映画「アナと雪の女王」は2013年に公開されたディズニー長編アニメ映画です。
今回は映画「アナと雪の女王」英語タイトルは何か?邦題と原題が違う理由は何か?
ディズニー映画で邦題と現代が違う作品タイトルや理由を紹介します。
アナと雪の女王の英語タイトル|邦題・原題が違う理由や意味
映画「アナと雪の女王」の英語タイトルは何か?
映画「アナと雪の女王」の邦題と原題が違う理由や、英語タイトル・現代の意味はなんでしょうか?
アナと雪の女王の英語タイトルは?
英語タイトルは「Frozen(フローズン)」アメリカで2013年に公開されました。
「Frozen」は「冷たい」「凍った」という意味の形容詞です。
「Frozen」は「Freeze」の過去分詞でもあるため、「凍らされる」という意味も持ちます
自分から凍らせるのではなく、凍らされるという受動的でやらされているコントロールできないというニュアンスがポイントです。
原題「Frozen」の意味・理由は?
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この映画はデンマークの代表的な童話作家兼詩人であるハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話「雪の女王」が原作です。
そのタイトルをそのまま英訳すると「The Snow Queen」になりますが、映画タイトルには採用されませんでした。
ディズニーが「Frozen」をタイトル名にした意味は、
- 主人公の一人・エルサが使える魔法の力によってアレンデール王国が氷の国と化すこと
- 自らの力を制御できないことに悩み心を閉ざしてしまうこと
- エルサの魔法の力が原因でアナとエルサの姉妹関係にわだかまりができること など
国や心を凍らせる、関係を凍結させるという内容を投影しています。
また、原作「雪の女王」と映画「Frozen」の雪の女王の役柄が違うことも「Frozen」とタイトルがつけられたことと関係があると考えられます。
原作「雪の女王」における雪の女王(エルサ)は主人公の少年を宮殿へ連れ去ってしまう女性です。
映画「Frozen」では雪の女王(エルサ)は妹想いで他人を傷つけることを人一倍恐れる優しい女性です。
雪の女王は自分の意志で少年を連れ去りましたが、エルサは魔法の力を制御できずに国を凍らせてしまったので同じ女王でも性格や行動の違いがあることがわかると思います。
日本ではあまり原作「雪の女王」は認知されていませんが、海外ではアンデルセンの童話ということもあり、知名度があります。
このようなエルサのキャラクターの違いを前面に押し出すために、意図的に雪の女王との関連性を感じさせないタイトル「Frozen」が名付けられたと言えます。
海外と日本でタイトルが違う理由は何か?
海外では「Frozen」、日本では「アナと雪の女王」とタイトルが違いますが、その理由は言葉の文化の違いが見受けられます。
英語圏では言い切ることが重視されますが、日本では抽象的に表現が好まれます。
また、CGアニメ作品では「千と千尋の神隠し」や「君の名は」というように、タイトルに「の」が入るものが日本でウケがいいということも考えて名付けられたのかもしれません。
一概には言えませんが、洋画の原題はシンプルで、邦画のタイトルは長いものが多いように思えます。
例えば
原題 | 邦題 |
The Mummy | ハムナプトラ/失われた砂漠の都 |
Fast Five | ワイルド・スピード5 |
などが挙げられます。
英語は一つの単語で様々な意味を表現できますが、日本語では一つの単語で表せる意味が限られています。
つまり、単語に対する価値観が外国と日本では少し違うのです。
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アナと雪の女王の中国語や韓国版のタイトルの意味は?
映画「アナと雪の女王」の中国版や韓国版のタイトルやその意味はなんでしょうか?
アナと雪の女王の中国語タイトルの意味は?
アナと雪の女王の中国版タイトルは「冰雪奇缘」です。
中国版タイトルを日本語に訳すと「冰雪」は「氷と雪」、「奇缘」は「不思議な縁」という意味です。
原題とも邦題とも異なり、「冰雪」はエルサを連想させますが「奇缘」は物語で描かれているクリストフやオラフ、スヴェンといった新しい出会いを指しているのでしょうか。
あるいは氷と雪の魔法によってエルサとアナのもつれた人間関係が再び再構築されていったという縁を指しているとも考えられます。
アナと雪の女王の韓国語タイトルの意味は?
アナと雪の女王の韓国版タイトルは「겨울왕국(コウル ワングッ)」です。
韓国版タイトルを日本語に訳すと「冬の王国」となります。
アレンデール王国に起こった出来事全体を指してタイトルが付けられています。
今回調べて私も初めて知ったのですが、日本よりも韓国のほうが映画の公開が二ヶ月も早かったらしいです。
このように日本だけでなく、中国や韓国でも「Frozen」の直訳ではなかったようです。
中国と韓国のどちらもそれぞれの国の言葉で歌われた主題歌がその国の人たちだけでなく外国でも好評で、街中でよく流れていたようです。
中国語は姚贝娜さん、韓国語はパク・ヘナ(박혜나)さんが歌っています。
他の国でのタイトルも氷や雪をイメージしやすい名前となっているように、中国や韓国も同様にイメージが湧きやすいタイトルになっています。
ディズニー映画で原題と邦題が違う作品は?
ここでは「アナと雪の女王」のタイトルについて記載していますが、他のディズニー映画でも海外と日本でタイトルが違う作品がありました。
その中から5作品を選んでみました。
- 「塔の上のラプンツェル」
- 「メリダとおそろしの森」
- 「レミーのおいしいレストラン」
- 「カールじいさんの空飛ぶ家」
- 「ベイマックス」
の5作品のタイトルが違う理由について紹介します。
塔の上のラプンツェル:Tangled(もつれた)
「塔の上のラプンツェル」=「Tangled(もつれた)」は、日本ではずっと塔の中で暮らしているラプンツェルの状況に着目しています。
それに対し、海外ではラプンツェルの魔法の髪の毛に着目して長くごわごわしてもつれあった髪の特徴をタイトルに取り入れました。
メリダとおそろしの森:Brave(勇敢な、勇ましい)
「メリダとおそろしの森」=「Brave(勇敢な、勇ましい)」は、日本ではダンブロッホ王国の王女メリダが森の魔法にかかって熊になった母親を救うため、自らの運命に立ち向かうというおとぎ話を連想しやすいようになっています。
まさに日本人が好みそうなハリーポッターシリーズや千と千尋の神隠しのようなネーミングです。
海外では主人公メリダのキャラクター性に注目し、運命に立ち向かうメリダの姿を創造しやすいようにとタイトルが決められました。
レミーのおいしいレストラン:Ratatouille(ラタトゥイユというフランスの野菜を煮込んだ料理)
「レミーのおいしいレストラン」=「Ratatouille(ラタトゥイユというフランスの野菜を煮込んだ料理)」は、日本では主人公のネズミ・レミーがフランス料理のシェフになる夢を叶えるというストーリーを重視しています。
海外ではストーリーに登場するラタトゥイユという料理と、ラット(Rat)をかけ合わせたタイトルになっています。
カールじいさんの空飛ぶ家:Up(上へ、幸せ)
「カールじいさんの空飛ぶ家」=「Up(上へ、幸せ)」は、日本では現実には中々聞かない「空飛ぶ家」というキーワードで好奇心、興味を持たせています。
作品のイメージを掴みやすいように名付けられました。
海外ではカールじいさんの家が空高く上昇することだけでなく、冒険を共にする少年・ラッセルの成長(英語でgrow up)についての意味も込められていると考えられます。
ベイマックス:Big Hero 6(ビッグ・ヒーロー・シックスという原案になったアメコミ)
「ベイマックス」=「Big Hero 6(ビッグ・ヒーロー・シックスという原案になったアメコミ)」は、日本では、人の心と体の健康を守るケアロボットのベイマックスに着目したタイトルになっています。
海外では、6人のスーパーヒーローを主人公にした漫画作品『Big Hero 6』をモチーフにしたタイトルになっています。
まとめ
・アナと雪の女王の英語タイトルは?
英語タイトルは「Frozen(フローズン)」アメリカで2013年に公開されました。
「Frozen」は「冷たい」「凍った」という意味の形容詞です。
「Frozen」は「Freeze」の過去分詞でもあるため、「凍らされる」という意味も持ちます
・原題「Frozen」の意味・理由は?
- 主人公の一人・エルサが使える魔法の力によってアレンデール王国が氷の国と化すこと
- 自らの力を制御できないことに悩み心を閉ざしてしまうこと
- エルサの魔法の力が原因でアナとエルサの姉妹関係にわだかまりができること など
国や心を凍らせる、関係を凍結させるという内容を投影しています。
・海外と日本でタイトルが違う理由は何か?
英語圏では言い切ることが重視されますが、日本では抽象的に表現が好まれます。
・アナと雪の女王の中国語タイトルの意味は?
アナと雪の女王の中国版タイトルは「冰雪奇缘」です。
中国版タイトルを日本語に訳すと「冰雪」は「氷と雪」、「奇缘」は「不思議な縁」という意味です。
・アナと雪の女王の韓国語タイトルの意味は?
アナと雪の女王の韓国版タイトルは「겨울왕국(コウル ワングッ)」です。
韓国版タイトルを日本語に訳すと「冬の王国」となります。
・ディズニー映画で原題と邦題が違う作品は?
- 塔の上のラプンツェル:Tangled(もつれた)
- メリダとおそろしの森:Brave(勇敢な、勇ましい)
- レミーのおいしいレストラン:Ratatouille(ラタトゥイユというフランスの野菜を煮込んだ料理)
- カールじいさんの空飛ぶ家:Up(上へ、幸せ)
- ベイマックス:Big Hero 6(ビッグ・ヒーロー・シックスという原案になったアメコミ)
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