まっていたためであり、三葉の父親に対して何度も「この世のすべてはあるべきところにおさまるんやよ」と言っていました。
当時の三葉の父親にとっては全く意味がわからず、病死後の葬儀もまるで神格化するかのような扱いでした。
また、おばあちゃんの一葉をはじめ、住民たちも喪が明けると一切涙を流したり悲哀することもなかったことから、母親・二葉も糸守町に根付く宮水神社への異常なまでの信仰心が引き起こした悲劇だと理解しました。
その後、父親は宮水神社の神主になるという約束を破り、俗世的な町長の地位につき糸守町を信仰の町ではなくそうとします。
皮肉にも「宮水」俊樹という名前と妻が「病死した偉大な巫女である宮水二葉」という経歴が活かされることになります。
そして映画「君の名は。」の終盤では、自分自身が宮水を憎みつつ町長の地位についたこともすべてが三葉が実行しようとしている避難計画の一助だという壮大な計画の一端を担っていた事実に気付かされます。
まとめ
・父親が三葉に「お前は誰だ?」と言う流れは?
突然役場に現れ、意味不明なことを言う三葉を追い返そうとしますが、予想だにしなかった三葉(瀧)の行動に呆気にとられつつ、父親は三葉に対して「三葉?・・・いや、お前は誰だ?」と問います。
・父親の「お前は誰だ」の意味は?
三葉の父親の「お前は誰だ?」の意味は「三葉の中に入れ替わって入っているのは誰なのか?何が起きているのか?」ということです。
・三葉の母親・二葉と父親の入れ替わりとは?
父親と母親・二葉も入れ替わりによって運命付けられた者同士であったため、周囲の反対を押し切る形で2人は結婚することになりました。
・三葉の母親の死因は病死?
三葉の母親は故人となっており、病名などは明確に明かされていませんが大病を患いながらも母親・二葉は三葉の父親が入院治療を勧めてもそれを拒否して亡くなってしまいます。
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