2020年の五輪東京オリンピック・パラリンピックを前に、中国・武漢で確認された新型肺炎が猛威を奮っています。
今回は、東京オリンピック中止の可能性はあるのか?
過去に東京オリンピック中止になった事例・前例はあるのか、韓国の放射能ポスターによる批判について紹介します。
東京オリンピック・五輪中止の可能性は?
東京オリンピック・五輪中止の可能性はどれくらいあるのでしょうか?
東京五輪開催日程:7月24日〜8月9日
2020年の五輪東京オリンピックは2020年7月24日(金)〜2020年8月9日(日)の日程で行われる予定です。
東京オリンピックのマラソン開催地が東京ではなく札幌へと変更になったり、五輪開催期間の交通網が制限されることで私たちにどれほどの影響が出るのか計り知れないなど、何かと問題が多いです。
- 競技種目数:28競技・321種目
- 参加国・地域数:205
- 参加人数:約1万2000人
の予定で17日間にわたって実施されます。
東京での五輪開催は1964年の第2回大会以来でもあります。
東京パラリンピックは2020年8月25日(火)〜2020年9月6日(日)の日程で行われます。
東京オリンピック・五輪中止の可能性
2020年1月から突如、中国・武漢で発生した新型肺炎は終息の目処が立たないまま2月を迎え、有識者は2月にピークを迎えると言う人もいれば、まったく不鮮明だと言う人もいます。
兼ねてから、五輪中止・東京オリンピック中止を求めていた人たちにとっては、ますます中止すべき理由が増えたと見られています。
これに対し、2020年2月13日に東京都内で行われたIOC(国際オリンピック委員会)と大会組織委員会による会合で、組織委員会の森喜朗会長は
東京大会の中止や延期は検討されていないことを改めてはっきり申し上げたい。
と述べており、新型肺炎を理由に五輪中止の可能性はゼロだと明言しました。
五輪大臣の橋本聖子も6ヶ月以内に東京オリンピック・パラリンピック大会が成功することに自信を示しています。
閣議後の記者会見で橋本大臣は、新型肺炎に関する不安を排除する必要があり、そのためにWHO(世界保健機関)や関連機関との連携を密にしていると述べています。
日本経済新聞によると、五輪・東京オリンピックパラリンピックによる経済効果は32兆円と推計されており、五輪中止の与える影響は決して少なくありません。
単純な経済的な打撃だけでなく、国際的な信用にも影響するものであるため、五輪中止は新型肺炎が今後拡大するかも分からない現状では前向きに検討されることはないと言えます。
ただし、日本国内でも新たな新型肺炎・コロナウイルスの感染が確認され、2月13日時点で247人が感染しており増加の一途を辿っています。
IOC(国際オリンピック委員会)がアウトブレイクについてWHO(世界保健機関)と会談したことを受け、五輪中止の噂が広がりました。
IOCも、東京五輪の準備は計画通り進められていると述べています。
今までにもIOCは五輪中止の危機に瀕したことがありましたが、近年は注視されることはありませんでした。
2001年にアメリカで起こった同時多発テロを受けた2002年冬季オリンピックもソルトレイクシティで開催されました。
2016年のブラジル・リオデジャネイロオリンピックも蚊が媒介するジカウイルスによって五輪中止の噂が出ていましたが開催されました。
しかし、男子ゴルフの代表選手がジカウイルスや治安を心配してリオ五輪の出場辞退を決定した事実もあります。
森喜朗会長が五輪中止を否定する一方で、同じく大会組織委員会の武藤俊郎事務総長は「コロナウイルスが7月〜8月の五輪計画を混乱させる可能性があることを真剣に心配している」と述べています。
東京オリンピック中止の過去歴史の事例・前例や韓国の放射能ポスター批判
東京オリンピック中止の過去の事例・前例はあるのでしょうか?
韓国の放射能ポスター批判についても紹介します。
東京オリンピック中止の過去歴史の事例・前例:5回
オリンピック・五輪中止の過去歴史の事例・前例は5回あります。
世界大戦にまつわるもので、
- 1916年夏季
- 1940年夏季
- 1940年冬季
- 1944年夏季
- 1944年冬季
があります。
1916年ベルリン夏季オリンピック
1916年にベルリンで開催予定だったオリンピック・五輪が第一次世界大戦を理由に中止に追い込まれました。
1912年7月4日にドイツ・ベルリンが開催国として選ばれましたが、第一次世界大戦の長期化が予測できなかったため、1914年の第一次世界大戦勃発後も大会組織委員会は維持されていました。
1912年〜1913年にかけてドイツスタジアムが建設され、1万8000人を収容できる計画でした。
1940東京夏季オリンピック
1940年9月21日〜10月6日にかけて東京で行われる予定でした。
史上初の欧米以外の有色人種国家・アジアでの五輪開催として準備が進められていましたが、日中戦争の影響で物資や兵士を取られることを嫌った軍部の反対を受けて、日本政府が1938年7月に開催権を返上したことで中止されました。
代替地として2番手のヘルシンキでの実施が予定されましたが、第二次世界大戦の勃発を受けて中止されました。
1940札幌冬季オリンピック
1940年2月3日〜2月12日の日程で北海道札幌市で開催される予定だった冬季オリンピックは、夏季と同じく日中戦争の影響で、開催権を返上したことで中止となりました。
日中戦争下に交戦国である中華民国の選手団が出場することが問題になるなど、日本国内外で開催反対の声が多く挙がりました。
1938年7月に厚生省の会議で開催権返上が決定しました。
代替地としてスイス・サンモリッツやドイツ・ガルミッシュ=パルテンキルヒェンが候補に上がりましたが、1939年9月に第二次世界大戦が勃発したため中止となりました。
1944ロンドン夏季オリンピック
1944年にロンドンで開催される予定だった夏季オリンピックは第二次世界大戦によって中止に追い込まれました。
1944年冬季コルチナ・ダンペッツ
1944年にコルチナ・ダンペッツで行われる予定だった冬季五輪も第二次世界大戦の影響で1941年に中止が決定されました。
五輪中止の韓国の放射能ポスター批判
2019年には日韓関係はGSOMIAやホワイト国除外、徴用工訴訟など関係悪化が深刻化していました。
不買運動や安倍首相に対する運動などが見受けられましたが、その後はGSOMIA破棄を免れたことで落ち着きを取り戻したかに見えました。
そんな中、韓国にある過激な思想団体が聖火ランナーが放射能用の防護服を着て走るポスターを制作・掲示したことが話題になりました。
兼ねてから、日本国内にも東京五輪よりも2011年の東日本大震災の復興に予算を回すべきだという意見があり、放射性物質に対する不安を口にする人が多くいました。
ポスターを制作した「VANK」という団体は、韓国の右翼団体であり日本海の表記をめぐる活動をしていました。
まとめ
・東京オリンピック開催日程:7月24日〜8月9日
2020年の五輪東京オリンピックは2020年7月24日(金)〜2020年8月9日(日)の日程で行われる予定です。
・東京オリンピック・五輪中止の可能性
2020年2月13日に東京都内で行われたIOC(国際オリンピック委員会)と大会組織委員会による会合で、組織委員会の森喜朗会長は新型肺炎を理由に五輪中止の可能性はゼロだと明言しました。
・東京オリンピック中止の過去歴史の事例・前例:5回
オリンピック・五輪中止の過去の事例・前例は5回あります。
世界大戦にまつわるもので、
- 1916年夏季
- 1940年夏季
- 1940年冬季
- 1944年夏季
- 1944年冬季
があります。
・五輪中止の韓国の放射能ポスター批判
韓国にある過激な思想団体が聖火ランナーが放射能用の防護服を着て走るポスターを制作・掲示したことが話題になりました。
いつもたくさんのコメントありがとうございます。他にも様々な情報がありましたら、またコメント欄に書いてくださるとうれしいです。
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