映画「君の名は。」は2016年に公開された映画で、日本の歴代興行収入ランキングの第4位に食い込み、全世界でも宮崎駿監督作品の「千と千尋の神隠し」を抜いて日本映画の最高成績を記録した作品です。
今回は映画「君の名は。」で三葉が父親を説得できた理由について、
また三葉の父親と母親は入れ替わりを過去に経験していたのか、父親は彗星・隕石落下のその後はどうなったか紹介します。
映画「君の名は。」三葉が父親を説得できた理由
映画「君の名は。」で三葉が父親を説得できた理由はなんでしょうか?
三葉が父親を説得して避難訓練の名目で助かった流れ
映画「君の名は。」の終盤で、ヒロインの三葉が住む糸守町が彗星・隕石の落下で壊滅した事実を知った主人公の瀧は、再び三葉と入れ替わることができ、彗星・隕石の落下から糸守町を救うために奮闘します。
そのときに立てた避難計画の中には、父親である町長の宮水俊樹の協力を得ることが不可欠でした。
一度父親の説得に町役場に向かったものの、頭がおかしくなったのかと一蹴されてしまい、思わずカッとなってしまった三葉(中身は瀧)は父親の胸倉を掴みかかります。
圧倒された父親は三葉(瀧)に対して「お前は誰だ?」とつぶやきました。
瀧と時間を超えて出会うことができて入れ替わりが終わった三葉はその後、父親の説得は失敗したものの計画通りに変電所を爆破し、防災無線を乗っ取り住民の避難を強行します。
しかし役場の人たちに計画がバレてしまいます。
彗星は分裂し、町にいよいよ隕石が落ちてくる中で、三葉は再び町役場に父親を説得に向かいます。
映画「君の名は。」ではこの後、どのように三葉が父親を説得したのかは一切語られずに、彗星・隕石が落下して糸守町が壊滅するも、避難訓練として高台に避難させていたため死者はでなかったという情報だけ流れます。
三葉と父親とおばあちゃんの関係は?
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三葉が父親を説得できた理由には、三葉と父親とおばあちゃん・一葉の関係性が大きく関わります。
三葉の父親とおばあちゃんの一葉は、母親である二葉の病死をきっかけに関係が破綻しました。
本来、父親は三葉たちと一緒に生活をし、神主として宮水神社に勤めているはずでした。
しかし糸守町の異常なまでの宮水神社と巫女への信仰心に対して不信感を感じていた父親は神主となることを断り、おばあちゃんの一葉から勘当されてしまいます。
そして家を出た父親は神主ではなく町長という俗世的な職に就きます。
映画「君の名は。」の中でも、父親の選挙演説が流れた途端に放送を切ったりするシーンがあります。
また、三葉が徐々に妻・二葉に似てきていることも相まって関係は悪化の一途をたどっていました。
三葉が父親を説得できた理由は?
糸守町を停電させ、防災無線を乗っ取り嘘の避難指示を出す計画が失敗に終わった三葉は再び町役場の父親の元に現れます。
この直前に、町役場に妹・四葉を連れておばあちゃんの一葉が父親の元に訪れています。
絶縁状態であり、おばあちゃんの一葉から父親を家から追い出した経緯があるため、町役場の父親の元をおばあちゃん自ら訪れていることは父親にとって青天の霹靂でした。
そこで父親はおばあちゃんから三葉の異常な行動や彗星・隕石の落下の予言について聞かされます。
父親は窓から彗星が2つに割れた様子を見て、かつて民俗学者だったころに宮水神社の伝承として聞かされた「竜と織物」の話を思い出します。
竜とは落下する隕石を表し、織物とは宮水神社の伝統である組紐を指します。
つまり隕石の落下が宮水神社にまつわる人たちによって克服されるという内容です。
そんなことを思い出して運命を感じていた矢先に、町役場に三葉が現れます。
かつて妻・二葉が死の直前に言っていた「この世のすべてはあるべきところに収まるんやよ。」という言葉も合わさって、全ての物事はこの彗星・隕石の落下から糸守町を救うためにあった出来事なのだと理解します。
三葉が父親を説得しようとする前に、父親は糸守町に根付く宮水神社の信仰や町長である自分自身の役割を理解し「避難訓練」の名目で住民を避難することを決断しました。
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映画「君の名は。」三葉の父親と母親の入れ替わりやその後は?
三葉の父親と母親は入れ替わりを経験していたのでしょうか?
三葉の父親と母親も入れ替わりを経験していた?
三葉が父親を説得した方法としては、小説版には関係の悪いはずのおばあちゃんがわざわざ父親の元を訪れたことや、民俗学者時代に得た彗星・隕石と宮水神社にまつわる伝承などから、父親自身がすべてを理解して避難訓練の名目で住民を避難させる決断をしたことになっています。
これだけでも十分かもしれませんが、一度目に町役場を訪れた三葉(瀧)に胸倉を掴まれた時に発した「お前は誰だ?」という言葉と合わせて考えると、三葉の父親も「入れ替わり」を経験した人物だったのではないか?と考えられます。
実際におばあちゃんの一葉も「入れ替わり」を経験したと話しており、三葉の母親・二葉も「入れ替わり」の経験者です。
三葉の父親と母親は本来は出会うべき運命ではなく、周囲からも望まれてはいない結婚だったことからも、「入れ替わり」によって宮水神社の神様が計画した出会いだったと考えられます。
その意味において、三葉の中に誰かが「いる」ことを認識したことで、町長としての避難指示を出す運命的な必然性を理解できたと言えます。
三葉の父親のその後は?
三葉の父親で町長でもある宮水俊樹は糸守町に彗星・隕石が落下して祭り会場にいた三葉を始め住民が大勢亡くなった世界でも生き残っています。
このことは映画「君の名は。」の後半で瀧たちが糸守町の犠牲者名簿を確認するときの名簿に「宮水俊樹」の名が記されていないことから分かります。
小説版では、町役場や高校は倒壊を免れたものの住民の3割以上が死亡し、災害の爪痕の大きさから転出者が続出したため町としての存続ができなくなり糸守町は消滅・吸収合併されたことになっています。
映画終盤の住民が避難して死亡者がでなかった世界でも父親は生存しており、週刊誌には疑問視されつつも英雄として描かれています。
しかしこちらの世界でも甚大な被害を受けた糸守町は壊滅した土地がほとんどであり、国によって移住計画が実行されています。
まとめ
・三葉が父親を説得して避難訓練の名目で助かった流れ
彗星は分裂し、町にいよいよ隕石が落ちてくる中で、三葉は再び町役場に父親を説得に向かいます。
・三葉と父親とおばあちゃんの関係は?
糸守町の異常なまでの宮水神社と巫女への信仰心に対して不信感を感じていた父親は神主となることを断り、おばあちゃんの一葉から勘当されてしまいます。
・三葉が父親を説得できた理由は?
三葉が父親を説得しようとする前に、父親は糸守町に根付く宮水神社の信仰や町長である自分自身の役割を理解し「避難訓練」の名目で住民を避難することを決断しました。
・三葉の父親と母親も入れ替わりを経験していた?
三葉の父親と母親は本来は出会うべき運命ではなく、周囲からも望まれてはいない結婚だったことからも、「入れ替わり」によって宮水神社の神様が計画した出会いだったと考えられます。
・三葉の父親のその後は?
映画終盤の住民が避難して死亡者がでなかった世界でも父親は生存しており、週刊誌には疑問視されつつも英雄として描かれています。
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