同じ商品を買ったとしても、国ごとで物価は違います。
いったい物価とは何によって決まるのでしょうか?
また、なぜ物価は国ごとで違ってしまうのかをわかりやすく解説していきましょう。
国ごとの物価は何で決まるのかわかりやすく解説
国ごとの物価は何で決まるのでしょうか?
物価とは何?
「物価」とは言葉通り「物の価値」を指します。
何か商品を買おうと思ったときに払わなければならない金額が、国や時代によって変わり、「物価が高い」とか「物価が安い」という言い方をします。
私たちにとってはたとえば、台湾やベトナムなどに旅行に行くと「物価が安い」と感じられて、少しのお金でもたくさん買い物をすることができたり、たくさん食べられたりします。
物価とは何によって決まるのでしょうか?
国ごとの物価は何で決まるの?
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国ごとの物価を決めるものを特定することはできず、いくつもの出来事が重なり合って物価は決まっていきます。
その中でも物価を決めるもの、影響を与えるものと言われているものには「国の経済状況」や「為替」があります。
「国の経済状況」とは、先進国なのか発展途上国なのかという違いと思ってもらえればいいです。
「為替」とは、円安や円高、1ドル=120円といったものです。
商品の輸入や輸出をするときに、日本円がその国でいくらぐらいの価値をもつのか?によって物価は変わってきます。
たとえば、1ドル=120円と1ドル=100円の二つを比べたとします。
このとき、1ドル=120円は円安(円の価値が低いので1ドルが120円分になる)で1ドル100円は円高(円の価値が高いので1ドルが100円分になり、20円分少なくなる)の状態です。
同じ商品を輸入したとしても、円安の時と円高の時ではかかった金額が変わるため、物価に影響します。
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国ごとで物価はなぜ違うのか理由をわかりやすく解説
物価が経済状況や為替によって決まるという話をしました。
では、そもそもなぜ物価が違うことになるのか?というところについて見ていきましょう。
通貨の価値が違うから国ごとの物価が違う
先進国と発展途上国では、発展途上国の物価は低い傾向にあります。
それは、発展途上国で使われている通貨の価値が低いためです。
「通貨の価値が低い」とは、その国で行われる「全てのものの価値が低い」ということです。
働いたときの時給も、発展途上国で働いた1時間と先進国で働いた1時間では、仕事内容が同じであったとしても、発展途上国で働いた1時間の方がロクな仕事をしていないということになって、時給は安くなります。
そして、安い時給で作られた商品は、安い時給の人によってお店に運ばれるので、人件費などが安いため商品の値段も安くなります。
安全基準や信用が違うから国ごとの物価が違う
これも「通貨の価値が違う」ことと通じるのですが、例えば「お米」について考えてみましょう。
日本のお米には大きさや水分量、不良品の含まれる割合などで細かく等級づけがなされており、農薬の成分や使用の有無など「おいしいお米」の基準が存在します。
しかし、こうした基準が存在しない国や、基準はあっても厳守されていない国もあります。
同じ「お米」を食べるにしても、日本で食べるのと安全基準や信用が確保されていない国で食べるのとでは違います。
商品には原材料費だけでなく、人件費やパッケージ代や宣伝費などいろいろな費用が合わさった金額がつけられています。
それらはどれも、国によって品質が異なっているために物価の違いに影響を与えることになります。
まとめ
・物価とは何?
「物価」とは言葉通り「物の価値」を指します。
・国ごとの物価は何で決まるの?
国ごとの物価を決めるものを特定することはできず、いくつもの出来事が重なり合って物価は決まっていきます。
その中でも物価を決めるもの、影響を与えるものと言われているものには「国の経済状況」や「為替」があります。
・通貨の価値が違うから国ごとの物価が違う
「通貨の価値が低い」とは、その国で行われる「全てのものの価値が低い」ということです。
・安全基準や信用が違うから国ごとの物価が違う
商品には原材料費だけでなく、人件費やパッケージ代や宣伝費などいろいろな費用が合わさった金額がつけられています。
それらはどれも、国によって品質が異なっているために物価の違いに影響を与えることになります。
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