映画「ドクター・ストレンジ」の本当の悪役・ヴィランであるドルマムゥ。
圧倒的な存在かと思えば、ドクター・ストレンジの仕掛けたタイムループに屈して降参してしまいます。
果たしてドルマムゥは強いのか?それともやっぱり弱いのでしょうか?
また、どうして「取引に来たぞ」というドクター・ストレンジに根負けして屈してしまったのか、その理由をご紹介します。
暗黒次元の主「ドルマムゥ」はどういう存在?
映画「ドクター・ストレンジ」において、ドルマムゥは暗黒次元の主と説明されます。
まずは暗黒次元やドルマムゥの存在や意味についてからみていきましょう。
暗黒次元とは何なのか?
暗黒次元はカエシリウスが求める永遠の命を与えてくれるものではなく、ブラックホールのような全てを取り込み無に帰する存在というイメージが近いでしょう。
暗黒次元には時間という概念も生命体も倫理も何もかもが存在しない空間です。
カエシリウスは妻と子を不慮の死で失ったことから、奪われない命を求めています。
暗黒次元には時間も命も存在しないことから、地球も暗黒次元に飲み込まれてしまえばもう二度と誰にも奪われることのない世界になると信じています。
ドルマムゥとはどういう存在?
|
|
ドルマムゥはもともとは純粋な魔力から生まれた異次元をさまようエネルギーの塊でしたが、次元をさまよう中で暗黒次元の支配者になりました。
コミック版ではモルドを利用してドクター・ストレンジと戦わせようとしたりします。
ドルマムゥは暗黒次元の支配者であり、すべての宇宙を侵略して、すべての世界を暗黒次元に飲み込もうとしています。
暗黒次元のように全てのものを無に帰すために貪欲に飲み込む力を持っています。
地球ももちろんドルマムゥにとっての標的の一つであり、カエシリウスたちゼロッツの望みと利害関係が一致したことで、力を与えています。
話したり攻撃したりできますが、直感的にはブラックホールそのものと捉えるのがわかりやすいでしょう。
ドルマムゥが地球を狙った理由は?
ドルマムゥはこれまでにもさまざまな次元を暗黒次元に飲み込んできました。
今後より多くの次元を飲み込んでいくための足がかりとして地球を目標に定めました。
そしてそれを阻み続けた存在がエンシェントワンだとされてきました。
しかし正しくは、神秘的な脅威から守り続けるという使命のために暗黒次元の力を利用してきたエンシェントワンの存在が暗黒次元の支配者であるドルマムゥにとっては脅威だったことが地球を狙う1番の理由といえます。
寿命を延ばし、強大な力を手に入れて地球を守ろうとすればするほど、地球への脅威を招いてしまうという皮肉な関係ですね・・・。
ドルマムゥにとっての脅威(暗黒次元の力を利用するエンシェントワン)を排除するために、地球を飲み込んでしまう必要がありました。
しかしアガモットが作った3か所のサンクタム・サンクトラムによって地球を守る防壁が張られていたので上手く侵略することができませんでした。
そこで内部から崩壊させてくれる存在としてカエシリウスたちゼロッツはもってこいだった訳です。
|
|
ドルマムゥは強いのか弱いのか?
ドルマムゥは魔法のエネルギー体であり、暗黒次元の支配者であるので存在というものがありません。
よって「ドルマムゥを倒す」とか「ドルマムゥの命を奪う」といったことは不可能です。
その意味においてはドルマムゥは最強と言っても良い強い敵でしょう。
ドルマムゥの能力には次のようなものがあります。
暗黒次元の操作
ドルマムゥはエネルギー体なので、本来は顔や手などを持ちません。
ドクター・ストレンジが暗黒次元に飛び込んだ際に見えた顔も暗黒次元を操作して作り上げたものです。
ドクター・ストレンジが降り立った地形を作ったり串刺したり、手のようなもので押しつぶしたり、口から光線を発射したりといったすべてのものは、ドルマムゥが暗黒次元を操作して作ったものです。
能力を授与・向上させる
ドルマムゥはカエシリウスたちゼロッツに暗黒次元の力の一部を与えて、エンシェントワンと戦えるだけの能力をもたらしています。
その中でも強力なのは、ミラー次元の外でも空間を折りたたんだりできるようになったことです。
もちろん見返りが必要であり、カエシリウスたちの目の周りには模様、額には赤いシンボルが現れます。
これらはドルマムゥがカエシリウスたちをいつでも暗黒次元に吸収してしまえるという奴隷契約の証でもあります。
不滅の存在
暗黒次元は時間という概念が存在しないため、その支配者であるドルマムゥにも死という概念が存在しません。
よって退けることはできたとしても永久にその存在は不滅です。
ドルマムゥが「取引に来たぞ」に屈した理由は?
能力的にはドクター・ストレンジを圧倒しているドルマムゥがタイムループから抜け出せずにいたこと、またドクター・ストレンジの取引に屈した理由はなんでしょうか?
映画「ドクター・ストレンジ」の中では名言されていませんが、「マスター・オブ・ミスティック・アーツ」の創設者であるアガモットは地球の最古の神の創造物であり、地球を守ることを使命として与えられており、何度もドルマムゥの脅威から地球を守ってきました。
そのため、時間の概念を持たない暗黒次元の支配者であるドルマムゥはアガモットの目の能力には対抗することができないと言えそうです。
ドルマムゥは決して馬鹿ではないので、抜け出せないタイムループに付き合わされるぐらいなら、一旦退却して別の方法を考えるという選択をするためにドクター・ストレンジの「取引に来たぞ」に屈したのです。
まとめ
今回は映画「ドクター・ストレンジ」の最大の悪役・ヴィランであるドルマムゥの強さについてご紹介しました。
冷静に振り返ってしまうと、ドクター・ストレンジの策略にはまっただけで肩透かしな的だったと思ってしまいますが、その能力や背景を考えるとまだまだこれからやり返してくれそうな気がします。
今後の展開にも期待したいと思います。
ご拝読いただきありがとうございました。