東京オリンピックが2020年7月に迫っていますが、新型肺炎によって日本やアジアで行われるスポーツイベントが中止・延期に追い込まれています。
今回は、東京オリンピックのチケット返金方法・払い戻し方法を紹介します。
また、当選したチケットのキャンセルができるのか?転売できるのかについても見ていきます。
東京オリンピックチケット返金方法・払い戻し方法!
東京オリンピックチケットの返金方法や払い戻し方法を紹介します。
東京オリンピックチケット返金方法:存在しない
東京オリンピックチケットの抽選申し込みで当選した人や、リセールでチケット購入したけれど、予定がつかなくなった場合に返金をすることができるのでしょうか?
残念ながら、現時点では東京オリンピックのチケットの返金は行われていません。
当選者やチケットを持っている人が自分自身の判断や都合で観戦できなくなった場合には、東京オリンピック・パラリンピックのホームページで2020年春から行われる公式リセールを利用して自己責任で販売するしかありません。
返金が行われる可能性として考えられるのは、東京オリンピック・パラリンピックが新型肺炎のパンデミックによって開催中止が決定した場合です。
主催者側の決定で観戦が不可能となるため、返金手続きが行われるものと考えられます。
この場合、札幌に開催地が変更となったマラソンなどと同じく、後日、案内が出された上で払い戻し手続きをすることになるでしょう。
東京オリンピックチケット払い戻し方法:振替払出証書で換金
東京オリンピックチケットに関わらず、払い戻しは主催者側によって実施されるかが決められます。
コンサートチケットなどでも、
- 実施ができなくなった
- 開催日が変更になった
などの場合には、チケットの払い戻しが行われています。
東京オリンピックに関してチケットの払い戻しが行われているのは、開催地が東京ではなく札幌へと変更になったマラソン競技の観戦チケットです。
払い戻しの対象となっているのは
女子マラソン・陸上競技のセッション(ATH05) | 男子マラソンのセッション(ATM02) |
オリンピックスタジアム | |
8月2日(日)6:00〜12:00 | 8月9日(日)6:00〜8:45 |
女子マラソン 女子ハンマー投予選 女子3000m障害物予選 女子走幅跳予選 男子円盤投表彰式 女子砲丸投決勝 男子400m予選 男女混合4×400mリレー表彰式 |
男子マラソン決勝 |
以上の競技種目です。
すでに当選者には払い戻しの案内メールが発送されています。
払い戻しは
- 差額払い戻し
- 全額払い戻し
- 手数料払い戻し
が行われます。
競技種目やチケットの座席や種類によって差額払い戻しの金額、全額払い戻しの金額に違いがあります。
手数料払い戻しの金額にも紙チケット、モバイルチケットや決済方法によっても違いがあります。
払い戻し方法の流れは以下の通りです。
時期 | 内容 |
2020年2月10日 | 払い戻し対象者に案内メール |
2020年4月上旬 | 対象者に振替払出証書を発送 |
発行後6ヶ月以内 | 最寄りのゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口にて換金 |
すでに払い戻しの対象となっている人には案内メールが送信されています。
4月上旬から対象者に振替払出証書が送付されます。
郵便貯金事務センターから緑色の封筒が普通郵便で届きます。
本人確認証(マイナンバーカード、運転免許証、保険証など)をもって、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で換金します。
東京オリンピックチケットキャンセルできるのか・転売できるか
東京オリンピックチケットは当選後にキャンセルできるのか?
転売できるのか、転売の抜け道が存在するのか見ていきましょう。
東京オリンピックチケットキャンセルできるのか:実質不可能
東京オリンピックチケットの申し込みをし、当選したけれど行けなくなってしまった場合にキャンセルできるのでしょうか?
チケット購入利用規約によると、
第4章<チケットの購入>
第1 総則
第5条(チケットの購入申込み)
5.チケット申込者は、チケット申込フォームを提出した後は、当法人が認めた場合を除き、その申込みの内容を変更したり、申込みをキャンセルすることはできません。
チケット申し込みフォームを提出した後は、原則として申し込み内容の変更やキャンセルはできないと明記されています。
支払いを期限までにしないことで自動キャンセル扱いにして、実質的にキャンセルすることは可能です。
しかし、この場合には
第15条(支払時期・支払方法)
3.チケットの購入手続が当法人の定める期限までに未了の場合、またはチケットの購入手続が完了したにもかかわらず当法人が定める支払期日までに入金手続がなされなかった場合には、当法人が認めた場合を除き、チケット購入申込みは効力を失い、チケット申込者は、割り当てられたチケットを購入することができなくなります。これにより、チケット申込者や第三者に損害が生じたとしても、当法人は一切の責任を負いません。また、この場合、当法人は、チケット申込者のチケット購入に係るサービスの利用資格を停止し、その後のチケット購入に係るサービスの一切の利用をお断りすることができます。
可能性として、今後はチケットをもう一度買いたいと思ったとしても購入する権利を失うリスクがあると明記されています。
申し込みしたチケットの一部購入、一部キャンセルもできません。
それでも、無駄にお金は払いたくないし空席も作りたくない場合にできることは2つです。
- 名義変更・・・身近な人に代わりに行ってもらう
- 転売・・・チケットを売りに出す
どちらにしても、一度は当選したチケットをすべて購入してしまう必要があります。
転売の場合は、東京オリンピックの公式リセールに出品することで、出品したチケットが売れれば支払ったお金は戻ってきて、空席も作らないで済みます。
ただし、購入金額がそのまま返ってくる訳ではなく、成約手数料というものが出品者は支払わなければならないため、転売できたとしても購入金額よりは少なくなってしまいます。
2020年春以降に公式リセールサービスが開始予定となっています。
東京オリンピックチケット転売できるか:公式リセールサービス
東京オリンピックのチケットは転売できるかですが、一般的に知られるチケット転売業者やメルカリなどに出品することはできません。
チケット購入規約にや東京オリンピックの公式ホームページでも無断転売禁止の注意喚起がなされています。
東京2020観戦チケットの転売は禁止されています。
購入いただいた東京2020観戦チケットをオークションサイト等で転売することは、禁止されています(2020年春以降開始予定の公式リセールサービスを除く)。
オークションサイト等に出品されたチケットは、全て無効化され、そのようなチケットでは会場に入場できませんのでご注意ください。
なお、以下のサービスでは、東京2020観戦チケットの出品は運営会社により禁止されています(五十音順)。
東京2020観戦チケットを出品禁止とするサービスは、今後も増える可能性があります。フリマ・オークションサービス事業者
「メルカリ」(運営会社:株式会社メルカリ)
「ヤフオク!」(運営会社:ヤフー株式会社)
「ラクマ」(運営会社:楽天株式会社)チケット仲介サービス事業者
「チケジャム」(運営会社:チケットジャム株式会社)
「チケットストリート」(運営会社:チケットストリート株式会社)
「チケット流通センター」(運営会社:株式会社ウェイブダッシュ)
東京オリンピックチケットの転売は原則として禁止されています。
唯一許可されているのは公式リセールサービスです。
公式リセールサービス以外で東京オリンピックチケットを転売した場合には、法律によって裁かれることになります。
チケット不正転売禁止法について
2018年12月に「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」が成立し、2019年6月14日に施行されました。
東京2020大会のチケット不正転売は、法律によって禁止されています。
(違反者には1年以下の懲役、または100万円以下の罰金、またはその両方が科されます。)
コンサートのチケットなどであれば、転売禁止を公式に求めていたとしてもバレずに高く売り払うことができるでしょうが、東京オリンピックに関してはそういった転売を徹底的に排除しようとしていることが伺えます。
特に、法律の施行を受けて東京都や日本政府も関わる東京オリンピックで、転売を見過ごす可能性は極めて低いでしょう。
東京オリンピックチケット転売の抜け道:名義変更
東京オリンピックチケットの転売自体は禁止されていません。
禁止されているのは
- 利益を発生させる定価以上の金額での売買
- 公式リセールサービス以外での転売
この2点です。
公式リセールサービス以外のフリマ・オークションサイトなどでは、出品自体ができないようになっています。
また、万が一転売で利益を上げることができたとしても、発覚すれば罰金や懲役刑を科せられます。
この意味においては転売の抜け道を見つけて、東京オリンピックチケットで利益を得ることは不可能と言えます。
ただし、名義変更によって他人に東京オリンピックチケットを譲渡することは競技当日まで可能です。
チケット購入規約によれば
第36条(転売禁止の例外)
1.当法人から直接購入したチケットの第三者への譲渡は、東京2020公式チケットリセールサービスを利用した購入価格での再販売のみが認められます。ただし、チケット購入者は、チケット購入者の親族または友人、同僚その他の知人に対する場合に限り、同サービスによらずチケットを譲渡することができます。この場合でも、譲渡代金その他の譲渡対価として、チケットの券面額を超えた金銭または利益を受領してはなりません。
家族を含めた友達や身近な人に対して、名義変更を行ってチケットを譲渡することは転売禁止の例外として許可されています。
もちろん、「譲渡代金その他の譲渡対価として、チケットの券面額を超えた金銭または利益を受領してはなりません。」とあるため、利益を得ることは禁止されています。
しかし、公式リセールサービスとは異なり個人間で行われるものなので、定価よりも多い金額を支払ったかどうかを突き止めることは不可能です。
親族だけならまだしも、友人・知人も対象とされているため、転売で利益を得ようとしている人が買い手をSNSなどで見つけて売り払ったとしてもOKということになってしまいます。
最終的には良心に委ねられるところなのでしょうが、抜け道のないような方法が作られることを期待します。
まとめ
・東京オリンピックチケット払い戻し方法:振替払出証書で換金
東京オリンピックに関してチケットの払い戻しが行われているのは、開催地が東京ではなく札幌へと変更になったマラソン競技の観戦チケットです。
・東京オリンピックチケット返金方法:存在しない
残念ながら、現時点では東京オリンピックのチケットの返金は行われていません。
・東京オリンピックチケットキャンセルできるのか:実質不可能
チケット申し込みフォームを提出した後は、原則として申し込み内容の変更やキャンセルはできないと明記されています。
支払いを期限までにしないことで自動キャンセル扱いにして、実質的にキャンセルすることは可能です。
・東京オリンピックチケット転売できるか:公式リセールサービス
東京オリンピックチケットの転売は原則として禁止されています。
唯一許可されているのは公式リセールサービスです。
・東京オリンピックチケット転売の抜け道:名義変更
公式リセールサービス以外のフリマ・オークションサイトなどでは、出品自体ができないようになっています。
また、万が一転売で利益を上げることができたとしても、発覚すれば罰金や懲役刑を科せられます。
いつもたくさんのコメントありがとうございます。他にも様々な情報がありましたら、またコメント欄に書いてくださるとうれしいです。
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