ディズニーアニメとしても有名な「美女と野獣」が2017年にハリー・ポッターシリーズでハーマイオニーを演じたエマ・ワトソン主演で実写版として映画化されました。
日本でも大人気を博し、アナと雪の女王を凌ぐ記録を残しています。
今回は映画「美女と野獣」でベルがペール・ロベールに返した「ヴェローナの恋人たち」とはどんな内容の本なのか?
またベルが本好きという設定の理由についてもご紹介します。
映画「美女と野獣」ベルが読んでいた「ヴェローナの恋人たち」の本の内容は?
映画「美女と野獣」で主人公のベルが住むヴィルヌーブ村にはわずかな本しか置かれていません。
その中の一冊が「ヴェローナの恋人たち」という本です。
いったいどんな内容の本なのでしょうか?
映画「美女と野獣」でベルが読んでいた「ヴェローナの恋人たち」とは?
映画「美女と野獣」の冒頭で歌われる「朝の風景」という曲。
その中でベルがペール・ロベールという牧師のいる教会に一冊の本を返しに行くというシーンがあります。
このとき手にしていた本が「ヴェローナの恋人たち」です。
映画「美女と野獣」のベルが暮らすヴィルヌーブ村には本がほとんどなく、教会にある10冊足らずの本だけです。
いったい「ヴェローナの恋人たち」とはどんな内容なのか?また「ヴェローナの恋人たち」をベルが読んだ理由について考察していきましょう。
「ヴェローナの恋人たち」はシェイクスピアが書いた本
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「ヴェローナの恋人たち」はシェイクスピアが1590年ごろに書き上げた最古の作品とされています。
「ヴェローナの二紳士(The Two Gentlemen of Verona)」という別名も持っており、こちらの方が一般的に知られている名前です。
「ヴェローナの二紳士」ではなく「ヴェローナの恋人たち」というタイトルを使用した理由は、タイトルを知らない人でも感覚的に内容がラブストーリーだということをイメージしやすいようにという配慮でしょう。
「ヴェローナの恋人たち」の本の内容は?
「ヴェローナの恋人たち」の主人公はヴァレンタインとその親友・プローティアスという二人の男です。
二人はヴェローナという小さな町に住んでおり、ヴァ連隊は男を上げるために大都市・ミラノへと向かいます。
そのときに「一緒に来ないか?」とプローディアスを誘いますが、ヴェローナに恋人・ジュリアがいるため断られてしまい、単身ミラノに行くことになります。
ヴァレンタインは大都市ミラノで恋をします、お相手はミラノの領主の娘・シルヴィアという逆玉の輿。
ヴァレンタインがミラノでの恋愛生活を満喫していたところ、プローディアスも父親の命令でミラノ行きを余儀なくされてしまい、愛する恋人・ジュリアを置いてミラノに来ます。
プローディアスはミラノに到着すると、ヴァレンタインが恋していることを知っているにも関わらず、シルヴィアを我が物にしようとします。
そのために親友であるヴァレンタインをミラノから追放し、ヴェローナにおいてきた恋人・ジュリアをも裏切ります。
悲劇は続き、プローディアスの恋人・ジュリアも恋焦がれるあまりミラノのプローディアスのもとに男装した姿で現れます。
そのことに気づかないプローディアスはジュリアを召使として雇い、シルヴィアとの恋愛を手伝わせます。
シルヴィアはプローディアスよりもヴァレンタインのことを愛しており、ヴァレンタインに会うためにミラノを飛び出しますが、森で山賊に捕まってしまいます。
それを助けるために現れたプローディアスと恋人・ジュリアのもとに、ミラノを追放されたヴァレンタインも現れ、プローディアスの企みを叱責します。
プローディアスとヴァレンタインは仲直りすることができ、その証にヴァレンタインは自分を好いてくれているシルヴィアをプローディアスに差し出します。
この展開を聞いていた恋人・ジュリアが昏倒したことで、ついにプローディアスはその正体に気づき、彼女の愛を裏切ったことを反省して最後には2組のカップルができてハッピーエンド・・・というお話です。
略奪愛な上に、仲直りの印に好いてくれている女を差し出したりするので、「ヴェローナの二紳士」というタイトルには違和感を感じます。
ベルが「ヴェローナの恋人たち」を読んでいた理由は?
映画「美女と野獣」と「ヴェローナの恋人たち」の共通点は男が女を所有物として選ぶ価値観が当たり前な世界だということ。
そして「ヴェローナの恋人たち」において、ベルと同じポジションだと言えるのはミラノの領主の娘でヴァレンタインとプローディアスが惚れた女性・シルヴィアです。
「男が女を選ぶ」時代に女が男を選んで意思を貫いた点は「美女と野獣」に通ずるところがあり、ベルは感銘を受けたと言えます。
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映画「美女と野獣」ベルが本好きの設定の理由は?
映画「美女と野獣」の主人公ベルは普通であることを嫌う性格だったことが、ベルが本好きになった理由といえます。
ヴィルヌーブ村に住む女たちは男に選ばれることを望み、子供を産むことが至高の幸せだと信じていました。
そうした当たり前の普通とされていることに違和を唱えたくなる性格の持ち主だったことが大きな理由です。
そして、本好きであることでベルの語彙力や想像力はますます向上し、自分の意見を自信を持って主張することができる土台が出来上がっていきました。
また、ヴィルヌーブ村の人々は女に容姿の美しさしか求めていないこともベルが本好きを加速するとともに、野獣の容姿に惑わされないで愛することができる人間性を育んでいます。
まとめ
・映画「美女と野獣」でベルが読んでいた「ヴェローナの恋人たち」とは?
映画「美女と野獣」の冒頭で歌われる「朝の風景」という曲の中でベルがペール・ロベールという牧師のいる教会に一冊の本を返しに行くというシーンがあります。
その本が「ヴェローナの恋人たち」です。
・「ヴェローナの恋人たち」はシェイクスピアが書いた本
「ヴェローナの恋人たち」はシェイクスピアが1590年ごろに書き上げた最古の作品で、「ヴェローナの二紳士(The Two Gentlemen of Verona)」という別名の方が一般的に知られている名前です。
・「ヴェローナの恋人たち」の本の内容は?
二人の男とそれに振り回される女たちのドロドロな恋愛模様を描いた作品です。
・ベルが「ヴェローナの恋人たち」を読んでいた理由は?
「男が女を選ぶ」時代に女が男を選んで意思を貫いた点は「美女と野獣」に通ずるところがあり、ベルは感銘を受けたと言えます。
・映画「美女と野獣」ベルが本好きの設定の理由は?
映画「美女と野獣」の主人公ベルは普通であることを嫌う性格だったことが、ベルが本好きになった理由といえます。
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