映画「ドクター・ストレンジ」に登場するカリオストロの書。
その内容や注意書きには一体どのようなことが書かれているのでしょうか?
また、どんな報いや代償を必ず受けることになってしまうのでしょうか?
今回はカリオストロの書にまつわる疑問にお答えしようと思います。
カリオストロの書がカマー・タージにある理由は?
映画「ドクター・ストレンジ」に出てくるカリオストロの書は、カマー・タージの図書室に鎖にロックをつけて厳重に保管されています。
閲覧することは自由ですが記載されている儀式を行うことは禁止されており、常に司書のウォンが見張っています。
映画「ドクター・ストレンジ」ではこの本がどこからやってきたのか?ということについて言及されていません。
原作コミックでは、その経緯が語られています。
カリオストロの書は偉大な魔術師であったカリオストロの自身の歴史やさまざまな魔術の知識を詰め込み執筆された書物です。
その中には映画「ドクター・ストレンジ」にも出てくるドルマムゥと契約をして召喚するための呪文はもちろん、ドクター・ストレンジが身につける時間を操作する魔法についての知識も記されています。
カリオストロの書はそれだけ魔術に関して濃密な内容であったこともあり、カリオストロの信者たちの間で代々受け継がれ、守られてきました。
映画ではエンシェントワンの心中の部下であるモルドは原作コミックでは常にエンシェントワンの命を狙っています。
そんなモルドがエンシェントワンを倒す方法が書かれているのではないか?と考え、カリオストロの信者の女性を襲いカリオストロの書を奪い去ることに成功します。
その後ドクター・ストレンジとの攻防もありつつ、カマー・タージにカリオストロの書が保管されることになりました。
カリオストロの書の執筆者の伯爵は実在の人物?
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カリオストロの書の執筆者であるカリオストロは同名の実在の人物がいます。
「アレッサンドロ・ディ・カリオストロ(カリオストロ伯爵)」というこの人物は「ルパン三世 カリオストロの城」の伯爵の元ネタでもあります。
映画「ドクター・ストレンジ」におけるカリオストロの書の執筆はであるカリオストロにとっても、実在のカリオストロ伯爵はモデルとされいたと言えます。
カリオストロ伯爵はイギリス出身のさまざまな伝説をフランスで残したオカルト信仰者です。
カリオストロ伯爵の異常な性格は若い頃から現れていました。
人を自分の欲のために利用しておいて、平気で金品までも奪い去ったり、シチリアを旅行中に出会った妻を愛してはいたようですが、カリオストロ伯爵の興味は彼女の知識にしか向いていなかったりしました。
そんな異常な性格のカリオストロ伯爵ですが、かつてアメリカ建国の父としても知られるベンジャミン・フランクリンの内科医として推薦されたことがあります。
Adventurer & occultist Alessandro Cagliostro was condemned to death #onthisday 21 Mar 1791 https://t.co/qbnqXaRKmM pic.twitter.com/WD0JkwEeWe
— executedtoday (@executedtoday) 2016年3月21日
しかし彼の生涯は悲惨な結末を迎えます。
強盗事件の犯人と疑われてフランスから追放され、仕方なく帰国したイギリスでは幼少期に起こした犯罪のことで非難されます。
さらにイタリア・ローマでは異端審問官からフリーメイソンの幹部であることで投獄されてしまいます。
これらの事件にはカリオストロ伯爵の妻が彼を陥れようとしたという可能性がありますが、最終的に彼は刑務所で死んでしまいます。
カリオストロ伯爵はオカルト信仰者として多くの功績を残し、今でも有名であり、信者を抱えています。
映画「ドクター・ストレンジ」に出てくるカリオストロの書を執筆したカリオストロも信者を抱えており、カリオストロの残した書物は大切に受け継がれてきていました。
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カリオストロの書の内容は何が書かれている?
カリオストロの書は1780年代に偉大な魔術師カリオストロによって執筆された書物です。
カリオストロ自身が経験した体験記が記されているだけでなく、数多くの魔術師や文献から集められた神秘的な知識や呪文についてもまとめられています。
その中には暗黒次元の主であるドルマムゥを召喚する方法についても記されていたため、映画「ドクター・ストレンジ」ではカエシリウス がそのページを盗もうとします。
また、アガモットの目の使い方についての記述もあるため、カマー・タージの司書であるウォンの目を盗んでドクター・ストレンジはカリオストロの書に書かれていた時間の操作の呪文を実験することになります。
そしてカリオストロの書の最大の欠点は、それぞれの神秘的な知識や呪文の注意書きや警告が呪文の後に書かれているということです。
カリオストロの書の注意書きのが呪文の後に書かれている理由は?
カリオストロの書には膨大な量の神秘的な知識や呪文が記されているため、多くの魔術師にとっては知識欲をくすぐられます。
ドクター・ストレンジも禁断の書物に膨大な知識が詰め込まれているということに耐えられず、アガモットの目を使った時間の操作の実験をして、その危険を察知したウォンとモルドに静止されてしまいます。
カリオストロの書の最大の欠点は、注意書きが呪文の後に書かれていることです。
どうして警告や注意書きが呪文の後に来ることになったのか?
それは記されている呪文をかつてカリオストロが自ら試して、失敗をして学んだ結果として得た注意や警告だということです。
つまりカリオストロがアガモットの目をつかって時間の操作を行ったことがあり、タイムループに陥った可能性があり、ドルマムゥとの暗黒次元のエネルギーや能力を得る契約をすることの危険性を経験したため、注意書きを書くことになったのです。
どちらの事態に対しても、カリオストロ自身かその当時の思考の魔術師が解決を図ることができたので、今も時空連続体が切られずに済んでいるといえます。
カリオストロの書の注意書きと報いや代償とは?
カリオストロの書に記されている注意書きは、それぞれの呪文を試したカリオストロ自身の経験によるものと言えます。
現在わかっているカリオストロの書に記されている呪文の中で報いや代償がアキラ中ものはドルマムゥの召喚・契約に関するものです。
映画「ドクター・ストレンジ」のラストのドルマムゥとの戦闘シーンでも明らかになりましたが、ドルマムゥを召喚して従者・奴隷として契約をすると強大な暗黒次元のエネルギーをドルマムゥから与えられます。
その代償・報いとして、契約者の肉体と精神はドルマムゥの所有物になり、いつでもドルマムゥが望めば契約者を暗黒次元へと引きずりこむことができます。
アガモットの目を用いた時間の操作の報いや代償については今のところ不明です。
アガモットの目を用いた時間の操作は、モルドの言う通り「自然の摂理を犯した行為」であることは否めません。
しかし、ドルマムゥと契約して暗黒次元のエネルギーを行使するといったものとは異なり、エネルギー源はアガモットの目になります。
アガモットは最初の思考の魔術師であると同時に、地球の慈悲の神オシュタルの涙から生まれた存在でもあります。
そのアガモットが作り上げたアガモットの目のエネルギーということは、地球のエネルギーを利用しているといえます。
つまり、アガモットの目を用いて時間を操作すること自体には報いや代償はないといえそうです。
まとめ
今回は映画「ドクター・ストレンジ」に登場する重要な書物であるカリオストロの書についてご紹介しました。
映画の中ではカリオストロの書から始まる2つの呪文が大きな役割を持ちました。
カリオストロの書とはどういった内容のことが書かれた書物なのか?
注意書きが呪文の後に来る理由は何か?
また、カリオストロの書に記されている呪文を使った報いや代償にはどのようなことが起こり得るのか?ということについて考察を交えてご紹介してきました。
ご拝読いただきありがとうございました。