いじめや不登校者数が増加傾向にあります。
また、不登校を推奨するような意見や動画がネット上に散乱していたりします。
もし、不登校などで学校に行かないとどうなるのでしょうか?
将来や生き方、不登校の子供に対してできる親の仕事・役割や責任について解説していきます。
不登校・学校に行かないとどうなる?
不登校で学校に行かないとどうなるのでしょうか?
今、日本にはどれくらいの児童生徒が不登校で学校に行っていないのでしょうか?
不登校で学校に行かない児童生徒増加の推移は?
文部科学省によると、2018年の集計までで5年連続で不登校の児童生徒数は増加傾向にあると発表しています。
小学校・中学校の不登校児童生徒数は約14万人に及び過去最高を更新しており、小学校・中学校ともに5000人増となっています。
小学校では184人に1人が不登校、中学校では30人に1人なので大体1クラスに1人は不登校生徒がいる計算になります。
また、少子化が進んでおり2018年の文部科学省の報告では児童生徒数は約982万人となっており、全体数が減少していっている中で1年で1万人の不登校児童生徒の増加は大きな課題といえます。
不登校で学校に行かない児童生徒増加の原因は?
|
|
不登校と一言で言っても、学校に行かない理由はさまざまです。
いじめやハブられているなど、集団に問題があるためストレスとなって行きづらくなってしまっていることもあれば、漠然と行きたくないと思っていたり他に興味があることを優先していたり生活習慣が定着していないことが原因など、それぞれに合わせた対応が必要になります。
不登校の児童生徒が増加していることの原因としては、社会的に不登校が認められる声が大きくなっていることも理由として挙げられます。
不登校であってもフリースクールがある、不登校であっても学校に行かないでも成績を認めるようにする傾向が見られます。
不登校で学校に行かない児童生徒の原因は?
不登校で学校に行かない児童生徒の原因は大きく2種類に分けられます。
一つは外的要因。
いじめ、ハブられているなど、自分自身ではどうすることもできない周囲の環境が生きづらくさせていることがあります。
二つ目は内的要因。
生活習慣が身についておらず起きられない、趣味など好きなことを優先している、学校がつまらないといった理由です。
不登校で学校に行かないとどうなる?
不登校で学校に行かないという選択をする原因はさまざまですが、学校の代わりとなる場所を確保できていないと問題が出てくる可能性が高いです。
学校が担っている役割はざっくりとまとめると
- 集団活動・・・自分の好き嫌いをがまんして人と関わる力をつける
- 教科教育・・・多様な教科を学習することができる
- スケジュール管理・・・複数の教科や行事などの日程を一手に管理してくれる
より細かく分けることができますがこの3点といえるでしょう。
不登校で学校に行かないとダメになるとは言い切れません。
しかし学校が担っていた役割を別の機関で身につけていく必要があります。
もしそうした機会を与えられないままでいると、ものを考えることができなかったり、考えたとしてもロクな思考回路を持たないためにますます生きにくい世の中だと感じるようになるでしょう。
学校の担う役割はどれも重要なものですが、集団行動の中でも多様性いわゆる社会性という部分は学校以外の部分で必ず補っておくべきものです。
自分と違う価値観や考えを持っている人たちと意見を交流するだけでなく、逃げて終わりにできない環境、なんとか折り合いをつけて関係を続けなければならないストレスに耐えることができていないと他人に利用されたり働こうと思った時にストレスに耐えられません。
|
|
不登校・学校に行かないと将来や生き方・親の仕事や責任は?
不登校で学校に行かないと将来や生き方はどのようになっていくのでしょうか?
不登校に対して親の仕事・役割や果たすべき責任は何でしょうか?
不登校・学校に行かないと将来や生き方はどうなる?
不登校で学校に行かないと将来や生き方の選択肢はどうなるのでしょうか?
学校に行っていないからといって、将来的に生きていけなくなるということはありません。
不登校になった人の性格や周囲の人間の関わり方によって、学校に行っている人たちよりも経済的にも恵まれた生活を送ることができる場合もあれば、ロクでもない取り返しのつかない人生に自分自身が絶望してしまうこともあります。
学校に行かなくても自発的に自己管理をして何かを学ぼうとすることができるのであれば、問題はないともいえます。
不登校で中学校や高校に行かなかった人たちでも、将来を考えて何か行動をしたのであれば大学進学も就職もすることが可能です。
まず、就職をしようとした場合には学歴で選考対象から除外されてしまう可能性は増します。
一般的な生き方ではない人生を選択したので、それなりのマイナス面は覚悟しておかなければなりません。
なので、将来的には「普通の子供達」と同じように進学して就職できると思ってはいけません。
どこかで「普通の子供達」と同じレールに戻るための努力(学校で身につけられたことを他の場所で補填するなど)する必要があります。
また、就職の際にマイナスに働くこともあれば普通ではない経歴を評価されることもあります。
人とは違う生き方をしてきた自分をどのように魅力的に見せるか?という点で評価のされ方は変わってきます。
人脈形成やストレスに耐えることができる、目的がはっきりしているのであれば起業するという選択肢もあります。
ただし、失敗をしてすぐに諦めてしまうようなタイプの人にはできませんし、時間も金も無駄にしたと思って終わりになるでしょう。
不登校・学校に行かない親の仕事・役割や責任は?
不登校で学校に行かない児童生徒に対して親の仕事や役割、果たすべき責任は何でしょうか?
まず、なぜ学校に行かない・行けないのか?という原因を把握できないことには親としての行動選択をできないため、子供には出資者である親に対して答える義務があります。
場合によっては無理やりにでも学校に通わせるべき原因であることもあります。
昨今は「学校に行かなくていい」と主張する人が多くいますが、親も「学校に行かなくていいよ」と言って終わりとはいきません。
他人の子供であれば言って終わりになれますが、学校に行かなくなった子供をどのように育てていくのかを考えて導かなければなりません。
アメリカなど海外ではホームスクーリングの文化が根付いており、制度としても存在していますが、ホームスクーリングで子供の学力を保障できている親は、自分自身も学び直したり親であると同時に教師としての役割も担わなければなりません。
単純に子供に捧げる時間を確保できなければなりません。
学校は集団行動、社会性、嫌な人とどう向き合うか、生活習慣や自制、メリハリなどさまざまな体験を1か所でまとめて行ってくれる場所です。
親が指導しきれないのであれば、学校の代わりに子供を指導してくれる場所を探すことになります。
1か所ではままならないため、いくつかの場所に通わせる必要があります。
複数の場所に通わせるとなれば、そのスケジュール管理も親が担当しなければなりません。
複数の場所に通わせることになると、指導方針が異なる可能性が高まります。
フリースクールや通信制に行ったらからといって成績保証や学校の代わりを完璧に果たしてくれるわけではありません。
特に通信制は自主性、自己管理ができていない人間にとっては普通の学校と同じようなことができ、卒業もできた気になりますが、ただの劣化版にしかなりません。
自分自身の人生がどうあるべきかを考えられていない子供の場合は親が選択肢を与えたり、子供の興味のあることに触れられる機会を増やしたり、自分自身がその分野の指導者にならなければなりません。
まとめ
・不登校で学校に行かない児童生徒増加の推移は?
文部科学省によると、2018年の集計までで5年連続で不登校の児童生徒数は増加傾向にあると発表しています。
・不登校で学校に行かない児童生徒増加の原因は?
不登校の児童生徒が増加していることの原因としては、社会的に不登校が認められる声が大きくなっていることも理由として挙げられます。
・不登校で学校に行かない児童生徒の原因は?
いじめ、ハブられているなど、自分自身ではどうすることもできない周囲の環境が生きづらくさせていることがあります。
生活習慣が身についておらず起きられない、趣味など好きなことを優先している、学校がつまらないといった理由です。
・不登校で学校に行かないとどうなる?
不登校で学校に行かないとダメになるとは言い切れませんが、学校が担っていた役割を別の機関で身につけていく必要があります。
・不登校・学校に行かないと将来や生き方はどうなる?
一般的な生き方ではない人生を選択したので、それなりのマイナス面は覚悟しておかなければなりません。
・不登校・学校に行かない親の仕事・役割や責任は?
他人の子供であれば言って終わりになれますが、学校に行かなくなった子供をどのように育てていくのかを考えて導かなければなりません。
いつもたくさんのコメントありがとうございます。他にも様々な情報がありましたら、またコメント欄に書いてくださるとうれしいです。