映画「バイバイ、ヴァンプ」が2020年2月14日に公開され、同性愛を理解していない内容だと批判が集まっています。
今回は、映画「バイバイ、ヴァンプ」のネタバレあらすじ・結末を紹介するとともに、
評判や口コミ・感想も見ていきましょう。
映画「バイバイ、ヴァンプ」あらすじ・批判炎上の理由
映画「バイバイ、ヴァンプ」のあらすじや批判炎上の理由を紹介します。
映画「バイバイ、ヴァンプ」あらすじ
映画「バイバイ、ヴァンプ」は、ヴァンパイアに高校生たちが恐怖しながらも立ち向かう青春ホラー映画。
舞台は茨城県にある私立野薔薇高校。
ある日、京平は小学校からの親友・吾郎が何者かに襲われている場面を目撃する。
翌日学校に現れた吾郎は、いつもは女好きであるにもかかわらず女装をして登校し、同性愛者へと変貌していた。
時を同じくして、街ではヴァンパイアが出没しているという噂が広まっていた。
京平たちはヴァンパイアに噛まれることで同性愛者になってしまうのではないか?と考え始める。
映画「バイバイ、ヴァンプ」キャスト・スタッフ
映画「バイバイ、ヴァンプ」の出演者・キャストは以下のとおりです。
若手アイドルグループ「祭nine.」の寺坂頼我が主演を務めていることで、アイドルファンも鑑賞することになりました。
- 寺坂頼我
- 高野海琉
- マーシュ彩
- 工藤美桜
- 美月音寧
- 平松賢人
- 橋本祥平
- 瀬戸啓太
- とまん
- 私市夢太
- 澤山瑠奈
- なべおさみ
- 川平滋英
- SIZUKU
- ゴリ
- 渡辺裕之
映画「バイバイ、ヴァンプ」の制作スタッフは以下の通りです。
- 監督・編集:植田 尚
- エグゼクティブプロデューサー:吉本曉弘
- プロデューサー:大勝ミサ、GOD
- 協力プロデューサー:神谷光
- 音楽プロデューサー:神津裕之
映画「バイバイ、ヴァンプ」批判炎上の理由
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映画「バイバイ、ヴァンプ」に批判の声が集まり、炎上や上映中止を求める運動が始まった理由はさまざまあります。
その中でも話題となったのは予告編映像がツイッター上で批判とともに広められたことです。
2020年2月14日に映画「バイバイ、ヴァンプ」は東京・大阪・名古屋など6館で公開されましたが、鑑賞した人たちから内容を批判する投稿がなされました。
また、公開停止を求める署名活動も始まっています。
同性愛を差別的に描いた作品だという批判がなされ、広まりを見せていることに対して映画「バイバイ、ヴァンプ」製作委員会はホームページ上に
「この映画には一部、同性愛の方々に対し不快な思いを抱かせる表現が含まれているかもしれませんが、同性愛を差別する作品ではありません。愛とは自由であり、人それぞれの愛が尊重されるものであるというテーマのもと、製作されました」
という声明を発表しましたが、とどまる様子を見せていません。
また、映画「バイバイ、ヴァンプ」のプロデューサーを務めるGODは自身のツイッターで、批判的な投稿に対して以下のような返信をしていることもあり、鎮まる様子がありません。
バイバイヴァンプのプロデューサーのGODです
あなたはこの映画の本編を
見たんですね
予告編だけで
判断されてませんよね
私は本編を見た人と話したいです
予告編でこの映画を判断してる
人はNGですよ— GOD (@GODproducerGOD) February 16, 2020
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映画「バイバイ、ヴァンプ」ネタバレ結末
映画「バイバイ、ヴァンプ」のネタバレ・結末を紹介します。
親友吾郎の女装・同性愛者化
主人公・京平は茨城県の私立高校に通う高校2年生。
あるひ、学校に登校すると親友の吾郎が女装して学校にやってくる。
無類の女好きで知られる吾郎の意味不明な行動に京平たちは理解できずに逃げ惑い、騒ぎを聞きつけた男性教師が現れる。
(男性教師にはヴァンプではなく純粋な同性愛者という設定が付けられているが、ステレオタイプな偏見にまみれた同性愛者像)
その後も校舎裏で吾郎は生徒たちに噛みつき、ヴァンプが増えていってしまう。
そんな中、大牙と夜弥という2人のヴァンプが転校してくる。
京平は妹・姫子から、吸血鬼に噛まれると同性愛者になってしまうという話を聞かされる。
京平は美貴に思いを寄せており、花火大会に一緒に行こうと誘い、吾郎に自身の貞操を奪われる危険があることから、同性愛者から街を守ろうと決意する。
ヴァンプと人間のハーフ
京平は妹・姫子とともに叔父の元を訪れる。
恭平たちの父親は交通事故で他界しており、叔父が育ての親となってくれていた。
叔父から、亡くなった父がヴァンプだったことを聞かされ、恭平がヴァンプと人間のハーフだということや、交通事故死ではなくヴァンプであるにもかかわらず同性愛ではなく異性愛をしたために処刑されていた事実を聞かされる。
さらには転校生としてやってきた大牙と夜弥は、純血主義のヴァンプであり、混血の京平を殺しに来たことが発覚する。
その後、京平と姫子はスーパー銭湯を友人たちとともに訪れる。
ヴァンプは同性愛者であり、スーパー銭湯はゲイにとって出会いの場だという情報から、ヴァンプを退治する狩場と判断してのことだった。
男性教師が男子生徒とともに現れるが、脱衣所にヴァンプが現れ姫子によってたい時に成功する。
京平は大牙と話をし、ヴァンプたちがこの街を支配する計画を告げられる。
このことから、街の人たちが集まりやすい花火大会でヴァンプたちが暴動を起こして一気に街を占拠するのではないかと推測する。
大牙たちとのバトル
花火大会を目前に、京平は美貴に電話をかけるが、夜弥に襲われてしまっていた。
京平たちは美貴のもとへと急ぐ。
ヴァンプは街中の人たちを襲い、教師たちは逃げ惑う生徒をかくまおうとしていたが守りきれずにいた。
京平たちは、美貴との花火大会の待ち合わせ場所の神社に到着するが、ヴァンプ化した人たちに襲われてしまう。
そんな中、京平は偶然にも美貴と再会するが、美貴はすでにヴァンプになってしまっており、京平ではなく姫子に夢中になってしまっていた。
夜弥と戦闘を始める強兵だったが、大牙が夜弥に京平を屋敷に連れてくるよう指示をし、京平たち屋敷に向かうことに。
屋敷に到着した京平は、大牙に「快楽よりも愛が重要だ」という自身の思いを語り、美貴に告白を試みるが、美貴からは「同性愛に目覚める前に言って欲しかった」と言われ、フラれてしまう。
そのころ、街では京平の叔父たちが聖歌のような曲を流すことで、ヴァンプたちの鎮静化に成功する。
その歌を聞いて美貴も元の人間に戻る。
京平は大牙を殺そうとするが、友人や亡くなった父の言葉を思い出し、手を止める。
(異性愛をして子供を作り、人を愛することができてよかったと言う)
ヴァンプであるにもかかわらず同性愛のルールを破り、夜弥は大牙に告白する。
すべてが元に戻ったかに思われたが、吾郎だけは変わらず女装を続けていた。
どうやら吾郎は女装癖のある人間だったことが発覚する。
京平はそんな吾郎に言い寄られ、その様子を見ていた美貴は嫌悪感を示し、ショックを受けた京平は「俺は女の子が好きなんだ」と叫ぶ。
映画「バイバイ、ヴァンプ」評判や口コミ・感想
映画「バイバイ、ヴァンプ」を鑑賞した人や予告編を見た人たちの評判や口コミ・感想を紹介します。
アイドルファンを利用した商法でひどい
・推しは今までで1番セリフもあって重要な役でした
・推しが出ている映画なので精一杯好意的に見ました
・それでもこの映画には問題が多いと思う
映画「バイバイ、ヴァンプ」にはアイドルグループのメンバーが出演していることもあり、その内容よりも一人のファンとして応援し続けることで、アイドルのキャリアに貢献できるという側面があります。
しかし、そういった人たちが今回の内容には納得しておらず、心の底からは応援できないでいるという葛藤を抱えている部分は、今回の映画「バイバイ、ヴァンプ」に限らず言えることでしょう。
同性愛ネタで盛り上がるのも許容されるべき
吸血鬼のように、我々バイを含む同性愛者は恐れられ、狩られてきた。「バイバイ、ヴァンプ!」は、そんな歴史があるからこそ、生まれた作品だと思うよ。なのに、すでにもう、若手イケメン役者のファンの女性たちが同性愛ネタにキャアキャア盛り上がるのも許されない社会になってるの? 怖いなぁ。
— 森奈津子 (@MORI_Natsuko) February 17, 2020
時代的にも同性愛などをネタとして、中途半端な知識やリスペクトもなく面白がる風潮は自粛するべきだと言われています。
しかし、女性同士や男性同士の抱き合う姿やキスをする姿にときめく人たちがいることも事実です。
予告編のみを見ている人にとっては、こういった解釈で終わるようです。
同性愛差別表現に公開停止を求める
「#nolgbtqphobia 「バイバイ、ヴァンプ!」製作委員会: 同性愛蔑視表現を含む「バイバイ、ヴァンプ」の公開停止を求めます。」 https://t.co/IxMh1unRyS @change_jpさんから
— かなまる (@maru_minoru) February 17, 2020
映画「バイバイ、ヴァンプ」を鑑賞した人を中心に、内容面で同性愛者を蔑視した表現が多く含まれていることから、公開を停止する運動が行われています。
ヴァンプという表現で同性愛者を直接的に批判することを避けようとしていたと考えられますが、作品中でもこの軸がかなりブレています。
また、ヴァンプと同性愛者を同じ意味で捉えており、ヴァンプは快楽のために生きており愛ではないという発言があったり、異性愛をすることこそが愛だという発言も見受けられます。
もちろん、思想の自由がある以上はこういった考え方を持つこと自体を禁止することはできませんが、全体的に笑い物にしたり見方を変えれば同性愛者(ヴァンプ)は消されるべきだという考え方に、恐怖を感じる人もいます。
製作者側の態度が気に入らない
バイバイ、ヴァンプ!の件に関して、製作者側の謝罪が何も理解してなくていっそ呆れる。どのような意図で作品を作ったかどうかなんか知らねえよ、最終的な成果品から感じるものがどのような結果をもたらしたかが問題だっつーの。いじめてたつもりはない、ただ遊んでただけという自覚のない加害者。
— ぷれ (@bas2da) February 17, 2020
映画「バイバイ、ヴァンプ」は青春ホラーというよりも、コメディというか性差別・性的マイノリティをネタに笑いを取ろうとしている作品というのが正しいでしょう。
製作委員会は同性愛者を差別する意図はなかったと主張していますが、根底には「なんでコイツら噛み付いてきてんの?」くらいの受け止め方をしているように感じられます。
まとめ
・映画「バイバイ、ヴァンプ」あらすじ
映画「バイバイ、ヴァンプ」は、ヴァンパイアに高校生たちが恐怖しながらも立ち向かう青春ホラー映画。
・映画「バイバイ、ヴァンプ」キャスト・スタッフ
若手アイドルグループ「祭nine.」の寺坂頼我が主演を務めていることで、アイドルファンも鑑賞することになりました。
・映画「バイバイ、ヴァンプ」批判炎上の理由
予告編映像がツイッター上で批判とともに広められたことです。
・映画「バイバイ、ヴァンプ」ネタバレ結末
映画「バイバイ、ヴァンプ」のネタバレ・結末を紹介しています。
・映画「バイバイ、ヴァンプ」評判や口コミ・感想
- アイドルファンを利用した商法でひどい
- 同性愛ネタで盛り上がるのも許容されるべき
- 同性愛差別表現に公開停止を求める
- 製作者側の態度が気に入らない
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