ディズニーアニメとしても有名な「美女と野獣」が2017年にハリー・ポッターシリーズでハーマイオニーを演じたエマ・ワトソン主演で実写版として映画化されました。
日本でも大人気を博し、アナと雪の女王を凌ぐ記録を残しています。
今回は映画「美女と野獣」でベルの母親の病気・ペストとはどんな疫病なのか?
またベルの母親の死因について紹介します。
映画「美女と野獣」ベルの母親の病気・ペストはどんな疫病?
映画「美女と野獣」のベルの母親は、ベルが小さい頃にすでに亡くなっています。
ベルはその死因を野獣の持っていた魔法の本によって知ることになります。
ベルの母親が亡くなる原因となった病気・ペストとはどんな疫病だったのでしょうか?
ベルの母親のキャラクターは?
ベルの母親は映画「美女と野獣」ではすでに亡くなっています。
ベルの父・モーリスはベルの母親のことを話したがらず、ベルもその様子から深く追求しようとはしてきませんでした。
ベルの母親は上流階級で名家の生まれであり、中産階級から成り上がった父・モーリスの家系と結婚したと言われています。
映画「美女と野獣」ではそんな裕福な家庭の生まれであったベルが田舎の貧しいヴィルヌーブ村に住むことになった理由として、ベルの母親がペストにかかったため、愛する娘・ベルに感染させまいとしてモーリスとともに引っ越したという設定を付け加えています。
「美女と野獣」は何度も映画や舞台などでリメイクされており、コレットという名前がつけられている作品もあります。
ベルの母親がかかった病気・ペストとはどんな疫病?
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ペストは現在では撲滅された疫病ですが、14世紀ごろには世界中で大流行しており1億人以上亡くなったとされています。
ネズミが感染源となり、ノミから人へと感染します。
最初はインフルエンザのように高熱が出ますがその後、ペストにはいくつかの種類の症状の出方があり、肺ペスト、腺ペスト、黒死病などに分けられます。
ベルの母親は手や顔に黒い斑点が現れていたことから、黒死病だったといえます。
ベルの母親がペストにかかった理由は?
映画「美女と野獣」では、ベルが赤ちゃんのころには家族3人でパリに住んでいました。
映画の時代設定とも関わる話ですが、そのときにパリを襲った大規模な疫病の流行があります。
おそらくは1720年の「マルセイユの大疫病」がモデルになっていると思われます。
ベルの母はこの大疫病の被害者となったことが映画「美女と野獣」の中でもパリを訪れたベルと野獣の様子やペスト医師が着用するくちばしのある鳥の仮面のようなマスクなどから分かります。
治療をしても手の施しようのないベルの母親は、モーリスにベルを連れてパリから離れることをお願いします。
ヴィルヌープ村へと引っ越したモーリスは、妻の願いを守るために過保護なまでにベルを村に縛り付けることになりました。
また、モーリス自身もやむなく妻を置き去りにしたこともあり、妻の絵をヴィルヌープ村の自宅にたくさん飾っています。
マルセイユの大疫病のペストについて
マルセイユの大疫病は腺ペストと呼ばれるリンパ節が腫れ上がる種類のペストの流行でした。
映画「美女と野獣」ではその症状のヴィジュアル面を優先したのか、ベルの母親は腺ペストではなく黒死病の症状を発症しています。
1720年に起こったマルセイユの大疫病は、収束の一途をたどりつあったペストがヨーロッパで最後に起こした猛威です。
マルセイユの港に到着した船の乗組員たちから感染拡大し、2年間でマルセイユ市内だけで人口の約半分にあたる5万人が死亡し、周辺都市を含めれば10万人が亡くなりました。
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映画「美女と野獣」ベルの母親の死因は?
今では撲滅された病気・ペストですが、当時はその驚異的な速度で感染拡大する点や致死率の高さから恐れられていました。
18世紀になり、治療法も確立されていた中ではありましたが、モデルとされた史実のマルセイユの大疫病と同じく、ベルの母親もその犠牲者となってしまいました。
ペスト医師が父親・モーリスにすぐにこの場を立ち去るように言った言葉通り、ベルの母親は自分自身がもう助かる見込みがないことを自覚していました。
そこで父親・モーリスに赤ちゃんのベルを託して逝くことになります。
ベルの母親の死因はペスト、そのなかでも敗血病とみられるので黒死病であったと言えます。
まとめ
・ベルの母親のキャラクターは?
ベルの母親は映画「美女と野獣」ではすでに亡くなっています。
ベルの父・モーリスはベルの母親のことを話したがらず、ベルもその様子から深く追求しようとはしてきませんでした。
・ベルの母親がかかった病気・ペストとはどんな疫病?
ペストは現在では撲滅された疫病ですが、14世紀ごろには世界中で大流行しており1億人以上亡くなったとされています。
ベルの母親は手や顔に黒い斑点が現れていたことから、黒死病だったといえます。
・ベルの母親がペストにかかった理由は?
映画「美女と野獣」では、ベルが赤ちゃんのころには家族3人でパリに住んでおり、そのときにパリを襲った大規模な疫病の流行の被害者となってしまいました。
・マルセイユの大疫病のペストについて
1720年に起こったマルセイユの大疫病は、収束の一途をたどりつあったペストがヨーロッパで最後に起こした猛威です。
マルセイユの港に到着した船の乗組員たちから感染拡大し、2年間でマルセイユ市内だけで人口の約半分にあたる5万人が死亡し、周辺都市を含めれば10万人が亡くなりました。
・映画「美女と野獣」ベルの母親の死因は?
ベルの母親の死因はペスト、そのなかでも敗血病とみられるので黒死病であったと言えます。
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