2019年6月28日(土)〜6月29日(日)の2日間にわたり、G20大阪サミットが開催されます。
交通規制だとか、重要な出来事のようにニュースで取り上げられていますが、G20サミットとは何なのか?ということをわかりやすく解説していきます。
また、2019年G20大阪サミットで話し合う内容やG20サミットの必要性は何なのか?についても紹介します。
G20大阪サミットとは何かをわかりやすく解説
G20大阪サミットが2019年6月28日(土)〜6月29日(日)の2日間に渡って行われます。
ニュースでは大ごとのようにG20について報道されていますが、何がどう重要なのでしょうか?
G20とは何の略でどういう意味?
G20とは「Group of 20」の略になっていて、「20個の国のグループ」です。
この「20個の国」とは、アメリカや日本のように世界的なお金持ちの国のことです。
「世界的な金持ちの国が集まって話し合いをする」のがG20です。
G20とは何かをわかりやすく解説
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G20はもともとは世界中の財務大臣が集まって、経済政策などについて意見を交換するための場所で、対して重要視されていませんでした。
しかし、2008年にリーマンショックが起こります。
リーマン・ブラザーズという一つの投資銀行が破産しただけだったのですが、大企業だったこともあり世界中に関係を持っていた企業があり、世界恐慌を引き起こしました。
そこで、「一つの国の企業が倒産するだけでも全世界に大きな影響が出ちゃうんだから、真面目にみんなで話し合わないとやばいんじゃね?」ということになり、財務大臣レベルではなく国のトップたちが集まる「首脳会合」が開かれることになりました。
G20には財務大臣が集まって話し合う会合も今まで通り開かれますが、目玉イベントである「首脳会合」が6月28日(土)〜6月29日(日)の2日間に大阪で行われるので注目されています。
G20首脳会合の必要性や重要性は?
G20首脳会合の必要性は、単にお金の話をするというよりも「リーマンショックのような世界恐慌を二度と起こさないように、情報交換したり危険性を下げるための方法を決める」ことです。
「自分の国さえ良ければいい」ではなく、「みんなで助け合っていい感じに世界を動かしていこう」という考えのもとに開かれている会合なので、世界恐慌を避けるという重要な役割を担っています。
また、G20首脳会合そのものだけでなく、この期間中にさまざまな国の首脳が会談を開くことができるのも大きな役割の一つです。
2019G20大阪サミットで話し合う内容は何?
G20大阪サミットで話し合う内容の議題については、今のところ
未定(ブエノスアイレス・サミットの議論や最新の国際情勢を踏まえて検討)
引用:2019年G20大阪サミット概要
とされています。
今までのG20首脳会合では、経済のことも話し合われてきましたが、最近では「温暖化などの気候変動について」や「テロ対策」、「移民や難民の受け入れをどうするか」など広く話し合われています。
G20大阪サミットでもこれらについて引き続き話し合われると見られています。
また、最近の世界経済に影響を及ぼしそうな問題としては、「イギリスのEU離脱」や「中国の景気の悪化」が挙げられます。
G20大阪サミットがいかに重要であるかを話し合われる内容と関連させてざっくり言い切ると、いわば「国連総会が大阪で開かれる」ようなイメージを持ってもらえれば必要性を理解しやすいでしょう。
続いて、もう少し具体的にG20やG20サミットについてわかりやすく解説していきます。
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G20サミットで話し合う内容や必要性は何かをくわしく
G20サミットで話し合う内容や必要性は何か?ということについて、もっと詳しく見ていきましょう。
まずはG20の参加国や開催地などについて見ていきます。
G20の参加条件は?
G20は1997年のアジア通貨危機が世界中に影響を与える可能性があったことから、財務大臣が集まり話し合う場として始まりました。
小国の経済に影響があるよりも、世界的な経済大国の景気が悪化するほうがその後の影響が大きいことから、G20に参加することができる国の条件としては「人口」と「GDP (経済力)」の2つを基準として選ばれます。
そのため、金持ちの国だけが集まって話し合う「仲良しクラブ」っぷりに対して参加できなかった国からは批判の声があります。
G20の参加国はどこの国?
G20に参加できている国は先進国と開発途上国(発展途上国)がおよそ半数ずつです。
アジア | ヨーロッパ |
日本 | ヨーロッパ連合(EU) |
韓国 | フランス |
中国 | ドイツ |
インドネシア | イタリア |
インド | イギリス |
サウジアラビア | ロシア |
南アメリカ | トルコ |
アルゼンチン | 北アメリカ |
ブラジル | アメリカ合衆国 |
アフリカ | カナダ |
南アフリカ共和国 | メキシコ |
オセアニア | |
オーストラリア |
この他にも招待国や組織が多数あるため、その規模は20カ国では済みません。
G20の開催地の決め方は?
2019年には日本は初めて開催地として選ばれました。
G20は議長となる国が各国の持ち回り制になっており、1年間議長国としての役割を果たします。
すでに2022年のインド開催までが決定しています。
2018年ブエノスアイレスサミットのG20首脳会合の内容は?
2008年のリーマンショック以降、G20には首脳会合も行われるようになりました。
当時は世界的な経済の冷え込みを解決することが第一とされてきましたが、徐々に経済から派生した「雇用」、「開発」、「デジタル」について。
さらには「移民・難民問題」や「女性の社会的活躍」など議題の幅は年々広がりを見せています。
2018年のブエノスアイレス・サミットにおけるG20首脳会合の内容は
- 世界経済の成長
- 仕事の未来や人身売買の根絶
- 質の高い教育のための政策
- デジタル経済やAI
- インフラの整備や投資
- 食料問題や排気の削減のための取り組み
- ジェンダー平等や女性の社会進出の支援金制度
- デジタル金融サービスを各国で促進する
- 貧困サイクルの脱却のためのプログラム開発
- 公衆衛生の対応能力強化
- 移民・難民の課題と対話
- 2030アジェンダ
- 気候変動の枠組みやパリ協定
- 持続可能なクリーンなエネルギー源の開発と促進
- 低所得国の支援
- 多角的貿易体制の総括
- 国有企業の腐敗防止
- テロ資金やマネーロンダリングへの対処
簡単に要点だけ並べてもこれだけあります。
世界の国々が抱える問題のほとんどが話し合われたと言っても良いでしょう。
G20と国際連合の関係
G20は国際連合と異なり、参加できる国は人口やGDPによって選ばれてしまいます。
それにもかかわらず、年々話し合われる内容が多様化していることから国際連合と立場が被るのではないか?
また、このような仲良しクラブの体裁はかつての世界大戦の以前にもあった構図なので、再び戦争の惨禍が起こり得るのではないか?と危惧する声もあります。
しかしG20の根幹は、世界経済の安定化という協力体制作りにあるため、国際連合と議題が被っていたとしても今後もその役割は重要視されていくと考えられます。
まとめ
・G20とは何の略でどういう意味?
G20とは「Group of 20」の略になっていて「世界的な金持ちの20個の国が集まって話し合いをする」という意味です。
・G20とは何かをわかりやすく解説
「一つの国の企業が倒産するだけでも全世界に大きな影響が出ちゃうんだから、真面目にみんなで話し合わないとやばいんじゃね?」ということになり、財務大臣レベルではなく国のトップたちが集まる「首脳会合」が開かれることになりました。
・G20首脳会合の必要性や重要性は?
G20首脳会合の必要性は、「リーマンショックのような世界恐慌を二度と起こさないように、情報交換したり危険性を下げるための方法を決める」ことです。
・2019G20大阪サミットで話し合う内容は何?
「温暖化などの気候変動について」や「テロ対策」、「移民や難民の受け入れをどうするか」、最近の世界経済に影響を及ぼしそうな問題としては、「イギリスのEU離脱」や「中国の景気の悪化」が挙げられます。
・G20の参加条件は?
G20に参加することができる国の条件としては「人口」と「GDP (経済力)」の2つを基準として選ばれます。
・G20の参加国はどこの国?
G20に参加できている国は先進国と開発途上国(発展途上国)がおよそ半数ずつです。
・G20の開催地の決め方は?
G20は議長となる国が各国の持ち回り制になっており、1年間議長国としての役割を果たします。
・2018年ブエノスアイレスサミットのG20首脳会合の内容は?
経済に関する議題だけでなく、「移民・難民問題」や「女性の社会的活躍」など議題の幅は年々広がりを見せています。
・G20と国際連合の関係
G20の根幹は、世界経済の安定化という協力体制作りにあるため、国際連合と議題が被っていたとしても今後もその役割は重要視されていくと考えられます。
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