1950年にディズニーアニメ映画として公開された「シンデレラ」が2015年に実写映画化されました。
アニメの実写化は多くの場合、批判されてばかりなことが多いですが、壮大なセットと美しいキャストたちによって完全再現された実写版「シンデレラ」は今でも高く評価されています。
今回は「シンデレラ」の実写版とアニメ版の設定の違いについて。
また「シンデレラ」の作品としての魅力や見る価値があるかについて解説していきます。
「シンデレラ」のあらすじは?
シンデレラは裕福な家の娘で、母は幼くして亡くしていましたが父に大切に育てられていました。
母親がいないことを可哀想に思った父は再婚を決意します。
新しい継母・トレメイン夫人には連れ子が2人おり、5人で仲良く暮らしていました。
しかし、あるとき父が事故で亡くなってしまうと継母は態度を急変し、シンデレラにきつく当たるようになります。
娘ではなく召使いとして扱われても、いつか幸せになれる日を夢見て頑張っていたシンデレラは、ある日お城で開かれる舞踏会に出席できる権利を得ます。しかし継母たちの企みによってその機会を失い、いじめに耐えきれなくなったシンデレラは屋敷を飛び出します。
そのとき目にした妖精の老婆に励まされ、かぼちゃの馬車や綺麗なドレスにガラスの靴を与えられます。
老婆から「12時を過ぎれば魔法が解ける」と忠告を受けつつ、お城へと向かいます。・・・
「シンデレラ」実写版とアニメ版の設定の違いは?
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では、「シンデレラ」の実写版とアニメ版の設定の違いについて見ていきましょう。
シンデレラの名前の由来の違い
実写版「シンデレラ」では、シンデレラはもともとは「エラ」と呼ばれており、ある朝、働きづめだったシンデレラの顔がすすで覆われていたことから、トレメイン夫人たちから「シンデレラ」(cinder (灰の)+ella (エラ)=灰まみれのエラ)というあだ名をつけられます。
アニメ版「シンデレラ」では、シンデレラの実名・本名として「シンデレラ」という言葉が使用されています。
シンデレラのドレスの違い
実写版「シンデレラ」では、シンデレラが舞踏会に着ていくドレスが鮮やかな青色になっています。
アニメ版「シンデレラ」で舞踏会に着ていくドレスは銀色をしています。
トレメイン夫人とシンデレラの父の関係の違い
実写版「シンデレラ」ではシンデレラ、トレメイン夫人の娘のアナスタシアやドリゼラは3人とも成人した女性になってから、シンデレラの父親は再婚をしています。
アニメ版「シンデレラ」では、シンデレラとアナスタシアやドリゼラが小さいころにすでに、シンデレラの父親とトレメイン夫人は会っています。
シンデレラのドレスが破壊される理由の違い
アニメ版「シンデレラ」では、アナスタシアやドリゼラは舞踏会のためにシンデレラが用意したドレスに、自分たちが捨てた布切れが縫い付けられているのを見て、シンデレラが自分たちの持ち物から盗みをしたことに怒り、ドレスを破いていきました。
実写版「シンデレラ」では、トレメイン夫人とドリゼラが王のもとにシンデレラのみすぼらしいドレスを身にまとって参加すれば、同行したトレメイン家の恥さらしになるという理由からドレスを破いていきます。
使用人たちが雇われている設定
実写版「シンデレラ」では、シンデレラの父親が亡くなるまでの間、多くの使用人達を雇っており、父親の死後は経済的な事情から使用人達を解雇しています。
アニメ版「シンデレラ」では使用人達が雇われてはいません。
動物たちの役割やデザインの違い
アニメ版「シンデレラ」では継母のトレメイン夫人が飼っている猫のルシファー、シンデレラが仲良くなるネズミのジャックとガス、飼い犬のブルーノが登場します。
実写版「シンデレラ」では全体的に動物達の役割が減っており、セリフもなくなり、飼い犬のブルーノは登場しません。猫のルシファーが黒色ではなく灰色の毛になっています。
シンデレラのネズミの友達は合計4人だけと減らされています。
フェアリー・ゴッドマザーの容姿の違い
実写版「シンデレラ」では妖精の老婆「フェアリー・ゴッドマザー」の容姿がかなり若くなっており、一対の妖精の羽を持った白と銀のドレスを着ています。
ただし、目を見開いた様子は山姥のようでもあります。
アニメ版「シンデレラ」では「フェアリー・ゴッドマザー」は年老いた老婆のままであり、青いマントを着ています。
大公のキャラクターの違い
実写版「シンデレラ」の大公はシンデレラやキット王子にとっては敵対的な姿勢を取っています。
アニメ版「シンデレラ」では国王に振り回されたり、友好的なキャラクターとして登場しています。
ヘラルドと大佐のキャラクターの違い
アニメ版「シンデレラ」にはヘラルドというキャラクターが登場し、ガラスの靴を国の女子たちに試着させる働きをしたり、国王の勅令を述べたりする役割をしています。
実写版「シンデレラ」ではアニメ版のヘラルドの役割を大佐と廷臣の2人に分けられています。
ガラスの靴を持ち回る役割を大佐が担い、国王の勅令を述べたりする役割を廷臣が行なっています。
国王の生存の違い
実写版「シンデレラ」では、クライマックスを目前に国王は病気で亡くなってしまい、その最後の願いを受けてガラスの靴の合う女子を探すことになります。
アニメ版「シンデレラ」では、ガラスの靴に合う女子としてシンデレラを発見し、キット王子とシンデレラが結婚式を開くときでも死んでいません。
トレメイン夫人が壊すガラスの靴の違い
アニメ版「シンデレラ」では、トレメイン夫人がシンデレラにガラスの靴を履かせないために、使いのヘラルドを杖で倒して転ばせ、ガラスの靴を壊します。
しかし、シンデレラが隠し持っていたもう一足のガラスの靴によって、シンデレラはキット王子と結婚できるようになります。
実写版「シンデレラ」では、トレメイン夫人はシンデレラが隠し持っていた方のガラスの靴を、シンデレラの目前で破壊します。
シンデレラを助けてくれる人の違い
アニメ版「シンデレラ」では、シンデレラを自由にする助けをしてくれるのはネズミのジャックとガスです。
実写版「シンデレラ」では、大佐がトレメイン夫人を拘束し、シンデレラを自由にするように命令します。
ミュージカル要素の有無の違い
アニメ版「シンデレラ」はディズニーアニメ映画を代表するミュージカル映画でもあります。
実写版「シンデレラ」では、エラが子守唄であるイギリス民謡の「ラベンダーズブルー」を歌ったり、エンドロールのクレジットの間にキャストが歌を歌ってはいますが、ミュージカル映画ではありません。
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実写版映画「シンデレラ」の魅力や見る価値ある?
実写版「シンデレラ」はアニメ版「シンデレラ」からいくつかの設定の違いや変更があったりしますが、特にファンというほどの人でない限りは気になるところではありません。
2015年の作品なので、少し古く感じるところもあるかもしれませんが、シンデレラの世界観を忠実に再現することができている作品だと言えます。
シンデレラ見てるけど、ドレスもダンスも綺麗。ガラスの靴もカボチャの馬車もデザイン素敵だし…見る価値あるわ
— 氷空@癒しが欲しい (@Hyoukuw) 2017年4月21日
アニメ版「シンデレラ」との設定の違いに耐えられないということでない限りは、美しい自然や城、可愛くかっこいいキャスト達で展開されるシンデレラを楽しむことができるでしょう。
まとめ
・「シンデレラ」実写版とアニメ版の設定の違いは?
- シンデレラの名前の由来の違い
- シンデレラのドレスの違い
- トレメイン夫人とシンデレラの父の関係の違い
- シンデレラのドレスが破壊される理由の違い
- 使用人たちが雇われている設定
- 動物たちの役割やデザインの違い
- フェアリー・ゴッドマザーの容姿の違い
- 大公のキャラクターの違い
- ヘラルドと大佐のキャラクターの違い
- 国王の生存の違い
- トレメイン夫人が壊すガラスの靴の違い
- シンデレラを助けてくれる人の違い
- ミュージカル要素の有無の違い
・実写版映画「シンデレラ」の魅力や見る価値ある?
アニメ版「シンデレラ」との設定の違いに耐えられないということでない限りは、美しい自然や城、可愛くかっこいいキャスト達で展開されるシンデレラを楽しむことができるでしょう。
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