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映画「ドクター・ストレンジ」の服装・道着の色の変化の意味|エンシェントワンの黄色いローブの理由

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映画「ドクター・ストレンジ」において、ドクター・ストレンジが修行の過程で身につけている衣装の道着の色が変化していきます。

いったいこれらの色にはどういった意味があるのでしょうか?

また、エンシェントワンが戦闘で身につけている黄色いローブにはどういった意味があるのか、その理由についてご紹介したいと思います。

映画「ドクター・ストレンジ」の服装・道着などの衣装を担当したのは誰?

映画「ドクター・ストレンジ」で衣装を担当したのはアレクサンドラ・バーン。

彼女がマーベル作品シリーズの衣装を担当するのは、本作で4度目になります。

これまでに、マイティ・ソー(2011)、アベンジャーズ(2012)、アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)の衣装を担当してきました。

ファッションデザイナーを目指していたわけではなく、建築学や劇場デザインを専攻し、たまたまテレビ番組の制作に関わることになり、衣装デザインの仕事と出会ったという異色の経歴の持ち主です。

服装・道着の色の変化の意味は?

映画「ドクター・ストレンジ」の道着の色の変化にはいったいどういった意味を込めたのでしょうか?

衣装担当のアレクサンドラ・バーン曰く、

カマー・タージではまず初心者として始まり、次いで見習い、そして門徒になる。

それを分かりやすくカラー分けした。

初心者(グレイ)→見習い(赤)→門徒(青)→達人(自分で選べる)

出典:Billboard Japan

と語っている。

確かに入門して間もない、魔術をうまく使えないでいるドクター・ストレンジは灰色がかった道着を身につけています。

そして、エンシェントワンから過激なエベレストからの帰還という命がけの試練を乗り越え、季節は秋になったころには手をうまく使えるようになりヒゲを整えて赤色の道着(見習い)を着用しています。

そしてモルドとの武器を具現化させての戦闘練習をし、アガモットの目を使いカリオストロの書の時間を操る方法を身につけたときには青色の道着(門徒)を身につけています。

その後、ロンドンのサンクタム・サンクトラムがカエシリウスらゼロッツによって襲撃され、エンシェントワンからマスターと呼ばれニューヨークのサンクタム・サンクトラムを任されて以降は達人になったのでしょう。

しかし、同時にドクター・ストレンジのイメージカラーでもある青色であるため、特に衣装が別の色に変化はしていません。

武術の帯の色と服装・道着の色の変化は関係ある?

映画「ドクター・ストレンジ」の衣装担当のアレクサンドラ・バーンは、その成長過程を示すサインとして道着の色を変化させていきました。

なぜ「グレイ→赤→青」の順に階級が上がっていくという設定にしたのでしょうか?

 

本作の道着のデザインはスター・ウォーズのジェダイの道着に通ずるデザインでもあります。

スター・ウォーズのジェダイの衣装は柔道着から着想を得ています。

柔道の帯の色の変化と階級

柔道の帯の色の変化は成年の部と少年の部で異なり、以下の表の通りになります。

白帯はグレイと解釈したとして、少年の部の帯の色の変化を映画「ドクター・ストレンジ」の道着の赤や青の色とリンクさせるには少し無理があります。

成年 少年
白帯 白帯
茶帯 黄帯
黒帯 橙帯
紅白帯 緑帯
赤帯 紫帯
黒帯

空手の帯の色の変化と階級

続いて、スター・ウォーズがそうであったように映画「ドクター・ストレンジ」も日本文化へのオマージュがあると考えて空手の帯の色について見てみましょう。

流派によって色が飛んでいたり色々ありますが、基本的な帯の色は以下の表のとおりです。

白帯
オレンジ帯
青帯
黄帯
緑帯
茶帯
黒帯

白帯→オレンジ帯→青帯という初心者からの帯の色の変化は、関係がありそうです。

 

それぞれの帯の色の意味は次のようです。

白色はまっさらな状態で写真がないことを。

オレンジ色は太陽の色でやる気に満ち溢れています。。

青色の意味は水の青を表し、流れる水のように柔軟な動きを目指してという意味があります。

 

ドクター・ストレンジは当初から野心的で利己的に魔術の修行をしていましたが、成長過程の様子としてはまさにこの通りであると言えそうです。

エンシェントワンの黄色いローブの意味や理由は?

達人になると自由に道着の色を選べるということなので、エンシェントワンの道着や衣装の色にはランクを表す意味は含まれないと言えます。

映画の冒頭のカエシリウスたちを追いかける戦闘シーンや後半のドクター・ストレンジたちを助けるための戦闘シーンでは黄色いローブを着ており、ドクター・ストレンジと初対面時には白色の中国風の道着を着ており、修行の際などは黒や紺の道着を身につけています。

ほぼ唯一のメイン女性キャラクターであるので、ある程度はファッションとして衣装を選んでいるということも考えられますが、今回は2度の戦闘シーンの黄色いローブについて注目してみたいと思います。

1度目の冒頭の戦闘シーンの黄色いローブ衣装はこちら。

そして後半の戦闘シーンでの黄色いローブ衣装はこちら。

ポーズが違うので少しわかりにくいですが、後半の黄色いローブは冒頭のものよりも全体的にくすんだ黄色のイメージがあります。

使われている黄色いローブの衣装自体は同じものです。

この異なるイメージの原因はフードの裏地の暗い黄色から着ています。

袖口を除いては、フードの裏地以外は明るい黄色なのでフードをかぶって戦闘している冒頭と、フードを脱いで戦闘する後半ではフードの裏地の暗い黄色が露呈していることで、その印象に違いが生まれています。

 

作品としては後半の戦闘シーンでは、エンシェントワンは純粋に信じるべき師匠ではなく、実は闇の魔術を自分自身も使っていたという矛盾する正義を抱える存在でもあります。

黄色は太陽のイメージ、明るい善なるものを表しますがそれと同時に、矛盾を抱える印象を与えなければなりません。

よく考えられた衣装なので、これ以外の黒や紺、白の道着にも何かキャラクターの性格などを表す意味が隠れていそうです。

まとめ

今回は映画「ドクター・ストレンジ」の衣装の道着の色の変化にはどういった意味が隠されているのか?ということについてご紹介してきました。

また、武術の帯の色とその意味との繋がりについても考察してみました。

衣装を担当したアレクサンドラ・バーンは、映画作品に対して衣装ができることの可能性についても話しています。

主要キャラクターの衣装は読み解こうとすればもっと多くの秘密が込められていそうです。

 

ご拝読いただきありがとうございました。

ABOUT ME
シゲゾウ
アラサーのエンタメ好き兄ちゃんデス。 教育関連の仕事に就いています。 エンターテイメントを肌で体感してあなたに新鮮な感動と興奮する情報をお届けします!!! やってみなきゃ分からない!をモットーに何にでも前のめりで挑戦していきます!!