高齢者の自動車事故が多発しており、自動ブレーキが話題になっています。
今回は、自動ブレーキ義務化で今の車に後付けするには値段いくらかかるのか?
また、補助金や中古車・既存車について紹介します。
自動ブレーキ義務化・今の車に後付けの値段はいくら?
自動ブレーキ義務化で今の車に後付けするには値段はいくらかかるのでしょうか?
自動ブレーキ義務化
2019年12月17日に国産車の乗用車を対象に2021年11月から自動ブレーキの搭載を義務付けることが決まりました。
相次ぐ歩行者への衝突事故・死亡事故を回避するために、国際基準と同等の性能と求める認定試験を課していくようです。
既存の車種やモデルは2025年12月以降に販売する車に適用していくことになります。
今あなたが乗っている車に、自動ブレーキを後付けしないと法律違反という訳ではありません。
また、2020年1月に関連制度を改正するとのことです。
輸入車・外車については2024年以降から適用していきます。
ちなみに、大型トラックやバスなどは2014年から随時自動ブレーキの搭載が義務付けられており、今回は新たに
- 普通自動車
- 軽自動車
- 3.5t以下の貨物車両
が対象となっています。
定められている性能認定試験の基準は
- 時速40km走行で前方の停止車両に衝突せずに止まれるか
- 時速60km走行で前方を走る時速20kmの車にぶつからないよう減速できるか
- 時速30km走行で前方を横断する時速5kmの歩行者にぶつからず停止できるか
といったものがあります。
すでに性能認定制度は2018年3月から開始していましたが、任意であり、歩行者への衝突回避試験は求められていませんでした。
2020年1月に国際基準が発効されることに合わせて、国際水準レベルの認定試験へと改正されます。
自動ブレーキは2018年に販売された国内の新車84.6%に取り付けられていますが、性能にはバラツキがあるようです。
今の車・既存車に後付けはいくらで価格は?
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自動ブレーキの後付けは技術的に難しいと言われています。
そのため、今の車・既存車で購入済みのものは自動ブレーキ義務化の対象外になっています。
また、既存の車種やモデルであっても2025年12月以降に販売する車は自動ブレーキ義務化の対象となっているので、もうしばらくは自動ブレーキを搭載していない車が買えてしまいます。
ブレーキとアクセルを踏み間違えたときの急な発進や加速を防ぐ装置は販売されています。
加速抑制装置の販売状況や価格は以下の通りです。
メーカー | 商品名 | 値段(税抜) |
トヨタ | 踏み間違い加速抑制システム | 5万1000円(別途工賃) |
ダイハツ | つくつく防止 | 3万2000円(別途工賃) |
オートバックス | ペダルの見張り番II | 4万円 |
イエローハット | S-Drive誤発進防止システム | 3万円(別途工賃) |
ティ.エム.ワークス | 誤発進抑制装置 | 2万7000円(別途工賃) |
スズキは2020年夏ごろに販売開始予定で、ホンダも販売予定です。
オートバックスの「ペダルの見張り番シリーズ」はトヨタ、レクサス、日産、ホンダ、マツダ、三菱、スバル、ダイハツ、スズキの幅広い車種に対応します。
取り付け工賃は車種にもよりますが、およそ以下の通りです。
メーカー | 値段(税抜) |
トヨタ・トヨペット | 2万8220円 |
ダイハツ | 2万6879円 |
イエローハット | 8000円 |
また、それぞれのメーカーが加速抑制装置を販売し始めていますが、すべての販売車種に後付けできる訳ではありません。
例えば、ダイハツの「つくつく防止」の場合は
タント [L375S系](2007年12月〜2013年9月)
ムーヴ [L175S系](2006年10月〜2010年12月)
ムーヴ [LA100系](2010年12月~2012年12月)
ミラ [L275S系](2006年12月〜2013年2月)(4WDを除く)
ミラココア [L675S系](2009年7月~2018年2月)
ミライース [LA300系](2011年9月~2013年8月)
ムーヴコンテ [L575S系](2008年8月~2017年1月)
タントエグゼ [L455S系](2009年12月~2014年9月)引用:ダイハツ
以上の車種で、ミラバンは対象外です。
トヨタの場合は
「プリウス」
「アクア」
「プリウスα」
「プレミオ」
「アリオン」
「ポルテ」
「スペイド」
「ウィッシュ」
「カローラアクシオ」
「カローラフィールダー」
「パッソ」
「ヴィッツ」引用:Car Watch
以上が対象の車種です。
グレードや装備によっては対象車種であっても後付けできないものもあるとのことです。
自動ブレーキ義務化に合わせて今の車・既存車に後付を考えていらっしゃる方はメーカーに問い合わせましょう。
→トヨタ・加速抑制装置「踏み間違い加速抑制システム」
今の車・既存車は自動ブレーキの義務化の対象ではありません。
各メーカーが販売している加速抑制装置を取り付けなければいけない訳ではありませんし、取り付けたところで性能認定試験の基準に達するものかはなんとも言えません。
ただし、もしものことを考えるのであれば取り付けておくと良いでしょう。
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自動ブレーキ義務化・今の車に後付け補助金や中古車・既存車は?
自動ブレーキ義務化で今の車に後付けすると補助金はもらえるのか?
既存車や中古車の自動ブレーキの後付けについてみていきましょう。
自動ブレーキ義務化・今の車に後付け補助金がある自治体は?
政府は2019年12月13日に、65歳以上の高齢運転者を対象として「サポカー補助金」を行うことを決めました。
対象 | 65歳以上の高齢運転者 |
安全運転サポート車の新車購入 | 最大10万円 |
後付け装置導入 | 最大4万円 |
今の車・既存車であっても65歳以上の高齢運転者の場合は、最大4万円の補助金の交付を受けられることになりました。
新車だけでなく中古車であっても安全運転サポート車の購入には補助金が出るようです。
補助額は、「衝突被害軽減ブレーキ及びペダル踏み間違い急発進等抑制装置を搭載車」に対して
- 登録車:10万円
- 軽自動車:7万円
- 中古車:4万円
とのことです。
また、「衝突被害軽減ブレーキ搭載車」に対しては
- 登録車:6万円
- 軽自動車:3万円
- 中古車:2万円
となります。
「後付けのペダル踏み間違い急発進等抑制装置」に対しては
- 障害物検知機能付:4万円
- 障害物検知機能なし:2万円
です。
事業の詳細や補助金の申請方法や手続きの詳細、補助金の対象期間は今後発表予定とのことです。
自動ブレーキ義務化で中古車・既存車も後付け必要?
自動ブレーキの義務化が決まりましたが、自動ブレーキの後付けは非常に難しいため、販売済みの車は対象になりません。
なので、中古車や既存車の場合は自動ブレーキの後付けは必要ありません。
もちろん、安全のために後付けをするに越したことはありません。
もし65歳以上の高齢運転者の場合は新車だけでなく、中古車の購入や既存車への後付けであっても補助金を受けることができます。
まとめ
・自動ブレーキ義務化
2019年12月17日に国産車の乗用車を対象に2021年11月から自動ブレーキの搭載を義務付けることが決まりました。
・今の車・既存車に後付けはいくらで価格は?
メーカー | 商品名 | 値段(税抜) |
トヨタ | 踏み間違い加速抑制システム | 5万1000円(別途工賃) |
ダイハツ | つくつく防止 | 3万2000円(別途工賃) |
オートバックス | ペダルの見張り番II | 4万円 |
イエローハット | S-Drive誤発進防止システム | 3万円(別途工賃) |
ティ.エム.ワークス | 誤発進抑制装置 | 2万7000円(別途工賃) |
スズキは2020年夏ごろに販売開始予定で、ホンダも販売予定です。
・自動ブレーキ義務化・今の車に後付け補助金がある自治体は?
対象 | 65歳以上の高齢運転者 |
安全運転サポート車の新車購入 | 最大10万円 |
後付け装置導入 | 最大4万円 |
・自動ブレーキ義務化で中古車・既存車も後付け必要?
中古車や既存車の場合は自動ブレーキの後付けは必要ありません。
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